ミラン、リヨンの有望株ラヤン・チェルキに興味

ミランが獲得に興味を示していると報じられた選手を紹介していくシリーズ。今回は、リヨンに所属するラヤン・チェルキ(シェルキ)についてです。

ラヤン・チェルキとは何者か


チェルキは20歳のフランス人攻撃的MF。リヨンの下部組織出身であり、2019年に16歳の若さでトップチームデビューを果たしています。
その後もトップチームで継続的にプレー機会を得ると、20歳にして早くもリーグアンで約100試合を経験。昨季にはレギュラーの座を掴み、リーグ戦で34試合に出場して4ゴール・6アシストを記録しました。

しかしながら、今季ここまではチームの大不振もあり彼自身も成績が低迷。レギュラーとしてリーグ戦14試合に出場するも、わずか1アシストにとどまっています。

特徴・プレースタイル


続いてチェルキの特徴・プレースタイルについて軽く言及していきますが、彼のスタイルを簡潔に表現するなら「トリッキーなドリブラー」といったところでしょうか。



優れたアジリティとテクニック、そして遊び心を持ったチェルキは両足を駆使した巧みなドリブルで相手を躱し、局面を打開するシーンが散見。またパスも(相手にとって)出すタイミングが掴みにくそうで、虚を突いたパスによるチャンスメイクも結構見られますね。

ちなみに、この点に関するデータを見ると、彼の「ボール運び」や「相手DFへのドリブルによる仕掛け」は同ポジションの選手との比較でリーグトップクラスの数値を記録(※参考1)。加えて「アシスト期待値」や「キーパス」といった数値(※参考2)も非常に優れていることが分かります。


【22-23】チェルキ_スタッツ_ドリブル
――参考1:2022-23シーズンのリーグアンにおけるチェルキのドリブルに関する1試合平均スタッツ、及びリーグアンの攻撃的MF・ウインガーと比較したパーセンタイル


【22-23】チェルキ_スタッツ_チャンスメイク
――参考2:2022-23シーズンのリーグアンにおけるチェルキのチャンスメイクに関する1試合平均スタッツ、及びリーグアンの攻撃的MF・ウインガーと比較したパーセンタイル


パフォーマンスの継続性・安定感に波があるなどといった若さゆえの課題は色々とあるようですが、技術的なポテンシャルはかなり高そうですね。


獲得の可能性


最後に。チェルキの獲得可能性について見ておきましょう。

リヨンはチームの貴重な選手たちを市場に出すことを余儀なくされている。中でも最も切望されているのは、今夏にチェルシーとウェストハムから関心のあったラヤン・チェルキだ。2025年6月までの契約が延長される可能性がなさそうなこと、そして選手自身が退団を望んでいることから、リヨンは放出の決断を下している。
今季のリーグアンにて、チェルキは859分間の出場で0ゴール・1アシストとチーム同様に不本意なシーズンを送っている。チーム内部の問題に圧倒され、ロッカールームの情報を漏らした「モグラ(スパイ)」だと非難されることもあった。
チェルキの評価額(移籍金)は2000万ユーロで、年俸は350万ユーロである。イタリアではユベントスとミランが興味を示しており、ミランはこの手の若手選手への投資を狙っている
――calciomercato



オーナー交代を機に経営面での問題が深刻化したリヨンは、先に少し触れた成績不振(※暫定最下位)と相まって主力売却の必要性が高まっていると報じられています。
中でもチェルキは有望株であることや、現行契約が2025年までで更新の見込みが薄いとのことで、とりわけ放出の対象として扱われる可能性が高まっている、と。

そして、ポイントの1つとなる「移籍金と年俸(推定)」については上記の通り(2000万ユーロ、350万ユーロ)です。
彼の技術的なポテンシャルや年齢・実績を考慮すると、移籍金に関してはだいぶ手頃な印象を個人的に受けます。ただし、一部報道だと素行面に問題を抱えているといった話もあり、実際の伸びしろについては疑う余地があるかもしれませんね。

ところで、現在のミランはスカウティングにて選手の素行面をかなり重視し、そのポテンシャルを総合的に評価しているという報道があったと記憶しています。実際のところチェルキの素行がどうなのかは知りませんが、もしかするとそうした観点から獲得を見送るパターンというのがこれまでにも結構あったのでしょうか。

まぁいずれにせよ、現在のミランにとって移籍金2000万ユーロというのはかなりの額ですし、ポジション的にも補強の緊急性が高いわけではないため、現時点でチェルキ獲得の可能性は低いかなぁと思います。興味深い選手ではあるんですけどね。

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