ミラン、シャルケの神童アサン・ウエドラオゴ獲得を目指す

先日、現在のミランが才能あるティーンエージャーの確保に注力していることについて書きましたが、次の有力ターゲットとして報じられている選手にシャルケの神童、アサン・ウエドラオゴがいます。

アサン・ウエドラオゴとは何者か


ウエドラオゴはシャルケに所属する17歳のドイツ人選手です。メインポジションはMF。

17歳というのは一般的に下部組織に所属する年齢ではありますが、彼の場合は今シーズンからトップチームでプレー。開幕節にてクラブ史上2番目となる若さでデビューを果たすと、その試合で早くもゴールを決めてクラブ史上最年少ゴール記録を更新しました。

その後もレギュラーとして継続的な出場機会を確保。今季ここまでリーグ戦11試合(591分)に 出場しています。



続いてウエドラオゴの特徴・プレースタイルについて軽く言及しておくと、プレー集を観てまず目を引くのがその身体能力です。

彼は191センチ・84キロと素晴しい体格を有しており、そのフィジカル能力はボールキープ等において遺憾なく発揮されています。
それに加えてテクニックや敏捷性も兼備しているようで、ワンタッチでひらりと前を向きボールを前進させるシーンも散見。決してフィジカル頼みの選手ではなく、優れたボールコントロール能力が抜群のキープ力・推進力の重要な要素になっていると見受けられますね。


獲得の実現可能性


極めて優れたポテンシャルを秘めているように見受けられるウェドラオゴに対しては、当然ながらミランだけでなく多くのクラブが興味を示しているようです。

それではミランが彼を獲得できる可能性について、ここで現在の情報を整理しておきたいと思います。

・ウエドラオゴに対してはフランクフルト、バイエルン、ライプツィヒなども強い関心を示している。ミランは既にウエドラオゴの代理人と接触しており、1月にも獲得する可能性がある。なお、現在のウエドラオゴには1100万ユーロの契約解除金が設定されている――SOS Fanta

・ウエドラオゴの獲得にはミランだけでなくインテルも非常に精力的に動いている。彼の契約には約1200万ユーロの契約解除条項が付帯しており、これを支払えば、去就の決定はウエドラオゴ本人と彼の代理人である父親に委ねられることになる――Sportitalia

・ミランは1年半に渡ってウエドラオゴを注視してきており、モンカダとドッタヴィオは彼が既に強力でトップクラスの選手になる可能性を秘めていると考えている。しかし不可能ではないにせよ、1月に移籍することを想像するのは難しい。なぜならウエドラオゴは学業を終えるため、少なくともシーズン終了まではルール地方に滞在したいと考えているからである。そのため獲得交渉は来夏を見据えたものになるだろう。契約解除金が比較的安い(1200万ユーロ)ことを考えると、獲得競争は選手の意思とコミッション料に焦点を当てた一戦になるはずだ――calciomercato



まずポイントになるのが契約解除条項の存在であり、現状の契約内容ですとその解除金は約1200万ユーロとのこと。現在のミランでも支払おうと思えば十分に可能な額です。
そうなると報道にもあるように、獲得競争においてより重要視されるのは「選手本人の意思」になるでしょう。

この点、ウエドラオゴが国外移籍を望むかどうかは不明ですし、コミッション料や年俸などの面で他クラブに後れを取りそうなことを踏まえると、ミランにとってかなり厳しい競争が待ち受けていそうな予感がしますね。

個人的にはかなり興味深い選手なので、もしミランに加入してくれたらメチャクチャ嬉しいのですが…。何はともあれ続報に期待したいところです。

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