アンブロジーニ、ガットゥーゾを称賛「最高の仕事をしている」



  ミランの元キャプテンにしてレジェンドであるマッシモ・アンブロジーニが『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に対し、今季のセリエAやガットゥーゾ率いるミランについて語りました。


「今季は多くのチームがCL圏争いをしている。とても素晴らしい競争だ。インテルがボローニャに敗れたことで、彼らもこの争いに完全に巻き込まれてしまったね。彼らがこのまま立て直せないなら、ミランや他のチームに抜かれてしまう危険がある。しかしインテルには組織的な強みがあるようだし、経験豊富な監督もいる。うまく対応するだろう。」

「ガットゥーゾ?彼はこれ以上ない最高の仕事をしている。特に、彼はチームに魂をもたらした。我々はクラブの期待に応える監督の仕事ぶりをしっかりと評価する必要がある。」

「結果と同時にガットゥーゾは選手たちを成長させることも求められているが、私にはそれが上手くいっているように見える。例えばバカヨコだね。シーズン最初のプレーと比べれば、その成長は明らかだ。」

「バカヨコはチームに欠かせない存在となったが、怪我をする前のビリアもそうだったことを忘れてはならない。現状、バカヨコを外すことは考えられないから(ビリアが復帰したら)リーノはベストな解決策を見つける必要があるだろう。例えば、パケタのポジションを1列前に上げることが考えられる。彼はそこでも上手くやれるテクニックがあるからね。」


ソース;calciomercato.com




 12位パルマと4位ミランの勝ち点差が「7」、8位サンプドリアとミランの勝ち点差が「3」と大混戦状態の今季のセリエA。
上位~中位陣にとっては一試合の結果で大きく順位が変わる状況となっています。

あくまで主観的な印象に過ぎませんが、ユヴェントス、ナポリ、最近のアタランタを除くとどのチームもイマイチ安定感がなく、好不調の波が激しい気がします。どこのチームが最終的に浮上するかわからないワクワク感はありますが、競争力自体は昨季の方が高かった印象です。

だからこそ今季はCL権獲得の大チャンスですし、そのチャンスをミランには何としてもものにして欲しいと思います。



 ガットゥーゾ監督の選手に寄り添うアプローチは確かな成果を上げていますし、その最たる例がバカヨコだというのも全くの同感です。

他にもドンナルンマやスソなど、監督から全幅の信頼を寄せられたことで復活・成長を遂げた選手は多いですし、この点に関するガットゥーゾ監督の仕事ぶりにはただただ感服です。

前にも言いましたが、これで戦術面に関して優秀なアシスタントコーチでも付けば鬼に金棒だと思うんですけどね…。かつてのアンチェロッティとタソッティのような関係が理想かなと。



 ビリアの復帰が間近とのことで、中盤の選択肢が増えるのは非常に喜ばしいことですね。
現在バカヨコが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれていますが、彼とは異なるタイプの選手ですし、共存も使い分けもどちらも可能かなと。

この件についてはまた別記事で触れる予定です。



 最後にアンブロジーニについて。ピルロやセードルフ、ガットゥーゾといったキャラの濃すぎる選手たちの陰に隠れがちだったこともあってか、彼らと比べると世間一般の知名度も人気もワンランク下がってしまっている印象です。

しかし、プレーや言動の節々から感じる頭の良さは最高でしたし、個人的には今でも大好きな選手の1人です。10-11シーズンのスクデット獲得は彼の活躍なしにはあり得ませんでしたしね。

今回のようにこうしてミランについて言及してくれるのは嬉しいですし、また彼の話が聞きたいですね。

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