【セリエA第1節】 ウディネーゼ対ミラン 【マッチレポート】
今回は、セリエA第一節ウディネーゼ対ミランについてのレビューを行います。
スタメン

前日の予想スタメン通りのスタメン。
負傷したビリアの代わりにアンカーに入ったのはチャルハノール。
ボナベントゥーラ、レオン、ベナセル、ケシエ、クルニッチ辺りはベンチスタート。
スタメン

前日の予想スタメン通りのスタメン。
負傷したビリアの代わりにアンカーに入ったのはチャルハノール。
ボナベントゥーラ、レオン、ベナセル、ケシエ、クルニッチ辺りはベンチスタート。
前半
※試合中に書いたメモをそのまま載せています。
○前半序盤戦の攻防
ミドルブロックで非常にコンパクトに守ってくるウディネーゼ。
2トップが交互にアンカーのチャルハノールへのパスコースを閉じ、中盤3枚は中央を封鎖し縦パスを入れさせない。
流石にしっかりとした対策をしてきますね。これは苦戦必至でしょう。
ミランはとにかく中央のライン間へと縦パスを入れるのが攻撃のスイッチですから、中央を固められると非常に弱い。前線の組み合わせも狭いスペースを切り崩せる構成ではないですしね。
粘り強くボールを回し中央にスペースを探していきますが、全く上手くいかず。裏へボールを出してラインを押し下げるようなこともせず。まぁ安易にボールを手放さないという意思の表れかもしれませんが。
○前半中盤戦の攻防
パケタが何本かピョンテクに良いパスを出してチャンスになりかけますが上手くいかず、その後も攻めあぐねるミラン。
もうプレシーズンマッチからずっと言い続けてるのであまりくどく言いたくないのですが、中央から崩していこうというチームでなぜピョンテクとカスティジェホとスソを前線で組み合わせているのかわからない。
対するウディネーゼは狙い通り中央でインターセプトorサイドで囲い込んでボールを奪い、ロングカウンターに繋げていきますが彼らも上手くいかず。
彼らの場合は結構早めに裏に出してくるため、中盤のスペースを有効に使えず勿体ないなぁと。2トップの関係性も良くないですかね。
○前半終盤戦の攻防
ボリーニにイエロー。これで中盤3人全員がイエローカード持ちに。
ボリーニは叩かれそうな内容ですし実際パフォーマンスが悪いですが、仕方ないと思います。
彼の仕事はとにかく走り回ってパスコースを作ることと、ボールを受けたら素早く周囲の味方にボールをはたき、プレーのリズムを崩さないこと。元々個の打開力にはかなり限界のある選手です。
それにも関わらず周囲にいるのがスソとカスティジェホ(とカラブリア)ですからね。ろくすっぽ動かないスソ、ボールを預けたところでほとんど何もできないカスティジェホではどうしようもありません。
その後もチャンスはほとんどなく、前半終了。
予想通りとは言え、かなり酷い前半。
このメンバーでこの戦い方ではもうどうしようもないため、早く戦術修正(もっとサイドを使う、システム変更etc)か選手交代(試合に出られるコンディションならボナベントゥーラ、レオン、ベナセル辺りを起用)しないと不味い。
後半
○後半序盤戦の攻防
ウディネーゼがちゃんと中盤を使い始める。
サイドチェンジを多用してミランの中盤を広げ、それにより空いたスペースを使う。
そしてフィニッシュの局面では主にフォファナ辺りがバイタルでボールを持ち、ミドルを狙う形がメイン。
良い攻めだと思いますし、怖さが出てきました。
一方、ミランはカスティジェホが少しだけサイドに流れだす。
こちらも適切な対応だと思いますし、こうしてサイドを起点にしてから中央に入っていくという形は良いですね。
中央からボールを持ち始めてもほとんど何もできないですからね。
まぁそうは言っても散発的ですし、チャンスらしいチャンスはほとんど作れず。
○後半中盤・終盤戦の攻防
60分、ボリーニ→ケシエ
妥当な交代。まぁケシエもどちらかというと環境に依存するタイプですが、ボリーニよりはボールを持てるので。
71分、デ・パウルを投入。フォファナがいなくなったのは大きいものの、これまた怖い存在。
72分、CKからベカンが決めてウディネーゼ先制。
75分、カスティジェホ→ラファエル・レオン。
76分、パケタ→ベナセル
前掛かりになるミラン。
ケシエ辺りも積極的に前線に飛び出す。その分被カウンターのリスクは高まりますがこれはもう仕方がない。この状況で点を取るには人数をかけてゴリ押すしかない。
システムも終盤にはスソを右に回して4-3-3気味(左に回ったレオンは中央寄り)に変更。
終盤はスソ様にボールを預けてひたすらクロスを放り込む。ん?ガットゥーゾ・サッカーかな?
