ボナベントゥーラ復帰後のシステムについて~4-3-1-2の可能性~

6 Comments
カカニスタ22
はじめに

 数日後にアタランタとの1戦を控えるミラン。

 アタランタと言えば、ケシエ、コンティを始め今のミランには元アタランタの選手が多数在籍しています。


 その中の1人がジャコモ・ボナヴェントゥーラです。

 現在膝の負傷で長期離脱中。今シーズン中の復帰はおろか来シーズンの開幕にも間に合わない可能性が噂される彼ですが、復帰を果たせばチームの大きな戦力になることは間違いないでしょう。

 
 今回は、ボナベンが復帰し、今のチームに組み込む場合のミランの最適と思われるシステムについて考えていきたいと思います。


 なお、考える上での前提として…

・特に言及のない限りは、前線と最終ラインはいつもの(スソ、ピョンテク、チャルハノール、カラブリア、ムサッキオ、ロマニョーリ、リカロド)メンバー

・ボナベントゥーラのコンディションが戻っている

・復帰は来シーズン以降のため補強・放出でメンバーはほぼ間違いなく入れ替わっているでしょうが、今季のメンバーを基準に考えます

ボナベントゥーラ、ビリア、ケシエ(4-3-3)

ボナベントゥーラ1


 今季序盤、彼とビリアが離脱するまでは不動であった構成。
 8試合で3ゴール1アシストという数字からも分かる通り、このシステムでのボナベンはかなり活き活きとしていました。

 1トップのため飛び出すスペースがありますし、しかも当時は下がってくるプレーを好みペナルティエリア内への侵入が消極的だったイグアインがそこを務めていたこともあり、ボナベンが積極的に前線・ペナルティエリア内へと飛び出すことができましたね。


 ポゼッションサッカーに極度に拘っていた当時ですら比較的機能していましたから、この構成で裏抜け主体の縦に速いサッカーをすればかなり強力でしょうね。



ボナベントゥーラ、バカヨコ、ビリア(4-3-3)

ボナベントゥーラ

 そして、今ならばビリアを一列上げてバカヨコアンカーでも十分に機能すると思います(志向する戦術はもちろん①と同じ)。

 今の1トップはエリア内での積極的な駆け引きに特長のあるピョンテクですし、ボナベン・ピョンテクの2人と片方のウィンガーがエリア内でクロスのターゲットとなり、ビリアがそのこぼれ球対策も兼ねてバイタルエリアに構えるという形は中々良いのではないでしょうか(ビリアは強烈なミドルを持っていますし)。



バカヨコ、ビリア、ボナベントゥーラ、チャルハノール(4-3-1-2)

ボナベントゥーラ3


 4-3-1-2をこよなく愛する僕が個人的に1番見てみたいシステムがコチラです。

 ポゼッション時は主に左サイドでボナベン、チャルハノール、パケタが流動的に動いて相手守備陣を打ち崩します。
 
 チャルハノールはライン間でボールを引き出すのが上手く、前線には原則2つのパスコース(パケタ、ピョンテク)があるため得意のパスも活きるでしょう。

 ボナベンはドリブルでボールを運べますし、サイドに流れてクロスを上げることも(彼は地味にクロスも上手い)パケタが空けたエリア内に飛び出すこともできるのでかなり適任。

 パケタはサイドにも流れられるし下がってボールを受けることもでき、かつフリーランの質も高そうなので上記2人のポジションを見た上で気の利いた動きをすることができるでしょう。もちろんFWとしてアシストや得点も期待できます(ただし2トップの1角としてのプレーを未だ見ていないのでやや未知数ですが)。

 ピョンテクはスピードを活かした裏抜けと、フィニッシャーとしての仕事がメイン。


 そもそも4-3-1-2が機能しないチームの大半は攻撃に流動性が全くなく、中央から無理やり攻めてボールを奪われ、挙句に手薄なサイドをカウンターで破られて決定機を作られて……といったパターンに大いに苦しみます(バッカ・ルイスアドリアーノコンビ、バッカ・バロテッリコンビ時代のミランがその典型)。

 その点、上記の中盤と前線の組み合わせなら流動性という面に関しては何の問題もありませんし、ビリアとバカヨコがバランスを取ってくれるのでカウンターケアという側面もクリアできるはずです。



 守備に関しては、相手が戦力的に格下であればローラインで4-3ブロックを作り、ボール奪取からの素早いロングカウンターで粉砕できるはずです(守備と守→攻の切り替えがしっかりと組織されていれば)。
前線にテクニックと走力のあるパケタとチャルハノール、スピードと決定力のあるピョンテクがいますからね。

 ただし相手が同格以上であれば、トップ下のチャルハノールが中盤に下がって4-4の守備ラインを作るなどの工夫が必要になりそうです(それでもピョンテク、パケタがいるのでカウンターはある程度機能するでしょう)。



 さて。ここまで願望と想像を垂れ流してきましたが(笑)最後にこのシステムの問題点について考えます。

 1つはチャルハノールです。ご存知の通り、今の彼はファイナルサードでのプレーにとてつもない課題を抱えており、今よりも更に決定的なプレーが求められるトップ下のポジションで機能するかという問題があります。

