【セリエA14節】 ミラン対パルマ 【マッチレポート】
スタメン

前半
〇ミランの攻撃とパルマの守備
前半はホームのミランがゲームを支配します。
パルマは守備時に前線の3トップがプレスをかけに来ますがそれより後ろは積極的には来ないため、ミランは後方での数的優位を確保。
そして主にCB、SB、インサイドハーフの3人がサイドで素早くボールを繋ぐことで敵の第一プレスを躱すことが出来ていました。
その後は主にスソを中心に右サイドから攻めていきます。中でも右サイドのスソ、ケシエ、カラブリアの3人は昨季から頻繁に組んでいることもあり非常に連動した攻めを見せていましたね。



上図は20分頃の場面。この直後にも3人でチャンスを作るなど、連係の良さを発揮しました。
しかし、このようにしてゴール前までは比較的容易に侵入できたものの、ゴール手前で縦にも横にも非常にコンパクトな守備ブロックを敷いたパルマを崩し切るまでにはいきません。
サイドチェンジやクロスで打開を図るものの、決定機の数自体はそれほど多くはありませんでしたね。
〇パルマの攻撃とミランの守備
パルマの攻撃はいつも通り縦への意識が非常に強く、ボールを奪ったらすぐ前に前にボールを繋いでいく意図が見て取れました。
攻撃は主にジェルヴィーニョとビアビアニの快速コンビが中心。1つの攻めの形としては、ミランDFラインの裏にロングボールを放り込み、そこへ上記の2人を走らせるというのがありました。
しかし、そのスピードに対してミラン守備陣はしっかり対応。基本的には素早い寄せで前を向かせず、ロングボールを放り込まれても走り負けるシーンは少なかったです。
中でもアバーテは不慣れなCBで起用されたものの、サイドのカバーリングも含め非常に安定したパフォーマンスを見せてくれました。
ということでパルマはほとんどチャンスを作れず。前半に作り出したチャンスは1、2回だったかと思います。
前半はスコアレスで終了。
後半
〇失点とシステム変更
ミランが優勢に試合を進めていたものの、先制点を奪ったのはパルマ。
49分、CKからイングレーゼが頭で合わせて先制。
これによりミランはマウリに代えボリーニを投入し、システムを4-4-2に変更します。
すると55分、パルマDFに当たってこぼれたボールをクトローネがダイレクトシュートでネットに突き刺してすぐさま同点に追いつきました。
この得点がシステム変更による恩恵かどうかは断定できませんが、2トップに変えたことにより、クトローネへのマークが1トップ時のそれよりも疎かになったというのはあるかもしれませんね。
さらに71分、ケシエがVARにより得たPKを冷静に決め、ミランが逆転に成功しました。
〇カウンター合戦
逆転されたことで前に出ざるを得なくなったパルマは、ミラン左SBのリカロドにボールが入った瞬間に組織的にハイプレスをかけてくるようになりました。
それにより何度か良い形でボールを奪うことに成功するものの、決定機を作るまでには至りません。
対するミランもパルマのミス等からカウンターチャンスがいくつも到来。ケシエの推進力を中心にしてボールを一気に前線に運んで決定機を量産するものの、当のケシエがその決定機をいくつも外して得点ならず。
やや大味な展開になりましたが、スコアは2-1から動くことなく試合終了。
まとめ
難敵パルマを退け、ミランが3試合ぶりに勝利を収めました。
チーム全体の献身的な守備により、相手のキーマンであるジェルヴィーニョを完全に抑え込んで交代に追い込んだ点は素晴らしかったですね。
こうしてみると、怪我人が続出してはいるものの、健康な選手のコンディションは全体的に確実に上がっていると思いますね。
厳しい練習の賜物でしょうか。
逆に、この試合で露になった弱点はカウンター攻撃でしょう。
後半に訪れた決定機の数を考えれば最低でもあと1点は欲しかったところですし、1点取れればもう少し余裕をもって試合を終えられたはずです。
チャルハノール、ケシエはフィニッシュの判断・精度が上がればもうワンランク上のプレーヤーになれると思います。頑張って欲しいですね。
さて。次節の相手はトリノです。
今季のトリノは勝ちきれない試合が多く、まだイマイチ波に乗り切れていない印象を受けるチームではあります。
しかしながらベロッティ、イアゴ・アスパス、スアリオ・メイテなど優秀な選手が多数在籍している厄介なチームであることに変わりありません。
今節で手に入れた単独4位の座を死守するためにも、油断することなく試合に臨んで勝利を挙げてほしいと思います。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
〇ミランの攻撃とパルマの守備
前半はホームのミランがゲームを支配します。
パルマは守備時に前線の3トップがプレスをかけに来ますがそれより後ろは積極的には来ないため、ミランは後方での数的優位を確保。
そして主にCB、SB、インサイドハーフの3人がサイドで素早くボールを繋ぐことで敵の第一プレスを躱すことが出来ていました。
その後は主にスソを中心に右サイドから攻めていきます。中でも右サイドのスソ、ケシエ、カラブリアの3人は昨季から頻繁に組んでいることもあり非常に連動した攻めを見せていましたね。



