ミラン、ブンデスリーガで大暴れ中のセール・ギラシに注目

近年、本格的なストライカー補強の必要性が叫ばれながらも先送りにし続けているミラン。

そんな中、現在はジョナサン・デイビットを筆頭に複数の名前が獲得候補として浮上していますが、今回取り上げたいのはシュツットガルトに所属するセール・ギラシです。

・モンカダとドッタヴィオが狙うストライカーの候補は、リール所属のジョナサン・デイビッド、モンペリエ所属のアコール・アダムスだけではない。実のところ、獲得リストには少なくとも3、4人の別のターゲットが載っている。その中の1人が、現在シュトゥットガルトでプレーしているギラシだ――calciomercato

・セール・ギラシはミランを大いに魅了している――Di Marzio

セール・ギラシとは何者か


ギラシは27歳のギニア代表ストライカーです。

プロキャリアに関して、まず彼は出生地であるフランスでプレー。その後ドイツのケルンに2シーズン半在籍したのち、再びフランスに戻って今度はレンヌに所属します。
そんなギラシにとってキャリアの転機といえたのが、2022年夏のシュツットガルト移籍です。

昨シーズンの彼は公式戦26試合に出場して13ゴールを記録。その中にはシュツットガルトを1部残留に導くプレーオフでのゴールもありました。
そして今季、ギラシはシーズン開幕から尋常ではないペースでゴールを量産。第11節時点のブンデスリーガで9試合に出場して15ゴールを記録する破竹の勢いを見せています。



続いてギラシの特徴・プレースタイルについてですが、やはり第一にフィジカル能力が目を引きます。187cm・82kgとがっしりした体格にスピードを兼ね備えたパワフルなタイプですね。
しかし上記のゴール集を観るに、彼が決してフィジカル頼みの選手というわけではないことが窺えます。

相手最終ラインを抜け出す際の駆け引きや鋭さ、また相手ボックス内でのプレーなどには冷静さと知性が見受けられますし、それを可能にするテクニックも十分なものを感じます。実際に彼のゴールパターンは様々であり、背後からのスルーパスと横からのクロスの両面に対応可能と見られるプレーの幅の広さが魅力的ですね。


獲得可能性


最後に、ギラシの獲得可能性について見ていきます。

メインターゲットとは考えられていないまでも、ギラシーはミランが注目する選手だ。1月に有効となる1700万ユーロのバイアウト条項の存在は興味深く、今後数週間の内にモンカダは交渉を始めるかどうかを決めるだろう――calciomeracato



プレミアリーグからの関心も噂されるギラシですが、上記報道によると今冬に有効な契約解除条項があるとのことです。
欧州主要リーグで20ゴール以上を見込めるような選手は一般的に価格が高騰するところ、上記ソースの価格で獲得できる可能性があるというのがもし事実なら非常にお手頃感を覚えますね。

またこれまでの実績から、現在のギラシの活躍を「確変」と見る向きもあります。しかしそれでも近年は1シーズンに2桁ゴールを安定して記録してきているため、少なくとも(適切な戦術・組織の下でプレーさせれば)一定のパフォーマンスは保証されているのではないでしょうか。

個人的に、現在ミランの獲得候補に浮上しているストライカーの中でギラシには特段の関心があるので、しっかりと彼のプレーを観た上でもう一度個別記事を上げられたらと思います。

0Comments