ハカン・チャルハノールの苦戦 ~不調の原因とその解決法~ 【導入】

ハカン・チャルハノール
はじめに;ミランのチャルハノール その来歴


 大型補強を敢行して大勢の選手が加入した昨季のミランでしたが、その1人がハカン・チャルハノールです。
 移籍金約2500万ユーロでレバークーゼンから加入しました。
 
 正確無比なキック精度を誇る彼に与えられた背番号は「10」。ボヌッチやビリアと並び、ミラン新時代の中心選手としての活躍が期待されていたことは間違いないでしょう。

 そして昨季の彼はおおむね、そのような期待に応えられたと個人的には思います。
確かに、試合勘不足やレギュラーの大幅入れ替えによるチームの連携不足、さらにイタリアへの適応に時間がかかったこともありシーズン前半戦は精彩を欠きました。

 しかし監督がガットゥーゾに代わった昨季後半戦以降、チャルハノールは見事な復調を遂げて得点・アシストを量産。
彼の復活は、今季のミランがELに参加できた1つの要因でしたね。


 このような活躍から、昨季開幕前以上の期待を寄せられて迎えた(チャルハノールにとっての)今シーズン開幕戦。相手は強豪ローマでしたが、この試合で彼は卓越したパフォーマンスを披露。チームの2-1勝利に大きく貢献しました。


 しかし、それ以降チャルハノールのパフォーマンスは大幅に低下。デュドランジュ戦など良いプレーを見せる試合も時にはありましたが、全体としてみればお世辞にも納得のいくものではありません。

 最近はその低パフォーマンスもあってか移籍話が浮上。ライプツィヒをはじめ、ブンデス方面からの興味が噂されています。

復活のために


 確かに最近のパフォーマンスを考えると放出も止む無しかなと思うのも事実…。その放出により得た移籍金をウィークポイントである中盤の補強(セスクなど)に充てるという考えも理に適っています。


 しかし、個人的に特にミランでお気に入りの選手であるということもあり、感情的には放出してほしくないというのが僕の思いです。

 ですので、彼の復活を願って、次回以降からチャルハノールの不調の理由を探るとともに、どうすれば(どのように起用すれば)復調を果たせるかを僕なりに考えていきたいと思います。


 なお、不調の理由を考えるにあたって、今回はピッチ上の事象のみに焦点をあてていく予定です。例えば離婚騒動などのプライベートな理由も不調の原因の1つだと考えることもできますが、そういうのは対象外とします。

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