上図は20分頃の場面。この直後にも3人でチャンスを作るなど、連係の良さを発揮しました。
しかし、このようにしてゴール前までは比較的容易に侵入できたものの、ゴール手前で縦にも横にも非常にコンパクトな守備ブロックを敷いたパルマを崩し切るまでにはいきません。
サイドチェンジやクロスで打開を図るものの、決定機の数自体はそれほど多くはありませんでしたね。
〇パルマの攻撃とミランの守備
パルマの攻撃はいつも通り縦への意識が非常に強く、ボールを奪ったらすぐ前に前にボールを繋いでいく意図が見て取れました。
攻撃は主にジェルヴィーニョとビアビアニの快速コンビが中心。1つの攻めの形としては、ミランDFラインの裏にロングボールを放り込み、そこへ上記の2人を走らせるというのがありました。
しかし、そのスピードに対してミラン守備陣はしっかり対応。基本的には素早い寄せで前を向かせず、ロングボールを放り込まれても走り負けるシーンは少なかったです。
中でもアバーテは不慣れなCBで起用されたものの、サイドのカバーリングも含め非常に安定したパフォーマンスを見せてくれました。
ということでパルマはほとんどチャンスを作れず。前半に作り出したチャンスは1、2回だったかと思います。
前半はスコアレスで終了。
後半
〇失点とシステム変更
ミランが優勢に試合を進めていたものの、先制点を奪ったのはパルマ。
49分、CKからイングレーゼが頭で合わせて先制。
これによりミランはマウリに代えボリーニを投入し、システムを4-4-2に変更します。
すると55分、パルマDFに当たってこぼれたボールをクトローネがダイレクトシュートでネットに突き刺してすぐさま同点に追いつきました。
GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOAL اول الميلان كوتروني HD pic.twitter.com/YX4iPVoett
— TVACM (@TVACM) 2018年12月2日
この得点がシステム変更による恩恵かどうかは断定できませんが、2トップに変えたことにより、クトローネへのマークが1トップ時のそれよりも疎かになったというのはあるかもしれませんね。
さらに71分、ケシエがVARにより得たPKを冷静に決め、ミランが逆転に成功しました。
قوووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووووول الثاني ميلان كيسي من ركلة جزاء احتسبها الحكم بعد العودة لـ تقنية الفيديو HD ❤️❤️❤️❤️❤️😍😍😍😍 pic.twitter.com/UoxlhKef4t
— TVACM (@TVACM) 2018年12月2日
〇カウンター合戦
逆転されたことで前に出ざるを得なくなったパルマは、ミラン左SBのリカロドにボールが入った瞬間に組織的にハイプレスをかけてくるようになりました。
それにより何度か良い形でボールを奪うことに成功するものの、決定機を作るまでには至りません。
対するミランもパルマのミス等からカウンターチャンスがいくつも到来。ケシエの推進力を中心にしてボールを一気に前線に運んで決定機を量産するものの、当のケシエがその決定機をいくつも外して得点ならず。
やや大味な展開になりましたが、スコアは2-1から動くことなく試合終了。
まとめ
難敵パルマを退け、ミランが3試合ぶりに勝利を収めました。
チーム全体の献身的な守備により、相手のキーマンであるジェルヴィーニョを完全に抑え込んで交代に追い込んだ点は素晴らしかったですね。
こうしてみると、怪我人が続出してはいるものの、健康な選手のコンディションは全体的に確実に上がっていると思いますね。
厳しい練習の賜物でしょうか。
逆に、この試合で露になった弱点はカウンター攻撃でしょう。
後半に訪れた決定機の数を考えれば最低でもあと1点は欲しかったところですし、1点取れればもう少し余裕をもって試合を終えられたはずです。
チャルハノール、ケシエはフィニッシュの判断・精度が上がればもうワンランク上のプレーヤーになれると思います。頑張って欲しいですね。
さて。次節の相手はトリノです。
今季のトリノは勝ちきれない試合が多く、まだイマイチ波に乗り切れていない印象を受けるチームではあります。
しかしながらベロッティ、イアゴ・アスパス、スアリオ・メイテなど優秀な選手が多数在籍している厄介なチームであることに変わりありません。
今節で手に入れた単独4位の座を死守するためにも、油断することなく試合に臨んで勝利を挙げてほしいと思います。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。