今季前半戦の選手たちを振り返る~FW編~


サム・カスティジェホ

セリエA;16試合(途中出場11) 2ゴール
EL;4試合

評価;6




試合時間や全体的なプレー内容を踏まえると5.5が妥当な気がしますが、サッスオーロ戦、SPAL戦とガットゥーゾ監督の去就すなわちチームの状態が危うくなってきた頃の試合で点を取るため非常に印象が良いです。

 本職らしい右サイドにはスソがいるため今後も右での出番は少ないでしょう。しかし左WGは実質的に誰もいません(チャルハノールがようやく左インサイドハーフで起用され始めた)ので、補強がなければ今後は左のスタメンで出られるでしょうね。

 個人的に好きな選手ですし、後半戦からは継続的に結果を残してほしいです。



スソ

セリエA;18試合 4ゴール 8アシスト
EL;4試合(途中出場2) 1ゴール

評価;7.5




 僕の考える今季前半戦のMVPは紛れもなくスソです。
ミランのリーグ前半戦の総得点は26。スソのゴール・アシスト数の合計が12。これだけで彼の貢献度は明らかですね。

 確かに守備をほとんどしない(効果的ではない)ことやスピードが足りないこと、また足元で受けたがり過ぎるといった短所は存在しますが、現チームの崩しの中心は間違いなく彼であり、実際に圧倒的な数字を残している以上は褒めるしかないでしょう。

 最近は彼へのマークも厳しくなっていますが、後半戦は最低でも6ゴールは決めてもらって2桁得点を達成してほしいですね。

 ちなみにイグアインと並び、今季後半戦の鍵を握る(と僕が勝手に考えている)1人です。



ゴンサロ・イグアイン

セリエA;15試合 6ゴール 1アシスト
EL;5試合 2ゴール 1アシスト

評価;6




 ユヴェントス戦より前(7)と以後(5)を平均して6点にしました。
 彼もまたチャルハノールに似ており、本人にも悪いところがあるがそれ以上に使われ方が悪いというパターンだと思います。

 ただイグアインのユーヴェ戦以降の低パフォーマンスの原因は本人によるところも大きいですけどね。
 背中とか腰を痛めながらのプレーでしたから当然なのですが。なぜ休ませなかったのか。

 SPAL戦で待望のゴールが決まったことで精神的には楽になったと思いますし、後半戦は大爆発してほしいですね。具体的には最低でも9ゴール決めてもらって、せめてシーズン15ゴールは達成してほしい。




ファビオ・ボリーニ

セリエA;7試合(途中出場4) 1アシスト
EL;5試合(途中出場2) 1ゴール

評価;5.5



 今季も様々なポジションでプレーするも、どのポジションでも及第点以下という感じでしょうか。

 個人的にはWG起用で、逆サイドからのクロスに対してエリア内へ飛び込ませる役割しかないと思いますけどね(つまりドリブルとかでボールを持ち運ばせるのはダメ)。

 そんなボリーニですが、どうやら中国クラブへの移籍が濃厚のようです。




パトリック・クトローネ



セリエA;17試合(途中出場9) 3ゴール 1アシスト
EL;5試合(途中出場2) 4ゴール

評価;6




少ないチャンスでゴールへと結びつける素晴らしい決定力を披露してくれました。イグアインとの相性もかなり良いです。

 後はもう少しプレーの幅を広げて欲しいところですね。具体的にはポストプレーやサイドに流れてのプレーなど。

 

アレン・ハリロビッチ

セリエA;出場なし
EL;3試合(途中出場2)

評価;5




 現時点では「ファイナルサードでの輝きを失ったスソ」のような選手でしょうか。つまり巧いことは巧いのですが、相手にとっては全く脅威ではないといった印象です。

 レンタルでの武者修行が既定路線でしょうが、彼を欲しがるセリエAのクラブは果たしてあるのか…。




終わりに


 以上、4回に渡ってミランのトップチームに所属する全選手の今季前半戦について見てきました。
 やや辛口になってしまった選手のファンの方には本当に申し訳ないです。あくまで僕の私見ですので、その点をご理解いただけたらと思います。


 後半戦ではすべての選手に前半戦を上回るパフォーマンスを期待したいですね。
仮にそれが実現したら、ドンナルンマやスソのパフォーマンスがとんでもないものになりそうですが(笑)


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