ミランの夏の移籍まとめ~放出編~【19-20シーズン】
そこで今回から2回に分けて、ミランの今夏の移籍市場を振り返っていこうかなと。
今回は放出された選手についてまとめようと思います。
※移籍金等の数字については『Transfermarkt』を参照
※言及対象は主にトップチーム所属の選手のみであり、プリマヴェーラの選手は対象外
・プリッツァーリ(→リヴォルノ)
リヴォルノへ1年間のドライローン。
ドンナルンマが残留した以上極めて妥当な判断ですし、才能は間違いないだけにクラブレベルでも結果を残してほしい所です。
○DF
・ゴメス(→パルメイラス)
昨季はレンタル移籍でしたが、今季から400万ユーロで完全移籍。
・シミッチ(→ハイドゥク)
移籍金50万ユーロでクロアチアのクラブであるハイドゥク・スプリトというクラブへ完全移籍。
昨季はCBに故障者が続出した際に1試合だけ出場しましたが、その後は出番なし。
・サパタ(→ジェノア)
フリーでジェノアへと移籍。
ここまでセリエAで2戦フル出場しており、先日のフィオレンティーナ戦ではゴールも決め2-1の勝利に貢献。
昨季のミランでもまずまずのパフォーマンスを披露していましたし、今もなお変わらずセリエAでやれることを証明しているようで何よりです。
・ラクサール(→トリノ)
50万の有償レンタルで、シーズン後に1150万ユーロでの完全買取OPが付いているとのこと。
トリノは彼のプレースタイルにも合っていますし、かなり良いんじゃないでしょうか。
しっかりと活躍して完全移籍を果たしてほしいです。
・ストリニッチ(→未定)
クラブ・選手双方合意の下に契約解除。
当初ミラン側はレンタル移籍を勧めたそうですが、ストリニッチ側は安定した環境でのプレーを求めたらしく、それが契約解除の理由だとか。
彼にはSPALやパルマといった国内クラブだけでなく、国外からもオファーがあったそうですが、現時点では未所属となっています。
・アバーテ(→未定)
今夏でミランとの契約が満了したアバーテ。
当初はブレシアへの移籍が有力視されていましたが、おそらく年俸の問題で破断。現在も未所属の状態となっています。
というわけで僕は密かにミランとの再契約の可能性があるんじゃないかと妄想しています(笑)
まぁそうしたことはカラブリアとコンティが同時に長期離脱するといった緊急事態が起きた場合に限るでしょうし、手放しで喜ぶことはできないでしょうが…。
○MF
・ロカテッリ(→サッスオーロ)
昨季から買取義務付きレンタルでサッスオーロに移籍していた彼ですが、今夏1000万ユーロの移籍金で完全移籍。
彼にはミランのアンカーポジションに君臨して欲しかった思いが未だに強いのですが…まぁ仕方がないですね。
・バカヨコ(→チェルシー)
チェルシーへとレンタルバック。その後チェルシーで構想外となり、モナコへレンタル移籍。
まぁ今季のミランに残っていても戦術的理由で十中八九ベンチ行きだったでしょうし、個人的にそこまで惜しいとは感じません。
昨季は本当に素晴らしかったんですけど、戦術がガラッと変わってしまいましたしね。
・マウリ(→未定)
今夏にミランとの契約が満了。しかし所属先が決まらず。
年俸やリーグに拘らなければいくらでも受け入れ先はありそうですが…。
・モントリーボ(→未定)
マウリと同様の状態。彼に関してはアタランタ移籍の噂もありましたが立ち消えに。
戦力として今なおセリエAで通用するとは失礼ながら思いませんが、果たしてどうなるか…。
・ベルトラッチ(→未定)
上記2者と同様の状態。ジェノア復帰の噂がありましたが立ち消えに。
○FW
・ハリロビッチ(→ヘーレンフェーン)
昨季後半からレンタル移籍していたスタンダール・リエージュから復帰したものの、今度は別のチームへ再レンタル。
驚いたことに、彼はまだ23歳なんですよね。
年齢的にはまだまだこれからですが、果たして…。
・アンドレ・シウバ(→フランクフルト)
レビッチとの実質等価トレードでフランクフルトへレンタル移籍。
2500万ユーロの買取OP付らしいです。
ミランとしては当初は完全移籍で売却して資金を調達したかったところでしょうが、トレード要員にすることで別の戦力を確保したというのは次善の策として上等。非常に巧みな立ち回りだったのではないでしょうか。
・クトローネ(→ウォルヴァーハンプトン)
1800万ユーロでウルブスに完全移籍。
心情的には受け入れ難いものがありますが、戦力的には妥当な選択かなという気もします。
移籍先でもちょくちょく出場しているようですから、これから一回りも二回りも成長して主力として活躍して欲しいですよね。
まとめ
契約満了を含めると多くの選手が退団しましたが、大半は戦力外ですから戦力的にはほとんど問題なし。むしろ大幅なコストカットに成功した側面の方が大きいです。
アバーテ、クトローネの放出は心情的に辛いものがありましたが、あの11-12シーズン後の地獄のメルカートを思い返せば耐えられるレベルですしね。
今夏の放出作業は例年と比べると中々良かったのではないかなと個人的には感じます。