パケタとジャンパオロの確執と、その解決
今回はその件について。
ブレシア戦後、ジャンパオロが「時に、パケタはブラジル人らしさをなくす必要がある。もっとソリッドになり、遊び心をなくすべき」といった旨のコメントを残し、パケタにプレースタイルの改善を要求
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ヴェローナ戦後、パケタがインスタグラムにて「ブラジル人であることを誇りに思う」というコメント付きで投稿。先日のジャンパオロの発言へのあてつけではないかと話題に
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パケタの代理人であるエドゥアルド・ウラム氏はこの件につき「すべてが上手くいっている。両者の間に問題はない」とTMWに話し、わだかまりを否定。
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そして『MilanNews.it』によれば、後日パケタとジャンパオロがマルディーニとマッサーラの面前で話し合いの場を設け、先日の発言と投稿の意図についてお互いに説明。その結果、誤解は解けて和解に至ったとのこと。クラブ側からパケタに対する罰金などの措置もなし
・・・ということで、上手く事が収まったようです。
現在のパケタがジャンパオロからの戦術的要求に応えるのに苦戦していることは試合中のパフォーマンスから明らかですし、昨季と比較して遊び心のあるトリッキーなプレーが減っていることからも、練習中から口酸っぱくプレーについて注文を付けられているのでしょう。
昨季はガットゥーゾがかなり自由にやらせていましたから、そのギャップがストレスとなっている側面もありそうですね。
しかし、セリエAでやっていく以上は高度な戦術的要求に応えることは必要不可欠ですし、ここで挫けることなくジャンパオロの信頼を勝ち取って欲しいと思います。
ポテンシャルの高さは昨季の段階で既に証明済みですから、これで戦術的な動きを身につけられたら鬼に金棒ですしね。
最後に、パケタのプレースタイルの是非についてですが、個人的にはジャンパオロとパケタどちらの言い分も正しいと思います。
昨季のパケタは持ち過ぎなところがあったり、実力的にはシンプルに素早くプレーできるところを強引にキープしてマーカーを剥がそうとしたり、非効率的なところが多々ありましたからそうした部分は直すべきでしょう。
一方で、彼の華麗なフェイントやテクニカルな動きを完全に封印するのはもちろん勿体ないことですから、状況に応じてプレーを取捨選択できればベストかなと。
つまり、シンプルにプレーできるところはシンプルにプレーすべきですし、狭い局面や個人技が要求される場面では意外性抜群のプレーを存分に発揮してもらい、相手DF陣を脅かす存在になって欲しいですね。
これからのパケタの進化に期待です。