【セリエA37節】 ミラン対フロジノーネ 【マッチレポート】

〇序盤の攻防
ミランはいつも通り、スソにボールを預けてそこから崩しを試みる形が基本。
フロジノーネは5-3のミドルブロックを敷き、ボールを奪ったら2トップに当て素早くサイドに展開する形が基本。
ポゼッション時はザンパーノへのロングボールだったりサイドチェンジだったりで、彼を中心に攻めようとする意図だったかなと。
まぁしかし両者ともにあまり上手くいっていませんでした。
〇中盤の攻防
攻めあぐねるミラン。
そりゃ流動性もなく足元ばかりでボールを繋いでいるようじゃ崩せるわけがないですね。
スソにボールが渡った際にキッチリとマークに付き、続いて主なパスコース先であるケシエを潰せばほとんど詰みです。
とは言えチャンスの匂いがするのはスソからの放り込みがほとんど。
どういうことかと言うと完全なスソ依存(それも悪い意味で)ですね。
チーム全体が組織として連動しているわけではなく、スソの個人技とその周囲(ケシエ、チャルハノールの裏へのフリーランとか)の少しのサポートにより辛うじてチームの攻撃が成り立っているという非常によろしくない状態です。
〇終盤の攻防
頑張って後方からボールを引き出そうとしているのはチャルハノール位で、後は突っ立っているだけ。
そのチャルハノールにしても、周りのサポートがないためボールを受けても次のプレーに繋がらず。
パケタがいれば彼ら2人の連携である程度崩せるんですけどね(これまで何度も言っているため詳細は割愛)。
ボリーニとかボール受ける気あるんですかね。
確かに彼がサイドに張ってボールを持ったところで大して効果的ではありませんが、パスコースを作るといった意味での貢献は小さくありません。
それなのに中央を固くしている相手に対し、ピョンテクと2トップ気味になって中央に鎮座してもボールは回ってきませんよと。
そうこうしている内に前半はスコアレスのまま終了。
後半
〇序盤の攻防
開始早々の決定機をボリーニが外す。
すると49分、アバーテが相手をエリア内で倒しPKを取られる。しかしドンナルンマがストップ。
素晴らし過ぎる。
51分、バカヨコ→クトローネ
4-4-2にし、完全にスソからの放り込み戦術にシフト。前半から攻撃はこれしかできないため妥当な変更とは思いますが、守備が脆くなるため諸刃の剣ではあります。
その後若干押し込まれましたが57分、放り込み戦術が功を奏してピョンテクがゴール。ミランが先制に成功。
〇中盤・終盤の攻防
66分、スソが直接FKを決める。
完璧なシュート・・・最高ですね。
余裕ができたミランは落ち着いてボールを回しつつ、機を見てサイドからクロスを入れていく。
一方のフロジノーネも放り込んでくるが、ロマニョーリを中心にキッチリと守り切る。
81分、ピョンテク→カスティジェホ
84分、アバーテ→コンティ
アバーテ・・・涙。
その後、一度決定機を作られたもののドンナルンマがスーパーセーブを見せてシャットアウト。
試合は2-0で終了。
まとめ
相変わらずスッキリしない勝利ではありましたが、勝ちは勝ちということで(笑)
もはやこの段階では勝利こそが最重要ですからね。
しかし報道によると、こんな内容でもガットゥーゾ監督の手腕を上層部が再評価しているなんて話がありますが、それは全く以て解せないですけどね。
続いて、この試合の感想について端的にいうと、「ドンナルンマ最高、スソ最高、アバーテ今までありがとう」で終わります(笑)
ドンナルンマは凄いですね。
彼がPKを止めていなければ勝利という結果は勿論のこと、スタジアムのサポーターがアバーテを拍手で温かく送り出すといった感動的な場面が生まれなかったかもしれませんからね。
何としても残留してほしいですが、彼以外に巨額の移籍金を残せる選手がいなさそうですからね・・・どうなるか。
スソも珠玉のパフォーマンスでした。
特にあのフリーキックですね。なんだアレは(笑)
もう今のミランは「戦術;スソ」と揶揄されても仕方のない組織レベルですが、そんな彼がここにきてキレを取り戻したのは本当に大きいですね。
最終節も期待です。
アバーテに関しては・・・また別記事にでも。
今はまだちょっと言葉に出来ないので。
さて。今節ではインテルが負け、アタランタが引き分けたものの、ミランの順位は未だ5位。
CL権の有無は未だに彼ら2チームの結果に依るわけですが、いずれにせよミランは最終節で勝つことでしか4位以内に入ることはできません(引き分けでも数字上の可能性は残りますが、実質不可能。詳細は別記事で)。
相手はSPAL。今のチーム状況では苦しい戦いになることは必至ですが、泣いても笑っても残り1戦です。
チームには死力を尽くして勝利をもぎ取って欲しいですね!
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。