主力選手たちとの契約延長問題
今夏の移籍市場が閉幕したわけですが、次にフロントが着手すべき事柄の1つは主力選手たちとの契約延長です。
報道によれば、ミランは目下のところドンナルンマ、ボナベントゥーラ、スソ、カラブリアとの契約延長を狙っているとのことです。
今回は、そんな彼らの現行契約の内容を整理しつつ、契約延長の可能性について考えていこうかなと。
○ドンナルンマ
まずはドンナルンマですが、彼との現行の契約は2021年までであり、年俸は600万ユーロです。
現時点で既にチーム最高年俸を貰っている彼ですが、近年の出場数及び貢献度、年齢、チーム状況、そして何より代理人がライオラであることを考えると昇給を要求してくることが極めて濃厚です。
しかし、これ以上の昇給は財政面に直接的なダメージを与えるだけでなく、チームの年俸バランスの観点(2番目がロマニョーリとビリアの350万ユーロ)からも好ましくない。
そうは言っても、残り2年となった契約を延長しなければ来夏に格安で売るか、最悪の場合2年後にフリーで出ていかれる可能性が生じることになりますから、やはり彼との契約延長は至上命令です。
というわけで、争点となるのは年俸額ですね。仮に延長に成功したところで年俸が大きく上がってしまえば、ミランは長期的に彼を残留させるのは難しいと判断し、チーム状況(プリッツァーリを始めとする代替候補の存在や、欧州カップ戦の有無など)によっては早ければ来夏にも放出に動くでしょう。
前にも書きましたが、ドンナルンマがもし報道通り長期的なミラン残留を望んでくれているのであれば、年俸面において犠牲を払ってもらうしかないかなと思います。
現状維持か、はたまた減俸を呑んで長期の契約延長をしてもらえればクラブやファンにとって見れば最高ですし、バンディエラへの道が開かれるのですが…。あまり現実的な話ではないですね。
○ボナベントゥーラ
現行契約が2020年6月、つまり来夏に満了を迎えるボナベントゥーラとの契約延長は、ある意味ドンナルンマ以上に緊急性の高い案件です。
こちらも代理人がライオラなわけですが、彼の場合現在の年俸も200万ユーロと割安ですし、年齢的にもそんなに難しいオペレーションにはならないかなと。
そして、何より肝心なのは本格復帰後の出場機会やパフォーマンスなわけですが、この点も監督であるジャンパオロがボナベントゥーラを高く評価しているらしいですし、ボナベントゥーラ自身もフェロニケリ戦で見せたようなプレーが出来れば何の問題もないでしょう。
強いて懸念材料を挙げるとすれば、システム変更でしょうか。
4-3-1-2のままであればトップ下の位置を不動のものとしたでしょうが、4-3-3となると左インサイドハーフのポジションをパケタ&チャルハノールと争うことになりそうですからね。
かなりの激戦区ですし、あまり出場機会に恵まれないようだと契約の内容にも影響が及ぶ可能性がありますね。
○スソ
契約期間という観点ではスソは残り3年ありますから、上記2人に比べると延長の必要性はかなり低いわけですが、問題は現行契約の中身ですね。
現在スソとの契約には国外クラブを対象としたバイアウト条項が付帯しており、3800万ユーロを支払えばミランの意思や契約期間に関係なく移籍が可能となっています。
そこで、ミラン側としてはこちらの条項の撤廃もしくはバイアウト額の引き上げを目論んでいるとのことです。
しかし当然スソ側としてもタダで契約更改するつもりはなく、現状の年俸(300万ユーロ)からの引き上げを望んでいるらしいです。
僕個人の意見としては条項の撤廃は必要ないと思いますし、バイアウト額の引き上げで十分じゃないかなと。
しかし一部で報道されている、スソ側の年俸500万ユーロ要求という話は論外ですし、その要求を呑むくらいだったら現状維持のままで良いと思います。
○カラブリア
現在2022年までの契約を結んでいるカラブリアですが、『calciomercato.com』によると契約延長発表が近いそうです。
それによると新契約は2024年までということで、年俸も現在の110万ユーロから昇給されるとのこと。
クラブの生え抜き選手であり、22歳ながら早くも右SBのレギュラーとなったカラブリアとの延長は極めて妥当ですし、同じく生え抜きだったクトローネが移籍してしまったこともあり個人的には非常に嬉しいですね。
