今季前半戦の選手たちを振り返る~MF編~
〇ホセ・マウリ
セリエA;3試合(途中出場1)
EL;2試合(途中出場1)
評価;5.5
気迫のこもったプレースタイルでいかにもガットゥーゾ監督好みの選手ですが、どうにも適切な起用法が見えてこないですね…。
アンカー起用の場合、少しプレスがかかると全く縦パスを通せなくなりますし、展開力も守備力も低い。
インサイドハーフ起用の場合、プレスの早さや鋭さは活きますがボールを運べませんし、エリア付近でチャンスを作れるわけでもない…。
加入当時は滅茶苦茶期待したので、何とか大成してほしいのですが…現時点ではスタメンは厳しいですね。
〇ジャコモ・ボナベントゥーラ
セリエA;8試合 3ゴール 1アシスト
EL;2試合
評価;6
「スコアラー」の1人として非常に重要な戦術的役割を担っていただけに、彼の離脱がチームの得点力不足に直結しました。
評価は6点としましたが、継続的に出てくれていればおそらく6.5ないし7になっていたと思いますね。
〇ハカン・チャルハノール
セリエA;17試合(途中出場1) 3アシスト
EL;5試合(途中出場2) 1ゴール 3アシスト
評価;5.5
これまで何度も当ブログで言及しているチャルハノールですから詳細は省きます(これ「ハカン・チャルハノールの苦境 ~不調の原因とその解決法~ 【本編】」とかこれ「チャルハノール・システム(仮)、遂に誕生か?」とか)。
簡潔に言うと、彼のファイナルサードでの精度も酷かったがそれ以上に起用法が悪かったというのが僕の持論です。
とにかく今後はチャルハノール中心のシステム作りをしてくださいってことと本人は早く決定力を取り戻してくださいってことの2つですね(笑)
〇バカヨコ
セリエA;14試合(途中出場5)
EL;6試合(全試合フル出場)
評価;6.5
前半の序盤~中盤(ジェノア戦まで。5.5点)と終盤(7.5点)のパフォーマンスを平均して6.5という感じでしょうか(笑)
開幕のナポリ戦はめまいがするほどのパフォーマンスでしたが、確かウディネーゼ戦辺りからグングン良くなっていきましたね。
そして今では中盤の守備の要を務めるまでに成長しました。
彼が覚醒しなければ、ビリアが長期離脱した時点でミランのCL圏フィニッシュの目標は早くも潰え、今頃ミランの指揮官としてピッチサイドに立っているのはドナドーニだったでしょう(笑)
バカヨコの覚醒に関しては紛れもなくガットゥーゾ監督の功績ですし、あの名将コンテでも成し得なかったことです。素直に称賛されるべきでしょうね。もちろんその期待に応えたバカヨコ本人も。
〇アンドレア・ベルトラッチ
セリエA;出場なし
EL;4試合(途中出場2)
評価;5
うーん…期待していただけに何と言うかがっかり感が拭えませんね。
デュドランジュ戦2試合でのパフォーマンスが全てでしょう。
残念ながらミランではどうにも上手くいかなさそうですし、新天地で心機一転図った方が賢明な気がします。
〇リカルド・モントリーボ
セリエA;出場なし
EL;出場なし
評価;―
出場機会ゼロのため採点不可。
どう考えても移籍した方が本人のキャリアにとってはいいはずなのですが、本人は冬の移籍に乗り気でない様子。
まぁ夏にフリーで出た方が好条件の契約を結べるでしょうし、オファーも増えるでしょうからそれ狙いですかね。後は250万ユーロの年俸、それと家庭の都合もあるのでしょうか。
〇ルーカス・ビリア
セリエA;9試合
EL;2試合
評価;6
ボナベンと同様の理由で6としました。
バカヨコが覚醒した今でもプレースタイル的にはチームにとって極めて貴重な存在ですし、一日でも早い復帰を祈りたいです。
〇フランク・ケシエ
セリエA;18試合 3ゴール 1アシスト
EL;3試合(途中出場1)
評価;6.5
とんでもない酷使のされ方だったミランの4-3-3システムの3MF唯一の生き残りにして、その後も(サスペンションとELの数試合を除き)起用され続けた鉄人。
前にも書きましたが、彼の頑丈ぶりは異常なレベルです。よく怪我しないなと。とても有り難い話ではあるんですけどね。
ただしピッチ上のプレーに関していえば、やや伸び悩んでいる感はあるかなと。
ボナベンと同様に「スコアラー」としての役割も担っていたと思うのですが、ファイナルサードでの精度が低すぎましたね…。チャンスの量に比べて3ゴールというのは少ないと思います。
まぁ彼の運動量だからこそ作れた決定機もたくさんありましたし、前半戦終盤の得点力不足を彼1人に押し付けるのは不当ですけどね。
プレー内容に関しては改善の余地は大いにありつつも、怪我もせずチームのために走り続けてくれたという点を大きく評価して6.5としました。