雌伏の時期を過ごすテラッチャーノ

今シーズン、冬のメルカート期間中にミランに加入したフィリッポ・テラッチャーノ。

前所属のヴェローナでは主力として継続的にスタメン出場していたものの、新天地ミランではプレー機会を得るのに苦戦しています。移籍後ここまでの彼は全公式戦で4試合の途中出場に止まっており、プレー時間にしてわずか52分です。

このような場合、シーズン後のレンタル移籍の可能性というのも否定し切れないわけですが…。『calciomercato』はテラッチャーノの現況を「適応段階」と見なし、自身の成長やチーム戦術の学習に焦点を当てていると報じています。

テラッチャーノはボローニャ戦でPKを与えた後、リーグ戦で出番を失った。ELでもレンヌ戦には出場したが、スラヴィア・プラハ戦は2試合とも出場していない。ここ数カ月のテラッチャーノは自身を成長させるため、4バックの右SBとしての動きを理解することに注力している。その結果が良好であれば、ミランは次の夏のメルカートで別のポジションに予算を割り当てる。テラッチャーノは残留し、テオのバックアップと右SBのオプションになるだろう――calciomercato

テラッチャーノ獲得の是非について書いた際、当ブログでもよく「中・長期的に見ると~」という表現を用いていたのですが、こうした状況はクラブとしてもある程度想定していたように感じますね。
SBでの起用が主になるテラッチャーノの場合、第一に求められる戦術的・組織的側面は「最終ラインの一員としての守備時における振る舞い」であるところ、基本となるラインの構成人数が5人と4人とではやはりスペース感覚に違いが生じます。ヴェローナ時代は主にWBとしてプレーしていたテラッチャーノにとって、ミランの4バック(それもアグレッシブな振る舞いが求められるチーム)に適応するのは容易ではないでしょう。

また、テラッチャーノに期待されるピッチ上の役割は現在のチームにおけるフロレンツィに近いものがあると思うのですが、そのフロレンツィは現在のところ怪我なく好調をキープしているように見受けられます。前述の戦術的・組織的事情と合わせて考えると、現時点でフロレンツィよりも優先的に起用されるというのは難しく、それ故に出場機会が大幅に制限されているのではないでしょうか。

テラッチャーノにとって、今シーズン後半戦は主に新天地への適応期間と位置付けられるものだと思いますし、自らの居場所を懸けた本格的な勝負は来シーズン以降になりそうですね。

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