ミラン対フィオレンティーナ 【セリエA第6節マッチレポート】
スタメン

前半
画像とその注釈を除いた部分については、試合中に書いたメモをそのまま載せています(※キャプチャ画像の映像引用元はいずれも『Dazn』)。
○前半序盤戦の攻防
まずフィオレンティーナについて、守備時にはカストロヴィッリがベナセルに付いて、残りの中盤2人がケシエとチャルハノールにそれぞれ付く。そして、前線から頻繁に下がってくるレオンの動きに対してもミレンコビッチが付いていって必死に潰そうとする。
おおむねいつものミラン対策と同様の形。ミランは前線でキープできないし、ラインを押し下げるようなプレーも少ないからそりゃ相手は積極的に前から行けますよねと。
そのためミランは速攻から散発的にしかチャンスを作れないし、中盤ではパスミスを連発するためフィオレンティーナはカウンターからチャンスを量産。
フィオレンティーナの攻めは2トップのキエーザとリベリが流動的に動いてスペースを作り出し、そのスペースに中盤やWBが飛び出していくという非常に僕好みの攻撃。
特にキエーザが右サイドに張り、そこを起点に攻めていく形は何度も見られました。

――例えばこのシーン。キエーザ(赤)がサイドに流れてボールを受け、それに応対したミランSBテオの裏のスペースにリローラ(黄)が走る。一方中央のスペースはカストロヴィッリ(紫)が走りこむ
12分、チャルハノールの酷いパスミスからカウンターに繋がり、最後はキエーザをベナセルが倒してPK。
14分、プルガルがそのPKを沈めてフィオレンティーナが先制。
○前半中盤・終盤戦の攻防
ヴィオラが引き、ミランが押し込む時間が増える。
ミランの攻め方としては、右でボールを持って左へサイドチェンジし、個の力のある左サイドの2人で素早く持ち運んで崩していこうとする形と、両ウイング(特にレオン)が絞って中央から崩していこうとする形がメイン。
しかし、ヴィオラの守備を前にファイナルサードで沈黙。
そもそも、ボールを全くキープできないピョンテクと、ファイナルサードでのプレーの判断も精度も絶望的なケシエ、そして周囲との連携ありきのチャルハノールの中央3枚で狭いスペースを崩せるはずもなく・・・。
ボナベントゥーラやクルニッチは必要なはずだと思うんですが、一体いつまでベンチに座らせておくつもりなんでしょうか。起用しなければコンディションも中々上がりませんよと(※流石にクルニッチは後半早々に出しましたが)。
また、一方で左から素早く持ち運んでクロスを上げたとしても、エリア内で仕事の出来る選手が少ない。逆サイドのスソが飛び込んだって仕方ないですしね。
つまりあらゆる面でチグハグという状況。果たしてこれは「時間が」解決してくれる類の問題なのか・・・。
対するヴィオラは、主に右サイドを起点に速攻。
キエーザとリベリの快速2トップは本当に素晴らしいし、特にキエーザのいる右サイドからチャンスを量産していく。

――例えばこのシーン。フィオレンティーナに後方から右サイドへとロングボールを放り込まれ、テオがクリア。しかしフィオレンティーナはリベリ(青)が右サイドに来て局所的な数的優位を作っており、悠々とこぼれ球を拾う。

――その後、リベリとキエーザで速攻を開始し、最終的にネットを揺らすが惜しくもオフサイド
前半はそのまま0-1で終了。
得点が入る気がしませんし、逆にこのままだと失点するんじゃないでしょうか。
後半
○後半序盤戦の攻防
後半開始からクルニッチを投入。
良い交代だと思いますし、アグレッシブなプレーを見せてほしい所。
・・・とか書いていたら51分、ムサッキオが愚かなプレーで一発退場。
ここで書く気が失せたのでこれ以降メモは書いてないです。
その後試合はフィオレンティーナに2点を追加されましたが、最後にレオンが素晴らしいプレーから独力で1点を返し、1-3で終了。
○雑感
雑感は前回の記事でやっちゃったので、今回はあまり書くことはないんですけどね(笑)
とりあえずリベリとキエーザが凄いって話。
この2人が離脱しなきゃヴィオラは内容・結果共に良いとこまでいけるでしょうし、ムサッキオのあのラフプレーでリベリが負傷しなくて本当に良かったです。
偉大な選手には長く元気にプレーして欲しいですし、その舞台がセリエAであればなおさらのことですからね。
一方ミランはとりあえずシステム・スタメン共にとっとと変えた方が良いと思うんですけどね。
個人的にいい加減うんざりしてきましたけど、いつまでこれを続けるんでしょうかね。
最後に良かった点を少し述べさせていただきますが、やはり何といってもレオンのスーパーゴールを始めとするパフォーマンスですよね。
粗削りな面も含めて今後が本当に楽しみですし、順調に成長してくれるのを祈ります。
さて。いよいよ次節のジェノア戦の結果次第ではジャンパオロの首もヤバくなってきたようですけど、果たして彼はこの危機を乗り越えることができるでしょうか。
第一に結果を残すことは絶対ですが、それと同時に今後に繋がるパフォーマンスを見せてほしいと思います。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※返信は今晩中にさせていただく予定です。コメントありがとうございました!