カラブリアのプレースタイルについて ~長所と短所~

ダヴィデ・カラブリア
本日はミランの下部組織出身、期待の若手選手であるダヴィデ・カラブリアの誕生日です。おめでとうございます!



 今シーズンのカラブリアはここまで公式戦13試合に出場して1ゴール1アシストを記録。コンティが離脱していたこともあり、現在右SBの絶対的レギュラーとしてプレーしています。

カラブリアの長所

  これで終わるのもあっさり過ぎますし、せっかくカラブリアについて言及したので、僕の考えるカラブリアのプレースタイルもとい長所と短所を少し語らせていただきます。


 彼の良い所といって真っ先に思い浮かぶのは何といっても攻撃における積極性です。

 豊富なスタミナで頻繁に前線に駆け上がり、ウイングのスソを追い越して相手DFを引き付けることでスソの使えるスペースを作り出してくれます。
 時にはエリア内に侵入してゴールを狙うこともありますね。
 
  昨シーズンからコンビを組んでいることもあり、この2人の連携はかなり成熟されつつある印象です。
 カラブリアの存在は、スソが絶好調を維持している理由の1つでしょうね。


 そしてもう1つ個人的に気に入っているのが、ビルドアップ時の彼のプレースタイルです。

 基本的に彼はボール回しに積極的に関与するタイプであり、かつ相手のプレスに対してすぐにロングボールに逃げることなく落ち着いて冷静にプレーできる選手です(やや覚束ないシーンはありますが)。
 ガットゥーゾ監督の求める「後方から丁寧にボールを繋ぐ」というプレー原則にマッチした特長を持つ選手といえると思います。

 その証拠として、EL第2節のオリンピアコス戦における彼のスタッツを紹介します。
 この試合で彼はボールタッチ数103回を記録し、両チームで一番ボールに触れた選手となりました(WhoScoredより)。
 ちなみにミランで2番目にボールタッチが多かったのがサパタで84回です。結構な差がありますね。

 これからパスの精度や判断が上がっていけば更に強力な選手になれるでしょう。期待したいですね。


カラブリアの短所

 一方弱点については、やはり守備力の低さが挙げられます。

 しかし個人的に、アジリティと初速の速さを活かした純粋な一対一の守備はそんなに悪くないと思いますけどね(実際、先のオリンピアコス戦ではチーム断トツ1位のタックル成功数7回を記録)。確かに緩慢な時もありますが…。


 一番の問題は守備時のポジショニングでしょうね。
 中でもDFライン裏に飛び出してきた相手への対応や、相手に自身の背後に回られた時のマークが甘いシーンが散見される印象です。



 その他の短所としては、ファイナルサードでのシュートやクロスの精度・判断といった点でしょうか。稀に凄く良いクロスを上げる時もありますけどね。



おわりに


 彼はまだ22歳になったばかりですし、成長の余地は十分に残されているでしょう。
 個人的に大好きですし、将来が本当に楽しみな選手です。


 コンティが実践復帰を間近に控え、アバーテがコンディションを上げてきている現状を考えると、今後の右サイドバックのスタメン争いは非常に熾烈なものになると予想されます。

 カラブリアには彼らと切磋琢磨してもらい、イタリアを代表するトップクラスの選手へと成長して欲しいですね。

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