ジャンパオロ・ミランの暫定スカッドについて 【前編】
補強に関しても着々と進んでおり、本記事執筆時点ではテオ・エルナンデス、クルニッチの獲得が正式発表されました。
また、中盤についてはベナセルとヴェレトゥを明確なターゲットとして獲得に動いているとのことで、明確な補強ポイントでかつ獲得候補が具体的に定まっていないのはCBのみとなりました。
スカッドも固まりつつあるといえそうです。
さて、そんな今回は、現時点において予想される各ポジションの編成について整理していこうかなと。
もちろん獲得も放出も完了していない状況ですし、また練習における各選手の戦術の習熟度に応じて序列やポジションが流動的に変化していくことは十分に考えられますので、あくまで現段階における僕の見解に基づく暫定的な編成(と予想スタメン)であることを念頭に置いて読んでいただけると幸いです。
ですので、チームの状況の変化の度合いによってはまたすぐに同様の記事を書くことになるかもしれませんね。
まず、現時点での(僕の思う)予想スタメンと編成は以下の通りです。

ポジションごとに見ていきましょう。
・GK
このままドンナルンマが残留してくれるのであれば、疑いようのない編成です。
控えにはレイナがいるという盤石の体制ですね。
・CB
ロマニョーリは不動。その相棒がどうなるかというのが今後のポイントです。
カルダーラが長期離脱から復帰し、コンディションを取り戻せばおそらくロマニョーリ―カルダーラコンビが誕生するのでしょうが、現時点ではムサッキオが妥当なところでしょう。
また、4人目のCBが誰になるのかという点にも注目ですね。
噂されるところによると、リヴァプールのロブレン、フィオレンティーナのペッセッラ辺りが今はホットな名前ですが、どちらも高額(2000万ユーロ~)であり、現実味はあまりないですね。
・左SB
左はテオ・エルナンデスがファーストチョイス。数的には優先順位の低いポジションながら、彼の獲得に2000万ユーロを費やした点からも、彼に寄せる期待の大きさが表れています。
しかし、その控えについて現状は何とも言えないですね。ロドリゲス、ラクサールはいずれも放出の噂や移籍先候補の名が具体的に報じられていますし、どちらを残すか、はたまた両者ともに放出するのかは読めません。
両者を放出する場合はストリニッチがセカンドチョイスになるわけですが、彼はそもそも戦力として計算できるか現状は未知数ですからね。
・右SB
今季のパフォーマンスを評価基準に考えるとカラブリアが間違いなくファーストチョイスになるでしょう。
ただし、コンティが大怪我前のコンディションを取り戻せば話は別ですけどね。
4-3-1-2はSBの働きが機能性に大きく影響するフォーメーションであり、それはカフーがいた頃のミランやインテル3冠時代のマイコンといったカンピオーネがいた4-3-1-2のチームがどれだけ強かったかを思い出せば明らかです。
アタランタ時代のコンティのキレキレっぷりは未だ記憶に新しいですし、あの頃の彼が戻ってくればサイド攻撃の厚みは格段に増しますからね。
是非とも彼にはパフォーマンスを上げてもらい、ジャンパオロを悩ませてほしいものです。
次回に続きます。