ミラン、セリエA最年少チームに
そうした動きは、早速とあるデータに目に見える変化をもたらしました。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、現在のミランのチーム平均年齢は24歳と125日であり、今季のセリエA最年少チームとなったそうです。
Milan are the youngest team in Serie A with an average age of 24 years and 125 days. They are the only side in the league to have an average age lower than 25. [La Gazzetta dello Sport] pic.twitter.com/LOPjuBx7w8
— Meytar Zeevi (@RossoneriBlog) 2019年9月6日
選手の高齢化が長年にわたって問題視されていた10年ほど前を思い返すと、やはりこうしたデータには驚きを隠せませんね。
FFP問題もあり、市場に投下できる補強資金が名だたるメガクラブにまるで太刀打ちできない今、こうした次世代のスター候補を集めるという手法は個人的に間違っていないと思います。
ベナセルなんかは現時点でも主力を務められるレベルですし、レオンやエルナンデスにも計り知れないポテンシャルを感じますしね。
彼らのような選手がミランで成長し、世界的な選手になってくれたら最高ですし、そのときこそミランが復権を果たすのかなと。
ただし、もちろん若ければ若いだけ良いとは思いませんし、彼らのような選手を導いてくれるベテラン選手の存在が欠けているのは気になりますね。
レイナやビリアは選手としても人としても優秀ですが、チームを引っ張っていくようなタイプとは少し違うかなと。
かつてイブラヒモビッチがミランに来た頃、当時現役だったガットゥーゾが「イブラは俺たちを甦らせた」という旨のコメントを残した記憶があるのですが、理想を言えば彼のような選手が今のチームにも必要かなという気がします。
もちろんフロントもそんなことはお見通しであって、だからこそモドリッチ獲得を目指していたのでしょう。
モドリッチは普段は寡黙だそうですが、実はかなりの熱血漢でチームメイトの練習態度等に不満があればズケズケと物申すとか。
プレーに関しては言うに及ばず。そしてリーダーシップに関しても各所から絶賛されている通り、ピッチ内外でチームを導くことのできる存在です。
若手選手にとって、彼ほどお手本になる選手はそういないでしょうね。
ボバンは先日のインタビューでベテラン選手の重要性に言及していましたし、早ければ冬の移籍市場にでも経験豊富なベテランの獲得に動くのではないでしょうか。
まぁモドリッチ獲得は99.9%無理でしょうが…。
話が逸れてしまいましたが、とにかく若手重視の今の路線には妥当性や面白さを非常に感じますし、数年後が楽しみですね。
しかし若いチームといっても戦力的には近年だと最高レベルだと思いますし、選手の成長や内容の改善だけでなく、結果をもしっかり出して欲しいなと。
ジャンパオロには非常に大きな責任とプレッシャーがかかっていると思いますが、何とか頑張って欲しいですね。
○おまけ
シーズン毎のミランの平均年齢はわからなかったのですが、『Transfermarkt』によりますと、2000年以降でミランのスタメン平均年齢が一番若かったのが17-18シーズンのクロトーネ戦のようです(23.5歳)。
当時のメンバーをご紹介しますと
ドンナルンマ(18)
ボヌッチ(30)
ムサッキオ(26)
ロドリゲス(24)
コンティ(23)
ロカテッリ(19)
ケシエ(20)
チャルハノール(23)
ボリーニ(26)
スソ(23)
クトローネ(19)
2年前なので今も見慣れた名前が多いですが、既にチームにはいない選手もちらほらと…
非常に若いスタメンですが、この若さを更に上回るスタメンが今季見られるかもしれません。

例えばこんな感じ(笑)
それでは今回はこの辺で。