ミラン全選手の年俸と契約期間について【19-20シーズン】

年俸
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が紹介した、19-20シーズンのセリエAに所属する選手たちの推定年俸。

そこで今回は、ミランの選手たちの推定年俸及び契約期間についてアレコレと勝手に語らせてもらおうと思います。

最初に、19-20シーズンにおけるミランに所属する選手たちの推定年俸および契約期間は以下の通りとなっています。

ドンナルンマ   600 2021
ロマニョーリ   350 2022
ビリア      350 2020
スソ       300 2022
レビッチ     300 2021
レイナ      300 2021
ボリーニ     250 2021
チャルハノール  250 2021
カルダーラ    220 2023
ケシエ      220 2022
ロドリゲス    210 2021
カラブリア    200 2022
コンティ     200 2022
ムサッキオ    200 2021
ボナベントゥーラ 200 2020
ピョンテク    180 2023
パケタ      170 2023
カスティジェホ  150 2023
エルナンデス   150 2024
ベナセル     150 2024
レオン      140 2024
クルニッチ    110 2024
ドゥアルチ    100 2024
A・ドンナルンマ 100 2021
ガッビア     060 2023


※色付けや強調した部分に関しては、個人的に気になった箇所です。


まずは年俸についてですが、こちらは推定総額1億1500万ユーロとなっており、昨季開幕時の推定総額1億4000万ユーロから大幅に削減することに成功しています。

その要因としては、実質構想外選手であったモントリーボ(250万ユーロ)やベルトラッチ(200万ユーロ)の退団、加えてイグアインやバカヨコといった高額年俸のレンタル組の返却といった点が挙げられますね。

また、セリエA各チームとの比較では、昨季はユヴェントスに次いで2位だったのが、今季はインテル、ローマに抜かれ4位となりました。

安過ぎるのも問題ではあるものの、近年のミランは結果(最終順位)及びチームパフォーマンスに対する総年俸額が明らかに釣り合っていませんでしたし、このようなコストカットは極めて妥当だと思います。



続いて選手個人の年俸額に目を向けると、やはりドンナルンマの突出ぶりが目立ちますね。

正直なところ、ここ数年のパフォーマンスや出場数を考えればそれほど不当という印象は受けません。が、それでも現時点で既にかなりの高額である点は軽視できません。セリエAのGKの中ではトップですしね。

年俸据え置きで今後もチームに在籍してくれるなら話は別ですが、年齢や代理人を考えればそんなことはまずあり得ないでしょうし…。



次に、コスパという観点から言えば、ビリア、レイナ、ボリーニ、カルダーラ、アントニオ・ドンナルンマは個人的に割高な印象を受けますね。

レイナはまとめ役としてチームにおいて非常に重要な存在だと個人的には思っているのですが、流石にセカンドGKに300万ユーロはなあ、というのも同時に感じてしまうんですよね。
ドンナルンマが頑丈なので、出番もそこまで多いわけではないですし。

カルダーラは怪我が治ってチーム戦術にフィットして出場してくれれば何の文句もないのですが、現状はリーグ戦出場0という状況ですしね。



最後に契約期間に目を向けますと、来年の2020年(赤色)に契約が切れる選手が2人、2021年(青色)に切れる選手が(レンタルのレビッチを含めて)8人となっています。

ボナベントゥーラ、ドンナルンマに関しては少なくとも延長はするでしょうし(問題は年俸額と期間)、ビリア、レイナ、A・ドンナルンマに関してはおそらく契約満了を迎えると思います。

気になるのは、チャルハノール、ロドリゲス、ムサッキオ、ボリーニ(いずれも2021年契約満了)の去就ですね。

いずれも出場機会を十分に得ている選手たちですから、契約延長が基本線になるとは思います。

それに仮に放出する場合であっても、来夏には契約期間が1年となって市場価値が下落してしまいますから、できれば延長はすべきかなと。

少なくとも前者2人は今夏も盛んに移籍の可能性が報じられているように人気銘柄のようですし、可能ならば今季中にでも契約延長をして欲しいと思います。

4Comments

リーナ

なんでしょうね……
見直していい選手が多いですね(>_<)
監督がコロコロ変わってしまうなかで、適材適所から溢れた選手がいるのでしょうがないとしても、マーケットで売れなかったフロントの問題でしょうね( ・ε・)

