元ミラン監督たちの近況について
今回は、近年ミランを率いた監督たちの近況を見ていきます。
○セードルフ
去年からカメルーン代表を率いていたのですが、今回行われたアフリカネーションズカップにてベスト16で敗退し、成績不振により解任されてしまいました。
ミランを去ってからも中々結果を出せていないですね…。
名選手、名監督に非ずという言葉はありますが、現役時代のあのサッカーインテリジェンスの高さを見るに、セードルフは間違いなく良い指導者になると思ったんですけどね。
まぁ引退して即ミラン監督になったのが良くなかったというか、監督としての経験を積む前にビッグクラブを率いるのは流石に無謀でしたよね。彼に任せたベルガリさんたちの責任ではありますが。
個人的に、次はセリエB辺りでみっちりと戦術面を鍛えて欲しいかなーと思っています。
○インザーギ
今季はボローニャを率いて途中解任の憂き目に遭ったピッポですが、来季からはセリエBのベネヴェントを率いることになりました。
ベネヴェントというと非常に嫌なイメージが浮かぶのですが、何故だったかは忘れました(笑)
ピッポはヴェネツィア監督時代にセリエBで好成績を納めていましたし、就任先のベネヴェントは今季3位と昇格まであと一歩でした。
つまり来季こそ昇格が大いに期待されますし、早ければ来年またピッポをセリエAで観られるかもしれませんね。
彼の場合、カウンターの精度の低さが一番の問題だと思うので、ベネヴェントではその点をきっちり修正したいところですね。
ミランでも就任して数試合は素晴らしいサッカーを披露していましたし、ポテンシャル自体はあると思うので何とか頑張って欲しいです。
○ミハイロビッチ
今季はピッポの後任としてボローニャに途中就任し、当時降格圏に沈んでいたチームを最終的に10位にまで引き上げました。
また、この夏の移籍市場で富安を始め多数の有望な選手を獲得するなど、来季の躍進に向け着々と準備をしています。
しかし、そんな中で先日、ミハイロビッチが会見にて自身が白血病であることを告白。
指揮は続投するとのことですが、彼にとって非常に厳しい状況となってしまいました。
個人的にミハイロビッチは大好きな監督なので本当にショックでしたし、治療に専念して欲しい気持ちもあります。
ただ本人が続投を決めた以上は信じるしかないですし、来季のミハイロビッチ・ボローニャはEL争いに食い込んでくると予想しているため、できることなら続投して素晴らしいチームを作り上げて欲しいというのも事実。
とにかく、彼の一日も早い快復を祈ります。その上で結果を残してくれたら最高ですね。
○モンテッラ
今季途中からフィオレンティーナ監督に復帰したものの、結局1勝も挙げることなくシーズンを終えてしまいました。
シーズン後は退任も予想されましたが、結局は新オーナーの下で続投することに。
しかし、ここまでのところキエーザの去就問題やヴェレトゥの移籍の噂などが盛んに報じられる一方、補強の方はまだ順調とは言い難い印象です。
モンテッラはテクニカルな中盤と流動的に動けるFW(以前のヴィオラ選手でいえばG・ロッシ、ヨヴェティッチなど)がいると素晴らしいチームを作れる印象なので、とにかく中盤の補強が重要ではないでしょうか。
ところで、以前の僕はアッレグリ、コンテの次に飛躍するイタリア人監督としてモンテッラを推していたのですが、だいぶ伸び悩んでしまいましたね…。
個人的には今でも大いに期待している監督なので、慣れた地での再起に期待したいところです。
あ、でも来季のセリエA最優秀監督賞はジャンパオロがいただきます(笑)