ミランのシーズン最終順位、冬の補強が重要説 【検証】
今回から始まった間違いなく打ち切りになるであろう検証シリーズ。
記念すべき第一回目となる今回は、冬の移籍市場後に加入した選手がミランの試合内容や順位にどのように変化を与えたかを各シーズンごとに振り返ることで、冬の新加入選手の影響力延いては冬の移籍市場の重要性がどの程度のものであるかを検証したいなと。
各シーズンの試合内容に関しては僕の主観がかなり入っていますので、予めご了承ください。
それとかなりの長文です(笑)
記念すべき第一回目となる今回は、冬の移籍市場後に加入した選手がミランの試合内容や順位にどのように変化を与えたかを各シーズンごとに振り返ることで、冬の新加入選手の影響力延いては冬の移籍市場の重要性がどの程度のものであるかを検証したいなと。
各シーズンの試合内容に関しては僕の主観がかなり入っていますので、予めご了承ください。
それとかなりの長文です(笑)
○10-11シーズン
・順位(左が1月終了時点の順位、右が最終順位)
1位→1位
・主な冬加入選手
カッサーノ
ファン・ボメル
エマヌエルソン
ヴィラ
レグロッターリエ
最高クラスの補強を敢行。
ぶっちゃけ主戦力となったのは最初に書いた2人だけですが、それでも各選手ともに格安での獲得ですし、何よりその2人が本当に素晴らしい最高の活躍を見せてくれました。
カッサーノの狭い局面を打開できるテクニックと創造性はイブラ、ロビーニョ、パトを擁していた当時のミランでもずば抜けており、「ローラインブロックでガチガチに引いて守り、2トップにボールが入ったら素早くプレスをかけて潰す」という当時出来上がりつつあった「対ミラン戦術」を攻略する存在として君臨。
加入当初は文字通りの「スーパーサブ」として短い時間で決定機を創出する役割でしたが、コンディションを上げてからはスタメン出場も増え始めてチームに継続的に貢献。
中でもイブラヒモビッチとのコンビは目を見張るものがあり、たった2人だけで相手の決死の守備ブロックを軽々と崩していくシーンは鳥肌ものでした。
続いて、ファン・ボメルは層が薄く役割も難解だったミランのアンカーポジションにすんなりと適応し、的確な潰しとリズムを生みだす積極的な縦パスでチームに貢献。
当時のミランのアンカーは(役割的な意味で)アンブロジーニしか務めることができなかったわけですが、その肝心の彼がちょくちょく怪我で離脱してしまったものですから大分困った状況だったんですよね(役割を変えればもちろんピルロもできるわけですが、そのピルロも怪我でちょくちょく離脱していたため)。
そんな中、ボメルが来て層が厚くなったことでチームの安定感が飛躍的に向上しました。
結局のところ、このシーズンのミランは第10節から一度も首位を譲ることなくスクデットを獲得したため、順位からこの冬の移籍市場を評価するのは難しいところがあります。
しかし、内容からすると上記の2人がいなければスクデット獲得は限りなく難しかったと断言できます。それに、レオナルドが新監督に就任したインテルが息を吹き返して猛追撃してきていましたしね。
素晴らしい市場での立ち回りでした。
○11-12シーズン
・順位
2位→2位
・主な冬加入選手
ムンタリ
マキシ・ロペス
メスバー
信じられないレベルで負傷者が続出し、ベストメンバーが揃った試合が数えるほどしかないこのシーズン。
元々スカッドは十分過ぎるほど揃っていた(間違いなくここ10年で最強)こともあってか冬の補強は控えめなものに。
そんな補強選手の中で活躍したのは意外(?)にもムンタリ。インテル所属時代、途中投入からわずか1分も経たない内に退場するなどといった行動によりネタ的な意味で愛されることも多い彼ですが、通常時はフィジカルとテクニックを一定以上のレベルで兼備した優秀な選手です。
ミランに来てからも怪我人続出で崩壊していた中盤で奮闘し、途中加入ながら4ゴール(記録上は3ゴールですが、間違いなく4ゴール。「あの」ゴールを覚えている人は僕以外にも多いでしょう)をマークする活躍を披露。
一方でマキシ・ロペスやメスバーといった選手は控えの域を出ず、効果的な補強とはいえませんでした。
このシーズンの市場における「やらかし」は何といっても2つ。1つは夏のピルロ放出で、もう1つは冬のテベス獲得失敗ですね。
