ヴェローナ戦、個人的選手寸評
・ドンナルンマ
相変わらず安定したプレーぶりでしたし、個人的に良い意味で気になったのが試合終了直後の表情。気迫を感じましたね。
ボバン曰く、ロッカールームでは既にリーダーとなっているとのことですし、ピッチ内外で本当に頼りになる存在です。
・カラブリア
ポスト直撃のシュートを始め、普段よりもエリア近くで積極的にボールに絡めていたのではないかと。守備もまずまず。
最後の退場についてはむしろ被害者といっても差し支えないのではないかと。
まぁ何にせよ、次節は欠場という非常に痛恨の結果となりました。
・ムサッキオ
左から攻めてくることの多かったヴェローナ攻撃陣を相手に対人、カバーリング、空中戦あらゆる面で圧倒。
📊 Mateo Musacchio vs. Hellas Verona:
— MilanData📊 (@acmilandata) 2019年9月16日
🤝 97% passing accuracy
✅ 14 duels won
🚫 5 blocks
👊 3 clearances
❌ 6 interceptions
💪 7 tackles won
🏆 8/10 rating - Man of the Match
🔴⚫️
[Via @WhoScored] pic.twitter.com/35F5OtGRw7
こちらがヴェローナ戦のムサッキオのスタッツらしいですが、素晴らしいものがありますね。
ミラン在籍3年目となる今季、課題であった安定感がようやく改善されてきたようですし、この調子を維持して欲しいと思います。
次節のインテル相手にも同様のパフォーマンスが披露できれば、いよいよ本格的に期待して良いのではないでしょうか。
・ロマニョーリ
素晴らしいライン統率と対人でこの日も安定したパフォーマンス。積極的に攻撃にも参加。
1度裏を突かれた以外は申し分なかったですね。
強豪クラブ相手では彼の力が必要不可欠ですし、負傷離脱だけはとにかくしないようお願いしたいところです。
・ロドリゲス
ロドリゲスは(好調時であれば)キープ力があって相手のプレスをいなすことができ、クロスやロングパスも正確で、守備に関しても対人レベルはかなりのものがある選手。
しかし走力や突破力は低いし、縦パスもそこまで上手いわけではなく、引いた相手を崩す打開力はかなり欠けています。
なので、今回は圧倒的に押し込む展開になったことで、自らの短所をさらけ出してしまう結果になってしまいました。代表疲れも影響したでしょうが。
・ビリア
守備はまずまず。しかし今回のように相手を押し込んだ(ガチガチに引かれた)状態を打開するほどのゲームメイク力や創造性のあるパスはないため、攻撃面での貢献度はかなり低かったかと。
・ケシエ
ときに中央に駐在したり前線に張ったり、相変わらず(悪い意味で)自由にポジショニングする選手という印象ですが、フル出場したところを見るに指示なのでしょうか。
上記2者と同様、こういう展開だと活き辛いですし、まぁ致し方ない部分もあるかなと。
空中戦は頑張っていたと思います。
・チャルハノール
前半はアムラバトの厳しいマークにパスミスを誘発され、おまけにパケタが前線のスペースに蓋をしていたため沈黙。
後半はパケタ→レビッチになって彼がワイドに開く為、中央に比較的スペースができた結果決勝ゴールに繋がるPKを獲得。
使い方を間違えなければ活躍できる選手ですから、今後も継続的に起用して欲しいところ。
もっというと、こういう試合ではボナベン、チャル、パケタ、ベナセルの中盤が見たいんですけどね。
・スソ
クロスやシュートでチャンスを演出。
ただ彼個人のパフォーマンスはまずまずでも、チーム全体として見た時に機能しているかは甚だ疑問ですし、これが時間により解決できる類のものであるとも思えません。
・パケタ
前半序盤~中盤はクンブッラのマークに苦しみ、途中から右に流れたりするも上手くいかず。
昨季は自由に流動的に動き、主にチャルハノールとのコンビネーションからチャンスを量産してくれたわけですが、今は監督からの戦術的要求を理解するのに苦戦している印象が強いですね。
・ピョンテク
PKではありますが今季初ゴールを決め、チームの勝利に貢献。
VARによりノーゴールとなりましたが、ピッポのような鋭い嗅覚でこぼれ球を押し込むシーンも。
キープ、パスなどまだまだ改善すべき点は多いですが、復調に向け前進した印象です。
・レビッチ
トラップミスやパスミスが目立った一方で、スピード、縦への意識、緩急の鋭さ、気の利いた動き出しなど良い点も多数みられました。
特に中央からサイドに抜けて起点を作ろうとする動きなどは好印象。今だと他にレオンくらいしかやってくれていませんでしたしね。
期待値込ではありますが、今後が非常に楽しみな選手です。
まとめ
退場により相手が戦術を変えガチガチに引いて守ってきたことで、却って攻めづらくなってしまった側面がありましたね。
まだまだ戦術面が未熟のため、崩しのプロセスがチーム全体で共有されていないようですし、狭い局面を打開できる選手も少ないですからね。
ボナベン、レオン辺りが早く適応してくれると良いのですが。
まぁそうは言っても代表ウィーク後の試合は近年全く勝てていませんでしたし、内容はどうあれ勝ち点3を手に入れられたというのはプラスに考えていいのかなと思います。
内容については選手個人のパフォーマンスはもちろんのこと、システム・スタメンを含め改善していく部分はたくさんありますから、今後に期待ですね。