ピオリ、今冬のメルカート結果に不満?

今冬のメルカートが閉幕しました。
振り返れば今冬もミランには様々な獲得候補が浮上したものの、そのほとんどは実現せず。実際はガッビアの早期レンタルバックという応急処置と中・長期的な側面を重視したテラッチャーノの獲得のみという事で、今年も静かな冬だったなぁと結論付けられそうです。

この点、メルカート期間中に記者会見にて「クラブがCBの補強に動いている」と複数回明言していたピオリ監督からしてみれば、こうした結果に内心不満を抱いていても全く不思議ではありません。言わば上記の発言は記者会見を通しての「公的な補強要求」と解釈することも可能であり、『calciomercato』は以下の通り指摘しています。

ピオリはミランの冬のメルカートに失望している。CBと中盤の更なる補強を期待していた指揮官にとって、ガッビアとテラッチャーノだけでは満足のいくものではなかった



なお、当の監督自身はメルカート閉幕後の会見にて「CBはシミッチ、中盤はゼロリに期待している」旨を発言。しかしこれまでの起用傾向を見るに、ピオリが彼らプリマヴェーラ組を重宝するかどうかは大いに疑問を感じてしまうところです。

ミランフロントの思惑


ミランが冬のメルカートで積極的に動かないというのは今年に始まった話ではなく、過去2年間も同様でした。積極的に動いたのはトモリ等を補強した2021年まで遡ります。

賛否はともかくとして、近年のミランの戦略は一貫している。それは夏のメルカートの間に資金を投入することだ。そして、ただ単に買うことを目的とした獲得、すなわち市場における「過食症」に陥ることを望んでいない

――Milannews


今冬におけるCB補強の必要性については以下の記事で僕も言及させてもらいましたが、確かにメルカート期間が経過していく中でその必要性・緊急性が下がっていったのは確かだと思います。そんな状況下でも会見を通じて暗に補強を訴え続けていた(ように見える)ピオリ監督でしたが、フロントからすると「2月からは主力CBも復帰し始めるし、それまではガッビアとシミッチを積極的に起用して育ててくれ」といった気持ちが強かったのかもしれませんね。

ミラン、今冬に新たなCB補強は本当に必要か?

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また意地悪な見方をすると、今シーズン限りで監督を代える腹積もりがフロントに本当にあるのなら、このタイミングでわざわざ現監督の意向に従い資金を投入するのは得策とは言えません。
現状、今の戦力でも「リーグ戦4位以内」という1つの目標達成は現実的ですし、取りあえず今シーズンはこのままの調子で来季CL権だけは確保しつつ、その後に新監督の意向を尊重しながら夏のメルカートで大胆に動くという方が合理的でしょう。

とは言え、少なくとも昨夏のメルカートではピオリの意向に十分に沿った補強をしてもらった(と報じられる)以上、今冬のメルカートにおける結果を今後不振に陥った場合の言い訳にはして欲しくないですし、ここからも然るべき成績を期待したいと思います。

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