しかし最後までウディネーゼの堅牢を崩すことが出来ず試合終了。
ウディネーゼ1-0ミラン
独断と偏見による選手寸評
※ここからは試合後に書き込み。
普段は別記事で行う個人的選手寸評ですが、別段語ることもないため一緒にやっちゃいます。ですので今回は一言寸評です。
・ドンナルンマ
ファインセーブ連発、今季もお世話になります
・カラブリア
もっと攻撃を頑張って欲しい
・ムサッキオ
集中力があり、中々良かった
・ロマニョーリ
まずまず、怪我だけは気を付けて
・ロドリゲス
もっと攻撃を頑張って欲しい
・チャルハノール
良くなかったが、突然のアンカー起用のため致し方なし
・ボリーニ
先述のため割愛
・パケタ
「らしさ」は見せたが、全体としてはかなり低調。スペースもサポートもなければ当然か
・スソ
相変わらずかなり酷いが、悪いのは彼というよりも彼をこんな風に重用する監督にあるかと
・カスティジェホ
これまでの酷すぎるパフォーマンスと比べればほんの少し改善したが、スタメンレベルとはお世辞にも言えない
・ピョンテク
同情の余地はあるが、執拗にPKアピールする暇があったら次のプレーに集中して欲しい
・ケシエ
何とかしようとする気迫は感じたが…失点に関与
・ラファエル・レオン
味方との連携がまだまだ、個の力はとても感じる
・ベナセル
この試合の希望の光
雑感
ジャンパオロ体制初の公式戦は黒星スタートとなりました。
内容は完全に予想通り、結果も想定内のため特に驚きはないです。負けるべくして負けました。
しかしこんな調子で本当に大丈夫かと不安にはなりますね。
もちろん戦術の浸透に時間がかかるというジャンパオロの主張は尤もですし、それゆえ長いスパンで経過を見守ることは非常に大切です。
しかし、「枠内シュート0本」というこの事実を単純な時間だけの問題と捉えて良いものか僕には疑問です。
内容を見ても、そもそもロクにチャンスシーンすら作れていない状況ですからね。あのスタメン(というか前線)の組み合わせにどれほどの伸びしろがあり、「時間」の経過と共に改善していけるのかは個人的に大いに疑問符が付く所です。
時間の無駄とならないことを祈ります。
最後に良かった点を述べますが、ドンナルンマはやはり頼りになる選手ですね。
そしてベナセル。この試合では終盤から出場し、持ち前のプレス耐性と積極的な縦パスを披露。スタメンは近いですね。
さて。次節はホームで昇格組のブレシアとの対戦です。
次戦まで1週間ありますから、とにかくこの間に何らかの即効性ある変化(あの人とあの人を外してあの人とあの人を入れるとか)を加えて欲しいですね。
まだ1節を終えたばかりですし、現チームの潜在能力に関しては微塵も疑っていないですから、まだまだここからです。
ジャンパオロの言う「時間がかかる」というのも間違いなく事実だと思いますしね。それだけではないというだけで。
次節は内容・結果共に改善することを期待しましょう。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※試合中に書いたメモをそのまま載せています。
○前半序盤戦の攻防
ミドルブロックで非常にコンパクトに守ってくるウディネーゼ。
2トップが交互にアンカーのチャルハノールへのパスコースを閉じ、中盤3枚は中央を封鎖し縦パスを入れさせない。
流石にしっかりとした対策をしてきますね。これは苦戦必至でしょう。
ミランはとにかく中央のライン間へと縦パスを入れるのが攻撃のスイッチですから、中央を固められると非常に弱い。前線の組み合わせも狭いスペースを切り崩せる構成ではないですしね。
粘り強くボールを回し中央にスペースを探していきますが、全く上手くいかず。裏へボールを出してラインを押し下げるようなこともせず。まぁ安易にボールを手放さないという意思の表れかもしれませんが。
○前半中盤戦の攻防
パケタが何本かピョンテクに良いパスを出してチャンスになりかけますが上手くいかず、その後も攻めあぐねるミラン。
もうプレシーズンマッチからずっと言い続けてるのであまりくどく言いたくないのですが、中央から崩していこうというチームでなぜピョンテクとカスティジェホとスソを前線で組み合わせているのかわからない。
対するウディネーゼは狙い通り中央でインターセプトorサイドで囲い込んでボールを奪い、ロングカウンターに繋げていきますが彼らも上手くいかず。
彼らの場合は結構早めに裏に出してくるため、中盤のスペースを有効に使えず勿体ないなぁと。2トップの関係性も良くないですかね。
○前半終盤戦の攻防
ボリーニにイエロー。これで中盤3人全員がイエローカード持ちに。
ボリーニは叩かれそうな内容ですし実際パフォーマンスが悪いですが、仕方ないと思います。
彼の仕事はとにかく走り回ってパスコースを作ることと、ボールを受けたら素早く周囲の味方にボールをはたき、プレーのリズムを崩さないこと。元々個の打開力にはかなり限界のある選手です。
それにも関わらず周囲にいるのがスソとカスティジェホ(とカラブリア)ですからね。ろくすっぽ動かないスソ、ボールを預けたところでほとんど何もできないカスティジェホではどうしようもありません。
