サッキ「ウディネーゼ戦とPSG戦がミランの今後を左右する」

先日、アリゴ・サッキ氏がミランの今後について語っていました。

シーズンを過ごしていく中では、まったく予期していなかったときに突然重要になる瞬間というものがある。現在のミランの場合、それはウディネーゼ戦とPSG戦だ。ミランの将来はこの2試合に懸かっており、もし上手くいけば今後数カ月間で何らかの(良い)展開を考えることが出来るだろう。しかし上手くいかなかった場合、何が間違っているのかを考える必要があるよ

サッキによって「今後を左右する重要な試合の1つ」と位置付けられたウディネーゼ戦でしたが、この試合にミランは0-1で敗れました。

人数をかけて後方のスペースを優先的に守るウディネーゼに対し、ミランはモビリティの低いストライカーを前線に2枚も配置して臨んだものの、そのような奇策が功を奏することなく案の定停滞。
例によってレオンの強引なプレーを中心に単発的にチャンスを作り出すも、この手の相手を崩すための戦術的・組織的ベースの未熟さについては、先のユベントス戦に続き問題視されて然るべきでしょう。

一方で、来るPSG戦においてはウディネーゼ戦と異なる戦術的アプローチが求められるところ、ミランとしてはこちらの方が自身の特徴を発揮しやすいと考えられます。
ただし、だからといって素直に勝てるわけではないですし、そのことは前回対戦時の結果(0-3)から明らかです。

今度もまたPSGに対し前線からアグレッシブにプレッシングを仕掛けるのであれば、裏や中盤のスペースを狙われやすくなるリスクを甘受してもなお、それを上回るリターン延いては結果が得られるかがポイントになります。要するに「高い位置でボールを奪えるか」や、「奪った後に効率よく決定機に繋げられるか」という点ですね。
前回対戦時は前者の「ボール奪取」こそ上手くいっていた時間帯もありましたが、後者の「フィニッシュワーク」が相変わらずの低精度のため折角のチャンスをフイにしていました。先のウディネーゼ戦でも精度の低いカウンターは随所に見受けられており、状態が不安視されるところです。

まぁ何にせよ、今度のPSG戦がウディネーゼ戦の敗戦もとい最近の停滞感を払拭する絶好の機会であることは間違いありません。
勝ち目が薄いからこそ勝てたときのインパクトは大きいでしょうし、この試合が良い意味でのターニングポイントになると良いですね。

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