【セリエA35節】 ミラン対ボローニャ 【マッチレポート】

〇序盤の攻防
ボローニャはハイプレスで、ミランの後方からのビルドアップを封じる。
プレス時は3トップが4バックに、トップ下のスヴァンベリがアンカーのビリアにつく形が基本。
リトリート後は両WGが下がり、状況に応じてスヴァンベリもブロックに参加。
ミランのビルドアップは相当不味いレベルだったが、なんとか躱した後はボローニャの戻りが遅いこともあり、中盤のスペースは結構空いているためチャンスは作れそう。
CKから連続でチャンスを作るミラン。
一方の14分、オルソリーニに決定機を迎えさせてしまうがドンナルンマがスーパーセーブ。
〇中盤・終盤の攻防
中途半端なクリアなどからチャンスを作られるミラン。
前からのプレスもあまり良くない。
ボローニャはミラン側右サイドを中心に攻める。
高めの位置を取るスソの背後でSBダイクスがボールを引き出し、アバーテを釣り出したところでサンソーネ等との連携プレーで突破しようという狙いだったようたが、アバーテが鬼神のごときパフォーマンスで封じる。
アバーテは本当に素晴らしい。
27分、ビリアがまさかの負傷。そしてまさかのマウリが入る。
あまり良くない流れだったが37分、中央でボールを受けたスソが対面のDFを躱し、見事なミドルシュートを突き刺した。
前半は1-0。ミランリードで終了。
後半
〇序盤の攻防
ミランの内容が改善。
ビルドアップ時のパスのズレが減ったこと、ドンナルンマにあまりボールを預けなくなったこと(貰ってもすぐボールを前線に蹴り込むようになったこと)、パケタが頻繁にボールを受けに下がることなどで安定感が増した。
相変わらず相手を崩し切るシーンこそないものの、速攻から何度かチャンスを作り出す。
守備においてもトランジションを速くし、強く素早くプレスをかけることでボローニャに時間とスペースを与えない。
ボローニャのパス回しはあまり機能しておらず(ソリアーノの欠場も大きかったか)、そのためロングボールに逃げさせボールを回収する場面も目立った。
そしてミラン側右サイドからの攻略を目論むボローニャだったが、そこはアバーテが鬼神のごときパフォーマンスで突破を許さず。
アバーテは本当に素晴らしい(本日2回目)。
〇中盤の攻防
60分、チャルハノール→ボリーニ
まさかの負傷交代2人目。
試合もカオスな状況になり始め、肉弾戦やロングボールが増えていく。
それでも優勢に試合を進めていたミランが67分、パケタのシュートのこぼれ球をボリーニが押し込み追加点。
一方73分、ボローニャはCKの流れからデストロが決めて1点差に詰め寄る。。
〇終盤の攻防
74分、パケタ退場。
79分スソ→カスティジェホ
4-4-1で守備のバランスを整えつつ、機を見てカウンターから追加点を窺う形に。
試合は数的有利となったボローニャが押し込んでいく。
更にサンタンデールを投入し2トップに変更。攻勢を強める。
最後はボローニャ側にレッドカード2枚というかなりグダグダな展開となったが、何とかミランがしのぎ切って試合終了。
ミラン2-1ボローニャ
まとめ
苦戦を強いられつつも、ミランがなんとか辛勝しました。
数々のアクシデントに見舞われながらも勝利できたのは非常に大きいですし、今のミランに必要だったのは何よりも勝利という結果でした。
この勝利で再び5位に浮上。4位アタランタとの勝ち点差は「3」、6位ローマとの差は「0」と全く油断できない状況ではありますが、何とかCL権争いに残れています。
残り3戦を全勝できれば4位フィニッシュのチャンスは十分にありますし、この勝利を糧にして頑張って欲しいですね!
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。