怪我でまともにプレーできなかったパトを売却する代わりにテベスを獲得するというオペレーションは具体的なところまで進んでいたわけですが、ベルルスコーニ会長の鶴の一声により中止。
この取引が成立していればスクデット連覇は固かったのに…とタラレバながら今でも悔やんでしまいます。テベスが如何に優秀な選手であったかは、皮肉にも13-14シーズンに加入したユヴェントスでのパフォーマンスを見れば明らかですしね。
冬の移籍市場の重要性を物語る1エピソードではないでしょうか。
順位に関してはユーヴェと終盤まで首位争いを繰り広げたものの、最後に力尽きて2位に。
○12-13シーズン
このペースだととんでもない文量になるため飛ばしていきます(笑)
・順位
5位→3位
・主な冬加入選手
バロテッリ
即戦力として獲得できたのはバロテッリ1人ながら、その効果は絶大。
13試合に出場して12ゴールを叩き込む破格の活躍により、ミランの3位フィニッシュにとてつもない貢献を果たしてくれました。
圧倒的なフィジカルとテクニック、ポストプレーでミランの攻撃の中心を担い、ファールを受けてはそのセットプレーで自らがゴールを決めるなどとにかく印象的な活躍が多かったです。
モチベーションMAX状態のバロテッリはやはり素晴らしいものがありましたね。このやる気が維持できればもっと違うサッカー人生だったと思うんですけどね…。
閑話休題。順位に関しては5位から3位にジャンプアップ。補強の成果がしっかりと表れていますね。
○13-14シーズン
・順位
9位→8位
ここから順位を書くのが辛くなってきます(笑)
・主な冬加入選手
ラミ
本田
ターラブ
エッシェン
補強に関しては質・量ともに中々のものだったわけですが、最大の問題は監督交代などでチーム内が混乱していたこと。
まぁ当時のチームは完全に機能不全に陥っていましたし、アッレグリ解任は致し方ないとしてもセードルフはないですよと…。
この新加入メンバーをアッレグリがどうチームに組み込むか見たかったです。タラレバですが。
順位に関しては9位から8位とさほど変わらず。補強以前の問題ですしね。
○14-15シーズン
・順位
9位→10位
・主な冬加入選手
チェルチ
ボッケッティ
デストロ
アントネッリ
パレッタ
層の薄かったトップ、ウイング、SBにそれぞれ選手を獲得したのは良かったわけですが、メンバーの質に関しては何とも言えないところ。
どの選手も格別の働きをしたとはいえませんでした。
順位に関しては9位から10位に後退。こちらも補強以前の問題のため然もありなんといった印象です。
○15-16シーズン
・順位
6位→7位
・主な冬加入選手
ケヴィン・プリンス・ボアテング
近年でも最低の移籍市場でした。
攻撃の要であったニアンには質的に控えがおらず(いるのはバロテッリと長期離脱明けのメネズのみ)、両サイドのボナベントゥーラと本田に至っては数的にも控えがいないという危機的状況の中、獲得したのはコンディション最悪のプリンスのみ。
最低でもニアンの控え(ドリブル、キープ力のある選手)と両サイドの控え(走力があり、クロスが上手い選手)の計2枚は必須だったわけですが…。
夏に大金を費やした結果として冬に金欠に陥ったというのは紛れもない事実であるものの、ここまでのやる気のなさは純粋にベルルスコーニ会長のミハイロビッチ嫌いが理由と邪推したくなるものでしたね。
そして冬の移籍市場閉幕後は案の定というべきか、ニアンが離脱してからチームは急降下。ミハイロビッチは敢え無く解任されました。
順位に関しては、6位から7位に後退。当然の結果です。
○16-17シーズン
・順位
7位→6位
・主な冬加入選手
デウロフェウ
オカンポス
ニアンの追放に加え、ボナベントゥーラが長期離脱に見舞われたことで層が非常に薄くなったウイングポジションにデウロフェウとオカンポスを獲得。
デウロフェウは持ち前のスピードとドリブルでサイドを切り裂き、チームに多大な貢献を果たしてくれました。
後は中盤に補強ができていれば違った結果になったと思うんですけどね。
順位に関しては7位から6位に。戦力的にも補強的にも妥当なところだと思います。
○17-18シーズン
・順位
7位→6位
・主な冬加入選手
特になし
夏に大量に選手を獲得したこともあり、冬の即戦力加入はゼロ。
○18-19シーズン
・順位
