【ICC第一戦】 バイエルン対ミラン 【マッチレポート】

前回の記事にて言及した「予想スタメン」とは大きく変わったメンバーに。
というのも、ロマニョーリ、ムサッキオ、リカロド、スソがいずれも負傷離脱するというまさかのアクシデントが発生したからだそうです。
その結果、ガッビア、マルディーニなどの有望な若手がスタメンに抜擢。楽しみですね。
基本的にはハイプレスのミランと、それを躱しつつポゼッションするバイエルンという構図。
サイドに誘導してからボールを奪いにかかるミランでしたが、ピッチの幅を広く使うバイエルンからボールを奪うことがなかなかできず、プレスを躱される場面が目立ちます。
バイエルンはポゼッションを確立した後は、サイドに張るコマン(orミュラー)へロングボールを飛ばし、そこで仕掛けてチャンスを作り出していく形がメイン。
鋭いクロスを何本か入れてきましたが、決定機は作らせず。
対するミランも、攻撃においては後方から丁寧に繋いでいくスタイルを志向。
バイエルンのマンツー気味のハイプレスに対しても安易にロングボールに逃げることなくショートパスで繋いでいこうとしていました。右サイドでの組み立てがメイン(というかほとんど)だったわけですが、カラブリアはいつも通り良いとしてもガッビアの落ち着きは素晴らしかったですね。
また、チャルハノールやカスティジェホが下がってボールを受けに来るという形も散見されました。
ビルドアップを確立した後は、主にビリアの縦パスを起点にして中央突破を図る形がメイン。
早い段階からの裏へのロングボールもありました。
ただ本来はもう少しサイドから崩したいんですけどね。左は完全に機能不全に陥っていますし、右もイマイチでした。
試合はアディショナルタイムにゴレツカに決められ、1点ビハインドで前半終了。
○後半
前半と同様の展開だが、疲労もあってか前半ほどの動きは見られず。
前半の確か終盤辺りからカスティジェホとマルディーニの位置を変えたりしていましたが特に効果なし。
クトローネが入っても流れは変わらず、唯一の決定機を除けば全くチャンスなし。
サイドが全くといって良いほど使えませんね・・・。
連携面の問題もあるでしょうが、前線が全くキープできないため全体を押し上げられないという個人の問題もあるでしょうね。
それとバイエルンはチアゴが入って更にポゼッションに安定感が増しましたし、押し込まれる展開が増えたというのもキツかったですね。
後は…特に書くこともないですし、眠気がヤバい(笑)
後半はそのままスコア動かず試合終了。
バイエルン1-0ミラン
○独断と偏見による寸評
・ドンナルンマ
特になし
・カラブリア
前半に関しては積極的に仕掛けてくるコマンを何とか抑えつつ、攻撃では安定したビルドアップと機を見たオーバーラップでチームに貢献。
やっぱり良い選手だなーと思います。
・ガッビア
この試合の一番の収穫ではないでしょうか。
カラブリアと一緒にコマンに対応しつつ、安定したカバーリングやクリアを随所に見せてくれました。
ビルドアップの局面でも落ち着いていますし、もっと見てみたい選手です。
・ストリニッチ
まさかミランでのデビュー戦がCBとしての出場になるとは思ってもみませんでした(笑)
思っていた以上にはやれていましたが、積極的に狙われた際にどうなるかは未知数。
空中戦も強くはなさそうですし、やはりSBとして計算した方が賢明だと思います。
・テオ・エルナンデス
突破力に関しては素晴らしいの一言。
もっと観たかった選手だったのですが、まさかの負傷交代・・・。
軽傷であることを祈ります。
・チャルハノール
可もなく不可もなしといった印象(どちらかというと悪い)。
まぁ彼は連携の中で活きるタイプですから、組織的に未成熟な現チームにおいては中々個性を発揮し辛いというのはあるかもしれませんね。
・ビリア
前半は積極的に動いてパスを引き出し、そこから縦パスを頻繁に入れつつ、守備にも奔走するなど攻守ともに中々の活躍だったかなと。後半はやや疲れましたかね。
まぁこれで年俸350万ユーロというのは高い気もしますが、昨季の後半戦よりはパフォーマンスが上がっているので少し安心しました。
・ボリーニ
守備は頑張っていましたが、攻撃に関してははっきり言って完全に足枷でした。
どう考えても機能するはずないですし、なぜこのような起用をしたのか・・・。守備面を考慮したんですかね。
ブレッシャニーニとかを起用した方が、将来的にも良かった気がするんですけどね。
・マルディーニ
あの「パオロ」の息子がトップチームでの出場を果たしました。
ボールの受け方にはセンスを感じた一方、やはりまだまだ改善すべきところは多いかなと。
今後に期待です。
・カスティジェホ
守備には奮闘していましたが、攻撃については中央でキープもドリブルもできないというのは中々厳しいですね。
スペースがないと消えてしまう弱点を改善できるのか・・・。
個人的に、オファーがあるなら放出はアリだと思います。
・ピョンテク
昨季同様、ほとんど良い形でボールを貰えないという気の毒な状況ではあるのですが、彼自身もう少し気の利いたプレーを披露して欲しいというのが正直なところです。
例えばクアリャレッラなんかは、上手くファールを貰ったり巧みにボールキープしたりといったプレーでチームが苦しい状況の時には助けていましたから、そういうのができるようになれば更に良い選手になれるのではないかと。
・クトローネ
あの後半の決定機は決めて欲しかったですね・・・。
現状、スタメン出場は厳しいかなという印象です。
・コンティ
普段とは逆のサイドでの出場だったこともあり、本来のパフォーマンスを発揮できず。
次は右サイドでのプレーが観たいですね。
・ミオニッチ
ラスト数分での出場
・ブレッシャニーニ
ラスト数分での出場
○雑感
ただでさえ不参加組が多い中、ロマニョーリを始めとする負傷者が続出するというアクシデントに見舞われた中での1戦。
この試合の中ではジャンパオロの志向するサッカーの一端が垣間見られたものの、全体として見ればまだまだ完成には程遠いものだったかなと思いました。
残念ながら今の起用可能メンバーで劇的な内容の改善を期待することは難しく、そのため戦術面の本格的な向上はICC後になってしまうのかなと。
ですので、残り2戦は選手個人のパフォーマンスに重点を置いて見ていこうと思っています。
個人的にはガッビア、ダニエル・マルディーニ、ブレッシャニーニ、コンティ辺りのパフォーマンスに注目していきたいですね。
さて。次回の相手はベンフィカです。
彼らも強敵ではありますが、バイエルンと比べれば戦いやすい相手であることは間違いないですし、今回よりは良い内容のゲームを期待したいですね。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。