個人的な意見ですが、コンティのパフォーマンスが戻らない場合にボリーニを右SBにコンバートするのもありだと思うのですがカカニスタさんはどう思いますか?
(潜在的なスピードとスタミナはコンティが上だと思います。ただ戦術理解、献身性、守備能力は今のボリーニが上だと思うので)

  • 2019/09/14 (Sat) 20:02
  • REPLY

すくろう

ジージョのサラリー問題はお兄ちゃんが契約満了する分をそのまま上乗せで勘弁してくれ。いや勘弁して下さいライオラさん。
いや今も時点でもそういう意味合いなんだろうけどここは正式にという所で…
ってのが多分ミランの限界なんじゃないかな?そこからライオラの顔を立てる意味で少し刻んで…最終的には720万€くらいでなんとかお願いしたいものです
ミランは歴史的にも他のポジションに比べてGKは世界トップレベルよりはちょっと下って選手が多かった様な気がします
ヂダは良かった時期はあったものの短かったし、急におかしくなっちゃいましたし…
そういう意味では今のチームから歴史上のミランベストイレブンに入れそうなのはドンナルンマだけでしょうし高額なサラリーは妥当ではあるのですけど…

  • 2019/09/15 (Sun) 15:58
  • REPLY
カカニスタ22

カカニスタ22

To リーナさん

コメントありがとうございます!

特にファッソベリ時代に獲得した選手は年俸や移籍金がおかしいですね。
適正以上の年俸や移籍金を払ったり、あえて誰とは言いませんが加入してすぐにキャプテンマークを渡したりと愚行が目立ちました。

ボリーニの件についてはシステム・戦術にもよると思うので、場合分けして述べさせていただきます。
まず4-3-1-2だと絶対的に個の力(主に突破力、ビルドアップ能力)が足りないと思いますし、守備に関してもリトリート後の守備力に不安が残るのであまり得策ではないかなと(守備に関しては今のカラブリアも同様なのですが)。

一方で4-3-3や4-3-2-1だと一般に守備の負担が減りますし、攻撃に関しても黒子役としてウィンガーやシャドーのサポートに徹する使い方であれば活きると思うのでアリだと思います。
仰るようにボリーニは戦術理解能力が高いので、練習で仕込めば戦術的な動きを忠実にこなしてくれるでしょうしね。
それに今季のミランは積極的にプレスをかけるチームなのでボリーニの献身性が活きますし、今のコンティより遥かにボール奪取能力はあると思うので適任でしょうね。

まとめると、今後システムを本格的に変更するのであれば、右SBコンバートも十分に有力な選択肢として考えられると思います。

  • 2019/09/15 (Sun) 19:51
  • REPLY
カカニスタ22

カカニスタ22

To すくろうさん

コメントありがとうございます!

当時ドンナルンマを引き留められたのは兄との契約もあったようですし、やはりその分の年俸の上乗せは当然に要求してくるでしょうね…。
700万ユーロでも相当に厳しいでしょうが実際はそれ以上に要求してくるでしょうし、契約延長交渉は相当難航しそうです。

ミランのGKはピークが短いというのはありますね。
個人的に2012年までのアッビアーティはセービング技術と安定感の点で世界最高クラスのGKだったと確信しているのですが、10-11シーズンを迎えるまでは基本的に不遇でしたし、13年以降は急激に衰えてしまいましたしね。

一方でドンナルンマは年齢的に長期的な活躍が保証される選手ですし、ミランのレジェンドたちに肩を並べるポテンシャルを持った選手ですものね。
できればバンディエラになっていただきたいものですが、今のままだと厳しそうです…。

  • 2019/09/15 (Sun) 19:52
  • REPLY