 本来であれば十分機能すると思うんですけどね。この点に関しては本人のコンディション次第だと思います。


 もう1つはパケタですね。先述したように2トップの一角としてのプレーを僕は観たことがないので、実際にどうなるかは未知数です。あのワンタッチパスのスキルやテクニック、運動量なら能力的に十分に可能だと思っているんですけどね。
 パケタに代わるFWがいればトップ下で起用するのも面白いですね。


 3つ目の問題として、このシステムだとスソの起用が不可能だという点です。
 おそらくこれが最大の問題ですし、それゆえにこのシステムが実現することはないでしょうね…。



まとめ


 以上、3つの構成を見てきましたが、一番実現可能性の低いシステムについての説明が記事の大半を占めてしまいました(笑)

 まぁ最初の2つは無難なシステム(それ故に実現可能性も高い)ですからね。一見、突飛に思える3つ目のシステムについて僕の考える事を詳述させていただきました。

 3バック時の構成も考えたりしたのですが流石に冗長かなと思ったので割愛します。



 中盤の選択肢が増えてきた現状においても、ボナベントゥーラが今なお重要な戦力であることは変わらないでしょう。
 1日でも早く怪我を治して欲しいですね。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Comments 6

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すくろう  

初めまして。いつも楽しく読ませて頂いてます!
今のミランでスソが最大の強みであると同時に限界も見えてきたような気がしますね
ここをどう解決できるか…
4-3-1-2は思い付きませんでしたが是非僕も1度見たいと思いました!

  • 2019/02/16 (Sat) 13:18
  • REPLY
ロッソネリスタ  

ボナベン復帰後の考察、このタイミングで来るとは思いませんでしたがやはり気になるトピックです。

先週の「ビリア復帰後の中盤構成」の記事でも触れられていましたが、中盤3枚でビリアを一列上げるフォーメーションは是非とも試して欲しいですよね。

そして僕も4-3-1-2が大好きなので、もう一度このシステムで欧州を席巻するミランが観たいものです(いや、復権を果たしてくれるならどんなシステムでも構わないのですが笑)。やはり戦術的にスソを外す選択は考えにくいですが、③の組み合わせでの流動性やトップ下で輝くパケタなどを想像するのは楽しいですね。

何れにせよ、ボナベントゥーラが復帰して監督を悩ませる日が待ち遠しいです。

  • 2019/02/16 (Sat) 20:39
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
返信その1

すくろうさん、コメントありがとうございます!

 まさに僕もそう思いますね。
ファイナルサードで得意の形を作った際のスソの脅威はチーム内屈指ですし、それは今季の得点・アシスト数という結果からも明らかです。
ただしプレーの幅がかなり狭いため、チームの戦術やシステムを大幅に制限してしまうんですよね…。

 語弊があるかもしれませんが、組織的な中堅チームで中心的役割を貰えれば本当に良い選手だと思います。もしくはビッグクラブでも流れを変えるスーパーサブとしてなら非常に重宝されるかなと。


 以前より読んでいただけているようで本当に嬉しいです!今後ともよろしくお願いいたします。

  • 2019/02/17 (Sun) 08:44
  • REPLY
カカニスタ22
カカニスタ22  
返信その2

ロッソネリスタさん、コメントありがとうございます!

 バカヨコとの共存を考えると、やはり彼をインサイドハーフで起用するよりもビリアの方が能力的に適性ある気がしますよね。
最初はやや不慣れなポジションで戸惑うかもしれませんが、戦術理解度の高い彼なら大丈夫でしょう。


 ミランの華々しい成功と4-3-1-2システムは切っても切り離せない関係ですし、思い入れのあるミラニスタの方は多そうですね。
かくいう僕もそうですし(笑)

 パケタが加入したことで左サイドの流動性が高まり、結果としてポゼッションでもある程度相手を崩せるようになったというのは間違いないでしょう。
そして守備の問題はあるものの、ボナベントゥーラが復帰すれば更なる流動的な攻撃も可能になると思います。

 本当に復帰が待ち遠しいですね!

  • 2019/02/17 (Sun) 08:52
  • REPLY
ロッソネリスタ  

ボナベン復帰後の考察、このタイミングで来るとは思いませんでしたがやはり気になるトピックです。

先週の「ビリア復帰後の中盤構成」の記事でも触れられていましたが、中盤3枚でビリアを一列上げるフォーメーションは是非とも試して欲しいですよね。

そして僕も4-3-1-2が大好きなので、もう一度このシステムで欧州を席巻するミランが観たいものです(いや、復権を果たしてくれるならどんなシステムでも構わないのですが笑)。やはり戦術的にスソを外す選択は考えにくいですが、③の組み合わせでの流動性やトップ下で輝くパケタなどを想像するのは楽しいですね。

何れにせよ、ボナベントゥーラが復帰して監督を悩ませる日が待ち遠しいです。

  • 2019/02/23 (Sat) 22:57
  • REPLY
ロッソネリスタ  

上記のコメント、誤って再送してしまったみたいです。大変失礼しました。

  • 2019/02/23 (Sat) 23:56
  • REPLY