プリッツァーリ、セリエBのリヴォルノへレンタル移籍
先日、プリッツァーリのリヴォルノへのレンタル移籍が正式発表されました。
Benvenuto in Amaranto Alessandro Plizzari 🇱🇻#WelcomeAlessandro
— AS Livorno Calcio (@LivornoCalcio) 2019年8月1日
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プリッツァーリは1カ月ほど前に行われたU20ワールドカップで評価を高め、ドンナルンマ移籍の噂もあった当時はその(将来的な)後継者として期待されていました。
その彼がレンタル移籍するということは、おそらくドンナルンマの残留が決まったのでしょう。
キーパー需要の少ない今夏の移籍市場においてはパリから舐めたオファーしか届いていなかったようですし、資金調達の必要性があるとは言え、このような最悪のタイミングで彼を手放すのは勿体ないですから良かったです。
本来であればもっと高額な移籍金が払われて然るべき選手ですからね。
しかし、こうなると新たな問題として浮上するのが契約延長交渉についてです。
現在のドンナルンマの契約期間は2021年までということで、このままいくと2年後に契約満了を迎えます。
そして一般に、契約期間が1年を切った選手は割安で移籍されてしまうため、ミランは何としても来夏までにライオラとの契約延長を果たす必要があります。残すとしても、売るとしてもその必要性の高さは変わりません。
ですが、延長交渉にあたって最大の障壁となるのは年俸です。
現在のドンナルンマの年俸は600万ユーロとチーム内でも断トツの価格なわけですが、ここ数年のパフォーマンス、年齢(将来性)等を考えれば更なる昇給が妥当なところ。
しかし、これ以上の昇給はミランの財政に直接的に悪影響を及ぼすだけでなく、チーム内の年俸バランスの崩壊をも起こしかねないため。これ以上年俸を上げることはかなりのリスクを伴います。
そうはいっても、延長交渉が上手くいかなければ、来夏の移籍市場でまたしても足元を見られたオファーしか届かず割安で彼を手放すか、最悪の場合2年後にフリーで出ていかれるなんてことも・・・。
最も収まりの良い形は現状維持のままでの1年延長だと思うのですが、果たしてそれをドンナルンマもといライオラが了承するかどうか・・・。
前にも書きましたが、もしドンナルンマが報道通りミランを愛し残留を望んでくれているのであれば、自らが犠牲を払って現状維持なり減俸なりをライオラに頼むしか(長期的な)残留の道はないと思うんですよね。
このままだと遅かれ早かれミランでは抱えきれなくなりますし、その結末を変えるにはドンナルンマ自身の積極的な残留のための行動が必要とされるのではないかと。
まぁ本当にこんなことをしたら凄まじいレベルの忠誠心ですし、本当にクラブを好んでいようがここまでの事をするというのは稀でしょうけどね。
ですから、今後数年のうちの移籍は覚悟しておこうとは思っています。もちろん、その際にはしっかりと移籍金を取れるようクラブには頑張って欲しいですね。
そしてドンナルンマが移籍した時に、その後継者としてプリッツァーリがミランのゴールマウスを守ってくれるという形が現状考えうるベストではないでしょうかね。
もちろんドンナルンマの後継者というのは容易になれるものではないですし、プリッツァーリには更なる成長が必要とされるでしょう。
まずは今季のリヴォルノでしっかりと正GKとして出場を続けて成長し、いつの日かミランで活躍する姿を見たいですね。