絶好調のプリシッチ、不振のチュクウェゼとの質的な違いとは?

クリスチャン・プリシッチ

キャリア最高のペース


昨年の夏にミランに加入して以降、継続的にプレーしながら見事な結果を残しているクリスチャン・プリシッチ。

先日のエンポリ戦でも決勝点をマークした彼は、今シーズンの公式戦通算得点数が遂に「10」に到達。アシスト数も既に「7」を記録するなど、素晴らしいペースでスコアポイントを積み重ねています。

プリシッチは過去10年間のミランで最高の右ウイングであり、そのことは彼が既に公式戦10ゴールを決めているという事実が証明している。スソ、メシアス、カスティジェホ、サレマーケルスといった前任者がこれまで達成したシーズンゴール数を早くも上回っているのだ――calciomercato



ちなみに、ここまでのプリシッチのキャリアで最もスコアポイントを稼いだシーズンはいつなのかざっと調べてみたところ、どうやらそれは19-20シーズンのチェルシー在籍時代における「11ゴール・10アシスト」のようです。そのため、現在の調子でいけば自身のシーズン記録を更新することが可能であり、ともすれば大幅に上回るなんてことも期待できそうですね。

チュクウェゼとの違い


プリシッチの好パフォーマンスに関しては監督のピオリも度々言及しており、例えば2月下旬にはスタメン争いのライバルであるチュクウェゼと絡めて以下のように評価しています。これはチュクウェゼの不振の方に焦点を置いたコメントではありますが、プリシッチの凄さを再確認するために見ておきましょう。

プリシッチとチュクウェゼは同じ(技術的な)特徴を持っている。だがプリシッチはゴールを決め、アシストし、ハードワークする。チュクウェゼもゴール、アシスト、そしてハードワークしなければならない



個人的に、ミランは「個の打開力」をチュクウェゼに求めて獲得したものだと思っていました。例えばプリシッチのように優れたスペース認知を活かしたコレクティブなプレーを行うというよりも、レオンように爆発力のあるプレー(ドリブル)で局面を一気に打開し、チャンスを作り出すイメージです。

とは言え、ここまで見てきた限りだと彼にレオンのような爆発力はありません(少なくともセリエAでは見られない)。そのため、今後の改善の方向性として確かにプリシッチのプレーは大いに参考になるでしょう。

ただ、プリシッチのプレーも非常にクオリティが高く、彼のレベルに達するにはピオリ監督も言及するように「ゴール、アシスト、ハードワーク(優れた動き)」の三拍子が必要です。同種のスタイルでプリシッチと並ぶには「質の向上」、具体的にはプレーの精度とインテリジェンス的な側面の両方を大きく高めていくことが強く求められますね。

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