18-19シーズンのガットゥーゾ・ミランを振り返る 【導入】
残念ながらミランは目標であるCL権を獲得することはできませんでしたが、今シーズンも実に多くの興奮、喜び、哀しみ、怒り、感動を与えてくれましたね(笑)
こうした感情や思い出を忘れないためにも、今回から数回かけ、18-19シーズンのミランを振り返っていこうかなと。
今回は導入回ですので、シーズン開幕前の激動のメルカートを振り返ります。
1年ちょっと続いた「チャイナ・ミラン」に別れを告げ、18-19シーズンからは米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが新オーナーとしてミランの再建に着手することになりました。
エリオットは早速フロントの刷新に取り掛かり、それまでGDであったファッソーネとSDのミラベッリを解任。
その後、レオナルドがSD、マルディーニが戦略開発ディレクターという形でミラン復帰を果たしました。
〇激動のメルカート
レオナルドは早速自らの手腕を最大限に発揮し、積極果敢な補強を敢行。
以下が、18-19シーズン夏のメルカートにおける主な獲得/放出選手リストです(時系列は流石に覚えていないので、ポジション別です。また、中にはファッソベリ時代に既に獲得/放出していた選手もいます。)
・GK(獲得)
レイナ(←ナポリ)
プリッツァーリ(←テルナーナ。レンタルバック)
・GK(放出)
ストラーリ
GKには実力者であるレイナを獲得。
シーズン中に既に取引をまとめていたこともあり、おそらく当時は移籍の噂のあったドンナルンマの後釜に据えようという思惑があったのかと。
年俸も300万ユーロと、控えとして考えるとかなり高額ですしね。
・DF(獲得)
ストリニッチ(←サンプドリア)
カルダーラ(←ユヴェントス)
ラクサール(←ジェノア)
シミッチ(←クロトーネ。レンタルバック)
・DF(放出)
当時19番を着けてた人(→ユヴェントス)
アントネッリ(→エンポリ)
ゴメス(→パルメイラス)
当時19番を着けてた人(名前忘れました)がユーヴェ復帰を熱望。そこでミラン―ユヴェントス間で交渉を重ねた結果、カルダーラ(と後述するイグアイン)とのトレードが実現しました。
ミランにとって、このメルカートにおける最大のビッグディールでしたね(結果は・・・)。
・MF(獲得)
バカヨコ(←チェルシー。レンタル)
ハリロビッチ(←ハンブルク)
ベルトラッチ(←ジェノア。レンタルバック)
・MF(放出)
ロカテッリ(→サッスオーロ)
出場機会を求めたロカテッリがまさかの移籍(買取義務付きレンタル)。
そして入れ替わりで加入したのが当時チェルシーで精彩を欠いていたバカヨコ。
・・・ええ当時は怒りましたとも(笑)
結果的にバカヨコのレンタルは大成功でしたけどね。
・FW(獲得)
イグアイン(←ユヴェントス。レンタル)
カスティジェホ(←ビジャレアル)
ボリーニ(←ニューカッスル)
・FW(放出)
バッカ(→ビジャレアル)
カリニッチ(→アトレティコ)
アンドレ・シウバ(→セビージャ)
多数の放出により手薄となったCFに実績十分のイグアインが加入。
元々手薄だったウイングにはリーガで活躍していたカスティジェホを獲得。
以上が主な獲得/放出選手でしたが、こうして振り返るとあのドタバタした状況の中でよくここまで選手を集められたなと(笑)
結果的に(現時点で)成功といえるのはレイナ、バカヨコくらいでしたが、レオナルドの仕事ぶりは十分に評価されるべきかなと。
次回からはシーズンレビューに入っていきます。
※【前編】→コチラの記事