イブラ加入によるリスクとリターンとは
報道によれば、イブラヒモビッチのミラン復帰があり得るとのことだ。
彼とLAギャラクシーとの契約は2020年まで残っているが、それよりも早く退団するかもしれない。
MLSでは24試合に出場して20ゴール6アシストを記録したが、37歳となった彼は再びトップリーグへの帰還を目指している。
バッカ、カリニッチ、シウバを夏に放出し、イグアイン、クトローネの2人しかストライカーがいないミランにとって、イブラという存在はまさに宝だ。
また、イブラは自身のキャリアにおいて7シーズンをセリエAで過ごしているため、適応にさほど時間はかからないだろう。
これまで彼はユヴェントスでは2シーズン(04~06)を過ごして23ゴール、インテルで3シーズン(06~09)57ゴール、ミランで2シーズン(10~12)42ゴールをそれぞれ記録している。
さらにイブラはコスト的にもそれほどかからず、それでいて多くのものをチームにもたらすはずだ。
報道によれば彼は6カ月間の契約(延長オプション付き)でミランに加入する可能性がある。
イブラの存在は商業的な意味でも大きい。ファンはイブラのようなビッグネームを望んでおり、多くのシャツが売れることだろう。
「新しい時代」が到来したミランのブランドの形成にも貢献してくれるはずだ。
しかし言うまでもないが、37歳となった彼との契約への反対意見も存在する。
まず、彼はフィジカル的には既に全盛期を過ぎており、セリエAの要求レベルに苦戦するのではないか。
怪我の問題もある。彼はユナイテッド時代に靱帯断裂の重傷を負い、210日間(29試合)の離脱を経験している。また、別の膝の負傷により62日間(13試合)の離脱もあった。
表面上は取引を阻害する問題はさほど多くなさそうだが、実際の交渉の裏側では物事が複雑に絡み合っていることも珍しくない。取引が完了するかどうかは時間が教えてくれるだろう。
情報ソース;calciomercato.com