【ICC第二戦】 ミラン対ベンフィカ 【マッチレポート】

6 Comments
カカニスタ22
スタメン

ミランー

前半

ミランの戦術は前回と大体同じ。
攻撃ではテンポ良くショートパスを繋いでビルドアップをしつつ、積極的にライン間や裏へと縦パスを入れていき中央突破を図る。


その際に顕著に見られた形が、両インサイドハーフ(ボリーニ、チャルハノール)がCB(主にロマニョーリ)からのパスを受けるために降りてきてパスコースを作ることで菱形を形成し、ボールを貰ったら素早く近くの選手にシンプルにはたいたり前を向いたりしてボールを前進させるというのもの。

ミランーベンフィカ1
―例えばこのシーン(映像引用元;Dazn)では、ボールを持ったロマニョーリ(水)、ロドリゲス(緑)、ビリア(黄)、そして下がってきたボリーニ(赤)の4人で菱形を形成。この時点でビリアにはマーカーが付いているが、その後ボリーニ→ロドリゲスと繋いでマーカーを外してビリアにパスを回すことに成功している。



続いてもう1つ印象に残ったシーンとして、アンカーのビリアが相手2トップ(1トップ+トップ下)の背後にポジショニングしつつ、主に両インサイドハーフがCB(主にロマニョーリ)からの縦パスをビリアに落とし、フリーで受けさせるというのもの。


ミランーベンフィカ2
―例えば、このシーン(映像引用元;Dazn)ではビリアが敵の第一プレッシャーライン(桃)の背後にポジショニング。ロマニョーリは受けに来たボリーニにパスを出し、そのボリーニがフリーのビリアへとパスを落とすことでプレスを回避している。ちなみに、この後はビリア→スソ→ボリーニ→ピョンテクへとワンタッチパスを連続で繋いでいき、ゴール前まで迫った。


こうしたビルドアップ~崩しの形を恒常的に作れるようになればポゼッションの安定感が飛躍的に向上しますし、この試合を観るにそのための練習はしっかりと為されていると感じます。


そしてこの試合では、ベンフィカの守備が緩慢だったこともありますが、バイエルン戦よりも遥かに多くの惜しいチャンスを作れていましたね。


また、選手個人のパフォーマンスに目を向けますと、ロマニョーリの縦パス、チャルハノールの流動的なフリーラン、カスティジェホの裏抜け、ボリーニの奮闘などはかなり印象に残りました。



しかし守備に関しては、正直言ってまだまだだったかと。

この試合の守備はハイラインハイプレスで前から奪いにいく前回と同様の形がメイン。上手くいったときは良いのですが、リトリート後の守備は緩さが随所に見られました。

縦横のコンパクトさも十分ではなく、ライン間に楽にボールを入れられてズルズルと下がらざるを得ない場面も目立ちましたね。

ベンフィカがピッチをワイドに使ってきたことや、熱さによる疲労もあったでしょうが、かなり緩慢でした。



後半

後半は飛ばします(笑)

ベンフィカは前半よりも中央のスペースを空けなくなった(全体的にラインを下げ、ビリアはターラブがしっかりマークする。前半はここが曖昧だった)ことで、ミランの攻撃は上手くいかなくなります。

加えて流動的なフリーランでパスコースを作っていたチャルハノールの交代や、カラブリア、ロドリゲスに代わってボールを繋げないコンティとストリニッチが入ってきたことなどもあり更に悪化。

すると70分、元ミランのターラブにミドルシュートを決められ失点。

それ以降はあまり集中して観てませんが、その後も(多分)改善されずに試合終了。


ミラン0-1ベンフィカ



雑感

前半と後半で内容が大きく変わってしまったかなという印象です。

メンバー、ピッチコンディション、練習期間などを考慮すると、ジャンパオロの志向するサッカーを90分続けるというのは非常に難しいことですし、後半になってペースダウンするというのは致し方ないかなと。

前半に関してはポジティブな面も多々ありましたし、収穫はあったので決して悪い結果ではなかったですかね。
選手に関していえば、ロマニョーリとチャルハノールは素晴らしかったと思います。


さて。課題は決して少なくありませんが、現時点で既に小さくない変化をチームから感じられるのも事実。
アプローチは決して間違っていないと思いますし、このままチーム一丸となって組織力を高めていって欲しいと思います。


Forza Milan!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Comments 6

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acm22  

戦術についてとてもわかりやすく説明されててありがたいです!!

ここ数年とは違い攻撃面での質の高さが見れそうで楽しみですね!
ここにパケタや噂のレオン辺りが加わるとどうなるのかワクワクしてます!

  • 2019/07/29 (Mon) 22:30
  • REPLY
カカニスタ22  
返信>>acm22さん

コメントありがとうございます!

こちらこそそのように仰っていただき感激です。

スソもカスティジェホも頑張っていましたが、より適性のある選手が欲しいというのも事実ですからね。
少なくともパケタは間違いなくチームのクオリティを引き上げてくれる選手ですから、復帰が本当に待ち遠しいですね。

  • 2019/07/29 (Mon) 23:10
  • REPLY
すくろう  

仰る通り後半は見所も少ない試合で失点した辺りでハイライトに切り替えちゃいました
ただ前半は良かった、というかジャンパオロってこんな感じなんだっていうのがなんとなく分かったような気がしました
前回良くなかったボリーニとカスティジェホもかなり改善してましたね
正直、適性ポジションではないと思っていましたがそこを短期間である程度改善させる指導力みたいなものもあるんでしょう!
スソも思ってたよりは少し良かったと思います。まぁCKの流れなんかで右にいるときの方がやっぱり期待感はありますけどね
スソ+金銭でザニオーロって話もあるようですが…

  • 2019/07/30 (Tue) 11:38
  • REPLY
Joie_de_Myao  

パケタ、ベナセル、ケシエが合流して、フィットすれば面白そうな感がありましたね。

  • 2019/07/30 (Tue) 23:18
  • REPLY
カカニスタ22  
返信>>すくろうさん

コメントありがとうございます!

ボリーニとカスティジェホには驚きましたね。
仰る通りジャンパオロの指導の賜物だと思いますし、ミランでも早速その手腕を発揮しつつあるようで何よりです。

ザニオーロの件は流石に飛ばしの気がしますね。デ・ロッシやトッティの件もありましたし、加えて未来のスター候補であるザニオーロまで手放したらロマニスタの方が黙っていないでしょうしね。

  • 2019/07/30 (Tue) 23:39
  • REPLY
カカニスタ22  
返信>>Joie_de_Myaoさん

コメントありがとうございます!

前者二人に関してはもちろんのこと、ケシエも上手くハマれば貴重な戦力になり得ますよね。
そしてボリーニの扱い方を見るに、ジャンパオロならケシエを上手くフィットさせることも十分にあり得るんじゃないかなと。

  • 2019/07/30 (Tue) 23:43
  • REPLY