4位→5位
・主な加入選手
パケタ
ピョンテク
10-11シーズンに次ぐ素晴らしい補強を敢行。
パケタはチームに不在だったボールの運び役として中盤ポジションに瞬く間に君臨。また、副次的効果としてチャルハノールの復活にも貢献(流動的に動けるパケタの存在により、チャルハノールがサイドに縛られることがなくなったため)。
ピョンテクは圧倒的な決定力によりゴールを量産。守備にリソースを割きまくっていた後半戦のガットゥーゾ・ミランにとって、彼の決定力は勝利のために欠かせないものでした。
確かに最終順位からは彼らの貢献度をはかることはできませんが、前半戦終盤の内容も結果(直近5戦で1勝3分1敗)も酷かったチームが数カ月間蘇ったのは間違いなく彼らの力に依る部分が大きいですし、最終節までCL権争いをする上で絶対に欠かせない補強であったことは間違いありません。
まとめ
補強以前の問題であった13-14、14-15を除いて考えると、順位が大きく改善した12-13シーズン、そして順位は変わらずも内容が劇的に改善した10-11シーズンと18-19シーズンはいずれも素晴らしい補強を行っている(=チームの弱点をしっかりと補っている)ことがわかります。
逆に、冬補強を怠った15-16シーズンは素晴らしいチーム状況から一転して急降下しましたし、冬補強が少なかった(全くなかった)シーズンはそこから浮上することなく終わっています。
要はここから何が言えるかというと「シーズン前半戦で露呈した弱点はしっかりと補いましょう」ということですね。
当たり前といえば当たり前のことですが、金欠だったり希望するタイプの選手が市場に中々出回っていなかったりで、その「当たり前」ができないことが頻繁にありますからね。
そういう状況下で如何に上手く立ち回れるかがフロントには求められますし、その観点からすると10-11シーズンは本当に素晴らしかったです。
金欠の中、格安でカッサーノとボメル(=チームの弱点を完璧に補う選手)を獲ったわけですからね。ガッリアーニは最高です。
補強だけが全てを決めるわけではもちろんないですが、冬の補強がチーム状況の改善延いては最終順位に大きく影響することは間違いありません。
マルディーニ、ボバン、マッサーラの3人には是非とも10-11シーズンを超えるような巧みな補強を見せてほしいと思います。
…「12月にでも書いとけ」という内容でしたが、せっかく酔った勢いで今日書いたので夏の移籍市場真っ只中の今載せます(笑)
滅茶苦茶長くなった上にグダグダになりましたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
・順位(左が1月終了時点の順位、右が最終順位)
1位→1位
・主な冬加入選手
カッサーノ
ファン・ボメル
エマヌエルソン
ヴィラ
レグロッターリエ
最高クラスの補強を敢行。
ぶっちゃけ主戦力となったのは最初に書いた2人だけですが、それでも各選手ともに格安での獲得ですし、何よりその2人が本当に素晴らしい最高の活躍を見せてくれました。
カッサーノの狭い局面を打開できるテクニックと創造性はイブラ、ロビーニョ、パトを擁していた当時のミランでもずば抜けており、「ローラインブロックでガチガチに引いて守り、2トップにボールが入ったら素早くプレスをかけて潰す」という当時出来上がりつつあった「対ミラン戦術」を攻略する存在として君臨。
加入当初は文字通りの「スーパーサブ」として短い時間で決定機を創出する役割でしたが、コンディションを上げてからはスタメン出場も増え始めてチームに継続的に貢献。
中でもイブラヒモビッチとのコンビは目を見張るものがあり、たった2人だけで相手の決死の守備ブロックを軽々と崩していくシーンは鳥肌ものでした。
続いて、ファン・ボメルは層が薄く役割も難解だったミランのアンカーポジションにすんなりと適応し、的確な潰しとリズムを生みだす積極的な縦パスでチームに貢献。
当時のミランのアンカーは(役割的な意味で)アンブロジーニしか務めることができなかったわけですが、その肝心の彼がちょくちょく怪我で離脱してしまったものですから大分困った状況だったんですよね(役割を変えればもちろんピルロもできるわけですが、そのピルロも怪我でちょくちょく離脱していたため)。
そんな中、ボメルが来て層が厚くなったことでチームの安定感が飛躍的に向上しました。
