今季前半戦の選手たちを振り返る~DF編~


ダヴィデ・カラブリア

セリエA;15試合(途中出場2) 1ゴール
EL;4試合

評価;6




 積極果敢なオーバーラップで相手DFを引き付け、同サイドのスソにスペースとパスコースを継続的に提供。
 去年から頻繁にコンビを組んでいることもあってか、かなりの連携を見せてくれていますし、スソが得点とアシストを量産できた1つの要因でしょう。

 しかし、ファイナルサードでのプレー判断やクロス精度にまだ難があったり、守備においてもポジションニングが悪く相手を自由にさせてしまったりと悪い点も目につきました…。

 今後の更なる成長に期待です。


アンドレア・コンティ

セリエA;2試合(途中出場2)
EL;出場なし

評価;―




1年以上の離脱期間を経て遂に復帰を果たし、先日2試合に出場しました。
 しかしいずれも途中出場で、試合への関与も極めて少なかったため評価はできません。

 リーグ後半戦からは、やや単調さが目立つ攻撃陣に活力を注入する存在として期待したいですね。


アレッシオ・ロマニョーリ



セリエA;15試合 2ゴール
EL;4試合(途中出場1)

評価;6.5




 今季から新カピターノ(キャプテン)としてプレーしているわけですが、おおむねそれに相応しいパフォーマンスを披露してくれたのではないかと。

 特に1対1の強さに磨きがかかった印象がありますね。中でも一番印象的だったのが、ミラノダービーでイカルディとの1対1を止めたこちらの場面です。



 このシーンは本当に盛り上がりました(笑)


 そしてもう1つ特筆すべきはジェノア戦、ウディネーゼ戦と2試合連続でアディショナルタイムに決勝ゴールを奪った点です。

 あれが無ければ今頃勝ち点マイナス4で9位か10位ですからね…。ストライカーとしても見事な活躍ぶりでした。



クリスティアン・サパタ

セリエA;9試合
EL;5試合 1ゴール

評価;6




 シーズン序盤は出番がほとんどなかったものの、CBに故障者が続出してからはフル稼働。

 試合勘の欠如が心配されましたが非常に安定したパフォーマンスを披露し、チームの非常事態を救ってくれました。

 安定しているときのサパタは本当に頼りになりますね。


イグナツィオ・アバーテ

セリエA;13試合(途中出場4)
EL;3試合(途中出場1)

評価;6




 序盤はカラブリアの控えということで出番は少なかったわけですが、CBに故障者が続出したことでまさかのCBとして起用されることに。

 そしてまさかまさか、その起用に応えました(笑) スピードを活かしたカバーリングやボールホルダーへの鋭い寄せで地上戦(かつ1対1)ではほぼ完璧なパフォーマンスを披露してくれましたね。

 サパタ同様、チームの危機を救ってくれた頼りになるベテラン選手ですね。




マテオ・ムサッキオ

セリエA;11試合
EL;1試合

評価;6




 良くも悪くも安定したパフォーマンスという印象でしたね。
 致命的なミスも少ない一方、1対1(地上戦・空中戦問わず)でやられたりするシーンもちらほら。

 多分戦術的なチーム(≒組織で守るチーム)ではかなり活きる選手だと思います。ビジャレアル時代の堅守はおそらく戦術が良かったのでしょう。

 今のチームだとサパタ(好調時)の方が良いかもしれません。


イヴァン・ストリニッチ

セリエA;出場なし
EL;出場なし

評価;―



一切出場していないため評価できず。

練習復帰おめでとうございます。試合復帰後はまずリカロドの控えとしてどれだけの価値を示せるかですね。



マッティア・カルダーラ

セリエA;出場なし
EL;1試合

評価;5




 怪我のため1試合(それもデュドランジュ戦)しか出場できず。
 こう言っては何ですが、現時点で最も期待外れに終わった選手だと個人的には思います。

 まぁ別に好きで怪我しているわけではないですし、怪我前も3→4バックへの適応に時間がかかって出場できなかったという最もな理由もあるわけですが…。

 とはいえ昨季のDFリーダーであったボヌッチの代役として来たわけですからね…その穴を完璧に埋めるのは無理でも、準レギュラーとしてもっと出場してチームに貢献してほしかったというのが正直なところです。



ステファン・シミッチ

セリエA;出場なし
EL;1試合

評価;5.5




 彼もまた出場はデュドランジュ戦のみ。しかしカルダーラとは元の期待値が違うため評価に差を付けました。

 CBがサパタ以外不在となった時にもっと出番が増えるかと思いきや、ガットゥーゾ監督はアバーテをコンバートするという方法でこの難題に対処。

 まぁ正直出場機会を求めるならば移籍した方が賢明でしょうね…。


リカルド・ロドリゲス

セリエA;18試合 2アシスト
EL;3試合 1アシスト

評価;6.5




 ロマニョーリと並びDFラインの中心人物として君臨。

 今季は元々の強みであったキック精度だけではなく、安定した守備で対面の選手を抑え込み(フィオレンティーナのキエーザを抑え込んだのは驚きました。笑)、攻撃では足元の技術を活かしてビルドアップに貢献。また3バックの一角を務めるなどのポリバレント性も発揮。しかも怪我をしないというのも素晴らしいですね。

 強いて課題を挙げれば、ビルドアップにおいて右足にボールを持ち変えた時にもたつく所でしょうか。

 キック精度は申し分ないものを持っているだけに、それを活かし切れていない感はありますね。


 まぁ全体としてみれば今季前半戦のMVP候補の1人といって良いでしょう。




ディエゴ・ラクサール

セリエA;13試合(途中出場9)
EL;5試合(途中出場1)

評価;5.5




 イマイチ強みを発揮できていない印象です。
 スピードを活かしたオーバーラップが武器の選手ですが、一方でボールを持ったときのプレーがあまり得意ではないのかなと。

 ミランの左SBのレギュラーであるリカロドはビルドアップに積極的に参加していますし出来ているのですが、ラクサールはこれが出来ない。それにも関わらず代役時に同じ役割を課されているものですから、低パフォーマンスになってしまっているということでしょう。

 現状では4-4-2の際の左サイドハーフでの途中投入がベターな起用法だと思います。


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