ベンフィカ戦の選手寸評
先日行われた、ミラン対ベンフィカの一戦は、0-1でベンフィカが勝利しました(試合内容については一つ前の記事にて詳述していますので、未読の方はコチラをご覧ください)
今回は、そんなベンフィカ戦における各選手の(独断と偏見による)寸評を行っていきたいと思います。
ただし時間がないので、その対象は特徴的なパフォーマンスを見せた選手についてのみとします(例えばドンナルンマは素晴らしいセーブをいくつか見せましたが、彼にとっては平常運転であり特に驚きはないため今回は寸評の対象外)。
○ロマニョーリ
先日のバイエルン戦では軽い負傷により欠場しましたが、今回は先発フル出場。
何より特筆すべきは縦パスの積極性とその精度ですよね。
ミラン加入当初からパス精度の高さには定評がありましたが、更に上手くなりましたね。ここまで縦パスをズバズバと通したのは親善試合とはいえ非常に素晴らしかったと思います。
ジャンパオロの下ではCBにはビルドアップ能力の高さも求められますが、彼自身の能力については何の心配もいりませんね。
今季はあらゆる面で更に成長すると思いますし、今まで以上に欠かせない選手になりそうです。
○リカルド・ロドリゲス
テオ・エルナンデスが負傷したことで、残留の可能性が浮上しているロドリゲス。
ビルドアップの局面での落ち着きはこの試合でも観られましたし、個人的にラクサールとの2者択一であればロドリゲスかなと思います。
○ビリア
前半に関してはパスを散らしながら、ライン間へと正確な縦パスを通していく中々の活躍ぶりでしたが、後半は沈黙。
正直アンカーポジションの選手としてはもう少しマーカーを独力で剥がせる個の力や運動量、そして裏への正確なパスだったりサイドへのロングパスだったりが欲しいところ(後者に関しては味方ポジショニングにもよりますが)。
その点をベナセルには大いに期待していますし、このポジションの出来次第でチームの組織力が大きく変わってくるので彼のパフォーマンスは超重要ですし要注目ですね。
ビリアに関しては、(年俸を考えなければ)控え選手としては申し分ないと思います。
○チャルハノール
流動的にフリーランしてパスを引き出し、ボールを前進させつつ自身も積極的にゴール前に顔を出してチャンスに絡むなど幅広い貢献を見せてくれました。
テンポ良くショートパスで繋ぐスタイルは彼の特徴とも合っていると思いますし、今季も貴重な戦力になれると思います。
ミドルシュートの精度・威力が戻ってきたのも大きいですね。
○ボリーニ
彼については相当期待値が低かったため、想定を遥かに上回るパフォーマンスで驚きました(笑)
動き自体は悪くなかったです。ですがドリブルやパスといった個の力はどうしても限界がありますし、レギュラーは厳しいでしょうね。
○スソ
前半に関しては中央にスペースがあったこともあり、中央でボールをを受け前線に鋭いスルーパスを通すなど存在感を発揮。右に流れてのクロスも良かったですね。
しかしスペースのなくなった後半は沈黙。疲労もあったでしょうが、やはり中央メインでプレーするのは難しいかなと。左には流れませんしね。
○カスティジェホ
頻繁にDFラインの裏に抜けてロングボールを引き出しつつ、時にドリブルで仕掛けるなど存在感を随所に発揮。
前回よりは遥かに良かったですね。
選手層的に次もスタメンでしょうから、ユナイテッド相手にどこまでできるか見物です。
○コンティ
あの守備はどうしたものか・・・。
現状の右SBのレギュラー争いはカラブリアの圧勝ですね。これではスタメン起用はできません。
困った時にいつも助けてくれたアバーテは今季からいませんし、カラブリアもちょくちょく怪我をする選手ですから今季のコンティに懸かる期待はとても大きいんですけどね。
なんとか復調してほしいです。