エル・シャーラウィ、中国移籍の可能性が浮上
現在ローマに所属する元ミランのエル・シャーラウィですが、どうやら中国の上海申花への移籍に近づいているとのこと。
当初はローマとの契約延長が有力視されていたものの、双方の提示/要求年俸が合わずに交渉が難航。
そこで上海申花が接近し、来季に契約満了を迎えるシャーラウィの獲得に動いたそうです。
シャーラウィといえばかつての12-13シーズン、イブラとシウバという攻守の要、そして多数のレジェンド選手が去ったミランに残された「希望」として大活躍。
シーズン後半戦に失速したものの、16ゴールを決める素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
しかし続く2シーズンは多数の怪我に見舞われて本領を発揮できず。
そして来る15-16シーズン開幕前、4312を主軸にチーム作りを進めることになったミハイロビッチ政権下において事実上の戦力外(インサイドハーフ起用を示唆)となりモナコへ、そしてローマへと移籍しました。
個人的に、この時に「もしもミハイロビッチの得意な戦術を使えていれば・・・」というのが今でも心残りです。
ミハは元々リトリートして強固なブロックを作り上げてからの高速カウンターを持ち味とする監督であり、サンプドリア時代ではエデル、ガッビアディーニ辺りのテクニカルだったりドリブラーだったりな選手を上手く扱ってチームを躍進させた実績がありました。
ポゼッション攻撃の際はサイドを上手く崩してからのクロスがメインですから、システムは4-2-3-1か4-3-3を好んで使います。まぁしかし攻撃(ポゼッション)の組織構築はあまり上手くはないため、単調な攻撃になりやすいという欠点はありましたけどね。
当時のミランはシャーラウィ、ニアン、チェルチ、メネズ(離脱中)といったカウンターでゴリゴリいける選手がいましたから、本来はミハの得意スタイルにガッチリ適応するはずでした。
―ー――ーバッカ(メネズ)
シャーラウィ――――ニアン(チェルチ)
クツカ(ボナベン)――――ベルトラッチ(リッカ)
―ー――――デ・ヨング
中盤より上のスタメンはこんな感じでしょうかね(システムは4-3-3)。
しかし、ベルルスコーニ会長様の意向によりシステムは4-3-1-2でポゼッションメインという、彼の得意スタイルの真逆を採用したことで、低迷(後にシステム変更して浮上しましたが時すでに遅く・・・)しただけではなくシャーラウィも手放すという最悪の結果に・・・。
それだったら始めからサッリなりジャンパオロなりを呼んでおけって話なんですけどね。
ベルルスコーニもガッリアーニも大好きな人物ですが、正直言って晩年の監督選びには疑問符の連続でした。
ミハが好き勝手できたのであれば、少なくともシャーラウィを手放すことはなかったでしょうし、エデルやガッビアディーニのように更なる飛躍的成長を遂げさせられたのではないかと・・・。
閑話休題。話がかなり逸れました(笑)
シャーラウィの中国移籍についてなのですが、個人的には止めてほしいと思います。
まだまだセリエAで通用するどころか今後全盛期を迎えるであろう時に彼のプレーを観られないというのは残念でなりませんし、今後もセリエAを盛り上げる存在としていて欲しいなぁと。
まぁ提示年俸が1600万ユーロとか言われてますし、正直これほどの額をオファーされれば揺れるのは当然だと思いますが。
ローマとしても来夏に契約が切れる彼との交渉が難航している以上、今夏に売却して利益を得るという判断は合理的ですしね。
現時点ではまだ正式に決まってはいないみたいですし、他チームのことではありますが、今後も注視していきたいと思います。
個人的には逆転残留を期待します。
○追記
『Sky』によれば、どうやらシャーラウィは残留を決めたとのこと。
まさかの記事投稿して数十分後の急展開(笑)
いやー、でも本当に良かったです!


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