その後もチャンスはほとんどなく、前半終了。
予想通りとは言え、かなり酷い前半。
このメンバーでこの戦い方ではもうどうしようもないため、早く戦術修正(もっとサイドを使う、システム変更etc)か選手交代(試合に出られるコンディションならボナベントゥーラ、レオン、ベナセル辺りを起用)しないと不味い。
後半
○後半序盤戦の攻防
ウディネーゼがちゃんと中盤を使い始める。
サイドチェンジを多用してミランの中盤を広げ、それにより空いたスペースを使う。
そしてフィニッシュの局面では主にフォファナ辺りがバイタルでボールを持ち、ミドルを狙う形がメイン。
良い攻めだと思いますし、怖さが出てきました。
一方、ミランはカスティジェホが少しだけサイドに流れだす。
こちらも適切な対応だと思いますし、こうしてサイドを起点にしてから中央に入っていくという形は良いですね。
中央からボールを持ち始めてもほとんど何もできないですからね。
まぁそうは言っても散発的ですし、チャンスらしいチャンスはほとんど作れず。
○後半中盤・終盤戦の攻防
60分、ボリーニ→ケシエ
妥当な交代。まぁケシエもどちらかというと環境に依存するタイプですが、ボリーニよりはボールを持てるので。
71分、デ・パウルを投入。フォファナがいなくなったのは大きいものの、これまた怖い存在。
72分、CKからベカンが決めてウディネーゼ先制。
75分、カスティジェホ→ラファエル・レオン。
76分、パケタ→ベナセル
前掛かりになるミラン。
ケシエ辺りも積極的に前線に飛び出す。その分被カウンターのリスクは高まりますがこれはもう仕方がない。この状況で点を取るには人数をかけてゴリ押すしかない。
システムも終盤にはスソを右に回して4-3-3気味(左に回ったレオンは中央寄り)に変更。
終盤はスソ様にボールを預けてひたすらクロスを放り込む。ん?ガットゥーゾ・サッカーかな?
しかし最後までウディネーゼの堅牢を崩すことが出来ず試合終了。
ウディネーゼ1-0ミラン
独断と偏見による選手寸評
※ここからは試合後に書き込み。
普段は別記事で行う個人的選手寸評ですが、別段語ることもないため一緒にやっちゃいます。ですので今回は一言寸評です。
・ドンナルンマ
ファインセーブ連発、今季もお世話になります
・カラブリア
もっと攻撃を頑張って欲しい
・ムサッキオ
集中力があり、中々良かった
・ロマニョーリ
まずまず、怪我だけは気を付けて
・ロドリゲス
もっと攻撃を頑張って欲しい
・チャルハノール
良くなかったが、突然のアンカー起用のため致し方なし
・ボリーニ
先述のため割愛
・パケタ
「らしさ」は見せたが、全体としてはかなり低調。スペースもサポートもなければ当然か
・スソ
相変わらずかなり酷いが、悪いのは彼というよりも彼をこんな風に重用する監督にあるかと
・カスティジェホ
これまでの酷すぎるパフォーマンスと比べればほんの少し改善したが、スタメンレベルとはお世辞にも言えない
・ピョンテク
同情の余地はあるが、執拗にPKアピールする暇があったら次のプレーに集中して欲しい
・ケシエ
何とかしようとする気迫は感じたが…失点に関与
・ラファエル・レオン
味方との連携がまだまだ、個の力はとても感じる
・ベナセル
この試合の希望の光
雑感
ジャンパオロ体制初の公式戦は黒星スタートとなりました。
内容は完全に予想通り、結果も想定内のため特に驚きはないです。負けるべくして負けました。
しかしこんな調子で本当に大丈夫かと不安にはなりますね。
もちろん戦術の浸透に時間がかかるというジャンパオロの主張は尤もですし、それゆえ長いスパンで経過を見守ることは非常に大切です。
しかし、「枠内シュート0本」というこの事実を単純な時間だけの問題と捉えて良いものか僕には疑問です。
内容を見ても、そもそもロクにチャンスシーンすら作れていない状況ですからね。あのスタメン(というか前線)の組み合わせにどれほどの伸びしろがあり、「時間」の経過と共に改善していけるのかは個人的に大いに疑問符が付く所です。
時間の無駄とならないことを祈ります。
最後に良かった点を述べますが、ドンナルンマはやはり頼りになる選手ですね。
そしてベナセル。この試合では終盤から出場し、持ち前のプレス耐性と積極的な縦パスを披露。スタメンは近いですね。
さて。次節はホームで昇格組のブレシアとの対戦です。
次戦まで1週間ありますから、とにかくこの間に何らかの即効性ある変化(あの人とあの人を外してあの人とあの人を入れるとか)を加えて欲しいですね。
まだ1節を終えたばかりですし、現チームの潜在能力に関しては微塵も疑っていないですから、まだまだここからです。
ジャンパオロの言う「時間がかかる」というのも間違いなく事実だと思いますしね。それだけではないというだけで。
次節は内容・結果共に改善することを期待しましょう。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。