【セリエA】 サッスオーロ対ミラン 【第7節】

スタメン



前半

サッスオーロの美しい攻め

序盤はサッスオーロがポゼッションでミランを圧倒します。

サッスオーロの主なビルドアップ方法は2つ。1つはビリアの空いている右脇のスペースにセンシがポジショニングし、そこからパスを引き出すというもの。
本来であればこの位置はケシエが埋めるべきスペースだと思うのですが、ケシエは時に相手CBやアンカー、果てはサイドバックにもプレスをかけにいくため留守になりがちでした。
システム上、プレスに行く際はインサイドハーフが前に飛び出していくのは仕方がないのですが、もう少し自身の背後のスペースに対し気を配れるようになってほしいですね。

センシに出せない場合は、上がっている両サイドバックにミドルパスを出すというのが2つ目。リロラとロジェリオの両名は相手ウィングの背後辺りにポジショニングしてパスを引き出していたかなという印象です。

どちらのパターンにおいても、パスの出し手として機能していたのがアンカーのロカテッリでしたね。彼から正確なパスがポンポンと供給されていました。

このようにしてポゼッションを確立した後は、ウィング、インサイドハーフ、サイドバックでトライアングルを作りつつ、かつ相手ブロックの間で受けながら素早いパス交換で守備陣を揺さぶっていきます。

特に左サイドのロジェリオ、センシ、ディフランチェスコは活き活きしていましたね。

このような連動した攻めに対し、ミランは多くのピンチを迎えます。
特に30分過ぎのディフランチェスコの抜け出しと、プリンスのエリア内へのクロスは大ピンチでした。それぞれドンナルンマ、アバーテの好対応に救われましたけどね。


ケシエの長距離ドリブルゴール

対するミランはカウンターを中心に反撃を試みます。
サッスオーロは攻撃こそ組織的で素晴らしいのですが、守備の局面では脆弱さが見え隠れしていましたね。というわけでミランも何度か惜しいシーンを作ります。

そして39分、ロカテッリを躱したケシエが自陣から敵陣へと激走。そのまま持ち込んでミドルシュートを突き刺しました。



ケシエの素晴らしいゴールで先制したミランは、リードを奪って前半を終えました。


後半

〇「偽9番」としてのカスティジェホ

正直僕はまず機能しないと思っていたのですが、偽9番としてのカスティジェホが非常に良いプレーを見せてくれましたね。本当にすみません(笑)

攻撃の際は、両サイドに流動的に動いてスソないしチャルハノールと絡んで局所的な優位を作って崩しに貢献。そして守備では前線からの激しいチェイシングで相手から時間とスペースを奪おうと奮闘していました。
そして60分にはバイタルエリアでフリーでボールを貰い、ゴール隅に見事なシュート(3点目)を決めてくれました!




寄せの甘い守備

追加点を奪ってからミランは引いて守る時間帯(終盤は4-1-4-1)が増えましたが、お世辞にもうまく機能しているとはいえませんでした。
というのも、引いてスペースを消しているにも関わらず、ボールホルダーへの寄せが甘いため相手に比較的自由にボールを持たせてしまっていましたね。

そうこうしている内に68分、ジュリチッチに決められてしまい、またしてもクリーンシート達成とはなりませんでした…。


ドッピエッタの大活躍

最後に忘れてはいけないのが、この試合でドッピエッタを記録したスソです。
50分にお得意のスーパーゴールを決めて後半のサッスオーロの出鼻を挫くと、94分に追加点。このゴールで「ミラン大勝」というイメージをかなり強めてくれましたね。




まとめ

終わってみれば1-4の大勝に終わりました!
3位のサッスオーロ相手にこのスコアは素晴らしいですし、選手たちにとっても間違いなく自信になったでしょう。
攻撃陣は申し分ないだけに、後はやはり守備の整理をしてほしいところですね。

さて、次節のリーグ戦の相手はキエーボです。
現在最下位のチームとの対戦になるわけですが、ここまでのミランからして決して油断できません。

今節のような攻撃陣の爆発、そして次こそはクリーンシートの達成に期待したいですね!

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