結局のところ、このシーズンのミランは第10節から一度も首位を譲ることなくスクデットを獲得したため、順位からこの冬の移籍市場を評価するのは難しいところがあります。
しかし、内容からすると上記の2人がいなければスクデット獲得は限りなく難しかったと断言できます。それに、レオナルドが新監督に就任したインテルが息を吹き返して猛追撃してきていましたしね。
素晴らしい市場での立ち回りでした。
○11-12シーズン
・順位
2位→2位
・主な冬加入選手
ムンタリ
マキシ・ロペス
メスバー
信じられないレベルで負傷者が続出し、ベストメンバーが揃った試合が数えるほどしかないこのシーズン。
元々スカッドは十分過ぎるほど揃っていた(間違いなくここ10年で最強)こともあってか冬の補強は控えめなものに。
そんな補強選手の中で活躍したのは意外(?)にもムンタリ。インテル所属時代、途中投入からわずか1分も経たない内に退場するなどといった行動によりネタ的な意味で愛されることも多い彼ですが、通常時はフィジカルとテクニックを一定以上のレベルで兼備した優秀な選手です。
ミランに来てからも怪我人続出で崩壊していた中盤で奮闘し、途中加入ながら4ゴール(記録上は3ゴールですが、間違いなく4ゴール。「あの」ゴールを覚えている人は僕以外にも多いでしょう)をマークする活躍を披露。
一方でマキシ・ロペスやメスバーといった選手は控えの域を出ず、効果的な補強とはいえませんでした。
このシーズンの市場における「やらかし」は何といっても2つ。1つは夏のピルロ放出で、もう1つは冬のテベス獲得失敗ですね。
怪我でまともにプレーできなかったパトを売却する代わりにテベスを獲得するというオペレーションは具体的なところまで進んでいたわけですが、ベルルスコーニ会長の鶴の一声により中止。
この取引が成立していればスクデット連覇は固かったのに…とタラレバながら今でも悔やんでしまいます。テベスが如何に優秀な選手であったかは、皮肉にも13-14シーズンに加入したユヴェントスでのパフォーマンスを見れば明らかですしね。
冬の移籍市場の重要性を物語る1エピソードではないでしょうか。
順位に関してはユーヴェと終盤まで首位争いを繰り広げたものの、最後に力尽きて2位に。
○12-13シーズン
このペースだととんでもない文量になるため飛ばしていきます(笑)
・順位
5位→3位
・主な冬加入選手
バロテッリ
即戦力として獲得できたのはバロテッリ1人ながら、その効果は絶大。
13試合に出場して12ゴールを叩き込む破格の活躍により、ミランの3位フィニッシュにとてつもない貢献を果たしてくれました。
圧倒的なフィジカルとテクニック、ポストプレーでミランの攻撃の中心を担い、ファールを受けてはそのセットプレーで自らがゴールを決めるなどとにかく印象的な活躍が多かったです。
モチベーションMAX状態のバロテッリはやはり素晴らしいものがありましたね。このやる気が維持できればもっと違うサッカー人生だったと思うんですけどね…。
閑話休題。順位に関しては5位から3位にジャンプアップ。補強の成果がしっかりと表れていますね。
○13-14シーズン
・順位
9位→8位
ここから順位を書くのが辛くなってきます(笑)
・主な冬加入選手
ラミ
本田
ターラブ
エッシェン
補強に関しては質・量ともに中々のものだったわけですが、最大の問題は監督交代などでチーム内が混乱していたこと。
まぁ当時のチームは完全に機能不全に陥っていましたし、アッレグリ解任は致し方ないとしてもセードルフはないですよと…。
この新加入メンバーをアッレグリがどうチームに組み込むか見たかったです。タラレバですが。
順位に関しては9位から8位とさほど変わらず。補強以前の問題ですしね。
○14-15シーズン
・順位
9位→10位
・主な冬加入選手
チェルチ
ボッケッティ
デストロ
アントネッリ
パレッタ
層の薄かったトップ、ウイング、SBにそれぞれ選手を獲得したのは良かったわけですが、メンバーの質に関しては何とも言えないところ。
どの選手も格別の働きをしたとはいえませんでした。
順位に関しては9位から10位に後退。こちらも補強以前の問題のため然もありなんといった印象です。
○15-16シーズン
・順位
6位→7位
・主な冬加入選手
