放出が必要なポジションを今一度考える
今夏も数々の補強を敢行したわけですが、その一方で放出に関してはここまでほとんど進んでおらず、残り数週間で陣容のスリム化が求められます。
今回は、今一度ポジションごとに現有戦力を見ていき、過剰に戦力を抱えているポジションを確認していこうかなと。
○GK
ドンナルンマ
レイナ
アントニオ
ここは特に問題なし。
このメルカート終盤にきてドンナルンマ放出なんてことになれば一大事ですが…多分大丈夫でしょう。
○CB
ロマニョーリ
ムサッキオ
ドゥアルチ
カルダーラ
ガッビア
ロマニョーリとムサッキオという昨季のレギュラーコンビ2人に加え、今季新加入のドゥアルチの3人がシーズン序盤はメインになるでしょう(もし残留したらガッビアも)。
ここに、シーズン途中からカルダーラがレギュラー争いに食い込んでくるという形が理想かと。
ガッビアはまだ去就が不透明ですが、少なくともCBは4人確保されているため数的には全く問題ないですね。
○右SB
カラブリア
コンティ
(ドゥアルチ)
メインはカラブリアとコンティの2人で、聞く所によればドゥアルチも右SBで起用できるかもしれないとのことで、緊急事態においては彼が務めることもあるかもしれないですね。
移籍の噂のあるコンティが残るとすれば、ここも特に問題なし。
○左SB
テオ・エルナンデス
リカルド・ロドリゲス
ストリニッチ
ラクサール
明らかに過剰戦力を抱えたポジション。
ただし、ここに関してはラクサールとロドリゲスに移籍の噂があり、特に前者に関しては移籍濃厚といった感じのためそこまで心配する必要はないかなと。
それと、スタメン有力候補のエルナンデスがシーズン最序盤は怪我で欠場するということで、できればロドリゲスは戦力的に確保しておきたいというのが本音ですかね。まぁ適正価格によるオファーが届けば売却も致し方ないかもしれませんが。
○アンカー
ベナセル
ビリア
(チャルハノール)
ベナセルを軸に、ビリアが控えるというまずまずの構成。
ビリアはこのプレシーズンでアピールに成功し、戦力たり得ることを証明したため一応は一安心です。
ベナセルは先日チームに合流したばかりで少し未知数な部分もありますが、元の実力を考えれば適応は時間の問題でしょう。
現時点で言えばインサイドハーフ起用の方がプレースタイル的に合っている気がしないでもないですが、どちらのポジションでも伸びしろは十分ですし、ミランの選手層的にアンカーポジションを務めることになるのが極めて濃厚です。
また、緊急時はチャルハノールが務めることになるでしょう。
○インサイドハーフ
※サイドを問わず兼用される選手が多々いるため、左右で分けません。
パケタ
ボリーニ
チャルハノール
クルニッチ
ケシエ
(ボナベントゥーラ)
(ベナセル)
ボリーニが驚異的な適応を見せた結果、層が厚くなったこのポジション。
そのため少し多い印象ですね。
現在移籍の噂が浮上しているのがチャルハノールとケシエ。しかし後者に関してはトーンダウンしており、現在はブンデス勢が強い興味を示すチャルハノールの方が実現可能性は高そうです。できれば残って欲しいですが…。
緊急時にはボナベントゥーラやベナセルが起用されるでしょう。
○トップ下
スソ
ボナベントゥーラ
(パケタ)
現時点では特に問題のないポジションですが、根強く獲得が噂されるコレアが実際に来た場合は別。トップ下に3人は多いですからね。
まぁコレアを2トップの一角メインとして計算すれば話は変わりますが、そうなると今度は2トップのポジションが多すぎることになりますね。
○トップ
ピョンテク
レオン
カスティジェホ
アンドレ・シウバ
アンドレは構想外らしく、現在も必死に移籍先を探しているという状況だということで、このポジションは実質ピョンテク、レオン、カスティジェホの3人ですね。
前述の通りこちらもコレアの加入とその起用法によって話が変わってくるポジションであり、もし彼が加入し2トップメインで計算するのであればカスティジェホは放出するべきではないでしょうか。
まとめ
現時点で確実に整理すべきは左SBとトップのポジション。そしてインサイドハーフも1人放出してもおかしくないですね。
またコレアが加入した場合は、メインとなる起用ポジションに応じてトップ下もしくはトップの選手を(アンドレ以外で)最低1人放出するべきだと思います。
今季は欧州カップ戦がなく、日程も例年より緩いわけですからね。あまり多くの選手を抱えても財政的に良くないですし、不満分子の発生する要因にもなりかねませんしね。
そして何より、冬の移籍市場で身動きの取れない状況になることは避けたいですからね。個人的には夏と同じか場合によってはそれ以上に大事な移籍市場だと思っているので、そのために予算や人員の空きというのを確保しておきたいところです。
さて。残り数週間となった移籍市場期間ですが、個人的に今後は獲得以上に放出の動向に注視していこうと思います。