モンテッラ・ミラン~その躍進と今後の課題~[前編]

前回の投稿から大分時間が空いてしまい申し訳ありません・・・。

今回は前回の予告通り、モンテッラ・ミランがなぜ躍進したのか、その理由に迫っていきます。



○選手の能力に合わせた戦術の採用


やはりモンテッラといえばヴィオラ時代に見せたポゼッションサッカーの印象が強い。ですが現在のミランはそれほどポゼッション色が強くなく、むしろ素早くボールを縦に縦に運ぼうとする、いわばカウンター型のチームといえるものです。

その理由の最たるものとしては、やはりポゼッションサッカーに適した選手が足りないこと。これに尽きるでしょう。


例えば現在、中盤の軸となっている選手にボナベントゥーラとクツカがいます。

ボナベンは高いボールコントロールに加えてドリブルでの突破を得意としており、クツカは素晴らしい推進力と運動量を備えるどちらも素晴らしいプレーヤーです。しかし一方で、両者ともに球離れが悪く、パスの判断に優れないという短所があります。

そしてアンカーにはモントリーボが起用されていたわけですが、以前にも書いたように彼にはレジスタとしての能力はさほど高くありません。


ポゼッションサッカーを展開するうえで最も重要となる中盤を構成する選手達がこのような特徴ですから、モンテッラは速攻型のサッカーを選択したのでしょうね。




以上より、今シーズン前半戦のミラン躍進の理由を大雑把に言えば「選手の特徴を見抜き、それに適した戦術を採用したモンテッラの慧眼」といったところでしょうか。





・・・・・・あとベルルスコーニ会長が口出ししなくなった(できなくなった)ことも大きな理由の一つでしょうね(笑)




次回はもう少し具体的に、前半戦のミランがどのようなサッカーをしたのかを「攻撃」「ビルドアップ」「守備」に分けて説明出来たらと思います。






最後まで見ていただきありがとうございました。


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