ケヴィン・プリンス・ボアテング
近年でも最低の移籍市場でした。
攻撃の要であったニアンには質的に控えがおらず(いるのはバロテッリと長期離脱明けのメネズのみ)、両サイドのボナベントゥーラと本田に至っては数的にも控えがいないという危機的状況の中、獲得したのはコンディション最悪のプリンスのみ。
最低でもニアンの控え(ドリブル、キープ力のある選手)と両サイドの控え(走力があり、クロスが上手い選手)の計2枚は必須だったわけですが…。
夏に大金を費やした結果として冬に金欠に陥ったというのは紛れもない事実であるものの、ここまでのやる気のなさは純粋にベルルスコーニ会長のミハイロビッチ嫌いが理由と邪推したくなるものでしたね。
そして冬の移籍市場閉幕後は案の定というべきか、ニアンが離脱してからチームは急降下。ミハイロビッチは敢え無く解任されました。
順位に関しては、6位から7位に後退。当然の結果です。
○16-17シーズン
・順位
7位→6位
・主な冬加入選手
デウロフェウ
オカンポス
ニアンの追放に加え、ボナベントゥーラが長期離脱に見舞われたことで層が非常に薄くなったウイングポジションにデウロフェウとオカンポスを獲得。
デウロフェウは持ち前のスピードとドリブルでサイドを切り裂き、チームに多大な貢献を果たしてくれました。
後は中盤に補強ができていれば違った結果になったと思うんですけどね。
順位に関しては7位から6位に。戦力的にも補強的にも妥当なところだと思います。
○17-18シーズン
・順位
7位→6位
・主な冬加入選手
特になし
夏に大量に選手を獲得したこともあり、冬の即戦力加入はゼロ。
○18-19シーズン
・順位
4位→5位
・主な加入選手
パケタ
ピョンテク
10-11シーズンに次ぐ素晴らしい補強を敢行。
パケタはチームに不在だったボールの運び役として中盤ポジションに瞬く間に君臨。また、副次的効果としてチャルハノールの復活にも貢献(流動的に動けるパケタの存在により、チャルハノールがサイドに縛られることがなくなったため)。
ピョンテクは圧倒的な決定力によりゴールを量産。守備にリソースを割きまくっていた後半戦のガットゥーゾ・ミランにとって、彼の決定力は勝利のために欠かせないものでした。
確かに最終順位からは彼らの貢献度をはかることはできませんが、前半戦終盤の内容も結果(直近5戦で1勝3分1敗)も酷かったチームが数カ月間蘇ったのは間違いなく彼らの力に依る部分が大きいですし、最終節までCL権争いをする上で絶対に欠かせない補強であったことは間違いありません。
まとめ
補強以前の問題であった13-14、14-15を除いて考えると、順位が大きく改善した12-13シーズン、そして順位は変わらずも内容が劇的に改善した10-11シーズンと18-19シーズンはいずれも素晴らしい補強を行っている(=チームの弱点をしっかりと補っている)ことがわかります。
逆に、冬補強を怠った15-16シーズンは素晴らしいチーム状況から一転して急降下しましたし、冬補強が少なかった(全くなかった)シーズンはそこから浮上することなく終わっています。
要はここから何が言えるかというと「シーズン前半戦で露呈した弱点はしっかりと補いましょう」ということですね。
当たり前といえば当たり前のことですが、金欠だったり希望するタイプの選手が市場に中々出回っていなかったりで、その「当たり前」ができないことが頻繁にありますからね。
そういう状況下で如何に上手く立ち回れるかがフロントには求められますし、その観点からすると10-11シーズンは本当に素晴らしかったです。
金欠の中、格安でカッサーノとボメル(=チームの弱点を完璧に補う選手)を獲ったわけですからね。ガッリアーニは最高です。
補強だけが全てを決めるわけではもちろんないですが、冬の補強がチーム状況の改善延いては最終順位に大きく影響することは間違いありません。
マルディーニ、ボバン、マッサーラの3人には是非とも10-11シーズンを超えるような巧みな補強を見せてほしいと思います。
…「12月にでも書いとけ」という内容でしたが、せっかく酔った勢いで今日書いたので夏の移籍市場真っ只中の今載せます(笑)
滅茶苦茶長くなった上にグダグダになりましたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。