まだまだ改善すべき点は多いですが、この調子で出場・成長を重ねて名実ともにミランを引っ張っていく選手の1人となって欲しいです。
報道によれば、ミランは目下のところドンナルンマ、ボナベントゥーラ、スソ、カラブリアとの契約延長を狙っているとのことです。
今回は、そんな彼らの現行契約の内容を整理しつつ、契約延長の可能性について考えていこうかなと。
○ドンナルンマ
まずはドンナルンマですが、彼との現行の契約は2021年までであり、年俸は600万ユーロです。
現時点で既にチーム最高年俸を貰っている彼ですが、近年の出場数及び貢献度、年齢、チーム状況、そして何より代理人がライオラであることを考えると昇給を要求してくることが極めて濃厚です。
しかし、これ以上の昇給は財政面に直接的なダメージを与えるだけでなく、チームの年俸バランスの観点(2番目がロマニョーリとビリアの350万ユーロ)からも好ましくない。
そうは言っても、残り2年となった契約を延長しなければ来夏に格安で売るか、最悪の場合2年後にフリーで出ていかれる可能性が生じることになりますから、やはり彼との契約延長は至上命令です。
というわけで、争点となるのは年俸額ですね。仮に延長に成功したところで年俸が大きく上がってしまえば、ミランは長期的に彼を残留させるのは難しいと判断し、チーム状況(プリッツァーリを始めとする代替候補の存在や、欧州カップ戦の有無など)によっては早ければ来夏にも放出に動くでしょう。
前にも書きましたが、ドンナルンマがもし報道通り長期的なミラン残留を望んでくれているのであれば、年俸面において犠牲を払ってもらうしかないかなと思います。
現状維持か、はたまた減俸を呑んで長期の契約延長をしてもらえればクラブやファンにとって見れば最高ですし、バンディエラへの道が開かれるのですが…。あまり現実的な話ではないですね。
○ボナベントゥーラ
現行契約が2020年6月、つまり来夏に満了を迎えるボナベントゥーラとの契約延長は、ある意味ドンナルンマ以上に緊急性の高い案件です。
こちらも代理人がライオラなわけですが、彼の場合現在の年俸も200万ユーロと割安ですし、年齢的にもそんなに難しいオペレーションにはならないかなと。
そして、何より肝心なのは本格復帰後の出場機会やパフォーマンスなわけですが、この点も監督であるジャンパオロがボナベントゥーラを高く評価しているらしいですし、ボナベントゥーラ自身もフェロニケリ戦で見せたようなプレーが出来れば何の問題もないでしょう。
強いて懸念材料を挙げるとすれば、システム変更でしょうか。
4-3-1-2のままであればトップ下の位置を不動のものとしたでしょうが、4-3-3となると左インサイドハーフのポジションをパケタ&チャルハノールと争うことになりそうですからね。
かなりの激戦区ですし、あまり出場機会に恵まれないようだと契約の内容にも影響が及ぶ可能性がありますね。
○スソ
契約期間という観点ではスソは残り3年ありますから、上記2人に比べると延長の必要性はかなり低いわけですが、問題は現行契約の中身ですね。
現在スソとの契約には国外クラブを対象としたバイアウト条項が付帯しており、3800万ユーロを支払えばミランの意思や契約期間に関係なく移籍が可能となっています。
そこで、ミラン側としてはこちらの条項の撤廃もしくはバイアウト額の引き上げを目論んでいるとのことです。
しかし当然スソ側としてもタダで契約更改するつもりはなく、現状の年俸(300万ユーロ)からの引き上げを望んでいるらしいです。
僕個人の意見としては条項の撤廃は必要ないと思いますし、バイアウト額の引き上げで十分じゃないかなと。
しかし一部で報道されている、スソ側の年俸500万ユーロ要求という話は論外ですし、その要求を呑むくらいだったら現状維持のままで良いと思います。
○カラブリア
現在2022年までの契約を結んでいるカラブリアですが、『calciomercato.com』によると契約延長発表が近いそうです。
それによると新契約は2024年までということで、年俸も現在の110万ユーロから昇給されるとのこと。
クラブの生え抜き選手であり、22歳ながら早くも右SBのレギュラーとなったカラブリアとの延長は極めて妥当ですし、同じく生え抜きだったクトローネが移籍してしまったこともあり個人的には非常に嬉しいですね。
まだまだ改善すべき点は多いですが、この調子で出場・成長を重ねて名実ともにミランを引っ張っていく選手の1人となって欲しいです。