セビージャ買取OP不行使? アンドレ・シウバの去就はどうなるか
現在ミランからセビージャにレンタル移籍中のアンドレ・シウバ。
シーズン序盤こそデビュー戦でハットトリックしたりマドリー戦でゴールを決めたりなどイケイケでしたが、その後失速。
現在は公式戦40試合に出場して11ゴールとのことです。
これを受け、当初は買い取る気満々だったセビージャもトーンダウン。『ムンド・デポルティーボ』にて、セビージャはアンドレの買取OPを行使しないことを決断したなんて報道も出てきました。
ミランへのレンタルバックが濃厚とされるアンドレですが、果たして今のミランに彼の居場所はあるのかという話ですよね。
今回はそれについて少し考えていきます。
僕の中でのアンドレ評を端的に言えは、ずばり「器用な選手」です。
テクニックがそこそこありスピードもそこそこあり、パスもそこそこ出せて得点パターンもそこそこ豊富ということで、これといって明確な弱点のない非常にバランスのある選手だなーと。
だから2トップを採用するならかなり有用な選手だと思うんですよね。
上記の通りオールラウンダー型なので相方のタイプを限定しませんし、活かし・活かされる関係性を構築しやすい2トップならば彼の能力も存分に発揮しやすいかなと。
ピョンテク(クトローネ)―アンドレのコンビでも良いですし(この場合はピョンテク、クトローネのサポートがメイン)、パケタ―アンドレのコンビでも合うでしょう(この場合はストライカーとしてのプレーがメイン)。
問題は1トップで起用する場合ですね。
彼は能力バランスが良い選手ではあるものの、ずば抜けた何かがあるかと言われるとそうではない。
そのため1トップで起用して巧みにボールを収めさせるだとか、絶妙な裏抜けからゴールを狙わせるだとか、そうした特定の専門的な動きに専念させるのはバランス型の彼にとっては荷が重い(それに勿体ない)かなという気がします。
実際に昨季後半はサイドを起点に縦に速いサッカーを志向したため、1トップにはよりDFとの駆け引きに長け、エリア内でゴールを奪うことに特化したクトローネが優先的に起用されました。
今季は周囲のサポートが少ない中、圧倒的な決定力と得点パターンを誇るピョンテクが1トップを務めていますが、この役割をアンドレがこなすのは非常に厳しいでしょうしね。
というわけで、2トップをベースとしたチーム作りを行うなら貴重な存在になり得るためミラン残留は(能力的には)アリですが、1トップをベースとするならば移籍した方が良いというのが個人的な見解でした。
ちなみに移籍先候補としては、現在マルセイユ(トヴァンとのトレード?)、バレンシア、モナコ、レスター・シティなど多数のクラブの名が挙がっています。
上記の通り2トップなら使い勝手の良い選手ですから、引く手数多なのも頷けます。
移籍か残留か…彼の去就は今夏のミランの補強戦略とも密接に関わってきますし注目ですね。


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