ミラン、フアン・ミランダの獲得に近づく

依然として左SBの選択肢に問題を抱えるミランは、今冬または来夏のメルカートで新戦力を迎え入れようとしているようです。

その候補として、現在はベティスに所属するフアン・ミランダの名前が浮上しています。

ミランはフアン・ミランダと5年契約で合意に近づいている。またミランはベティス側に対し、1月に低額のオファー(500万ユーロ程度)を出すことも検討している――Matteo Moretto



ミランダとベティスの現行契約は2024年6月までとなっており、このままいくと今シーズンをもって契約満了となります。しかし当然ベティスはフリーで失うことを望んではいないでしょうから、仮に契約延長の見込みが薄い場合、今冬のメルカートで放出するという選択肢は十分に考慮されるでしょうね。

フアン・ミランダとは何者か


ミランダは23歳のスペイン人プレーヤーです。メインポジションは左SB。

バルセロナの下部組織出身であり、その後ドイツのシャルケを経由して2020年からベティスに加入。現在はそのベティスにて計87試合に出場し、6ゴール・9アシストを記録しています。



続いてミランダの特徴・プレースタイルについて見ていくと、上記プレー集においてはまず「正確なキック精度」が確認できますね。

中の状況を冷静に把握した上で放っているクロスは精度が高そうですし、また後方からの長めの縦パスやゴール前でのスルーパスなど、種々の形からチャンスを演出しています。


【22-23】ミランダ_パススタッツ
――参考1:2022-23シーズンにおけるミランダのパスに関する1試合平均スタッツ、及びリーガのSBと比較したパーセンタイル

データを見ても、1試合当たりのキーパスやアシスト期待値はリーグで高水準をマークしていますし、相手ペナルティエリアへの平均パス本数なども多く、積極的なパスを出せるタイプであることが窺えます。

それに加えて「ポジショニング」に関しても、タイミングの良い前方への飛び出しからラストパスやシュートに繋げる場面が確認でき、興味を惹く部分です。

一方、現ミランの絶対的レギュラーであるテオと比較して見ていくと、ミランダはテオのようにゴリゴリと前方にドリブルで運んでいくタイプではないという点を留意しておく必要があると思います。


【22-23】ミランダ_ドリブルスタッツ
――参考2:2022-23シーズンにおけるミランダのボール運びに関する1試合平均スタッツ、及びリーガのSBと比較したパーセンタイル

強みとする部分がテオとは異なっているようなので、テオの代わりにミランダを起用する場合の戦術調整は大なり小なり必要になってくるでしょうね。

何にせよ、まずは今後の移籍交渉の行方に注目していきたいです。

0Comments