怪我人クライシスの前兆?気がかりなチークとメニャンの負傷交代

チークとメニャンの負傷交代


昨夜のニューカッスル戦にて、ロフタスチークとメニャンが負傷交代を余儀なくされました。

この点、ロフタスチークについては「少し痙攣しただけ」というコメントが試合後に本人、監督からなされています。今回の試合では(チーク比で)守備の意識・強度を高めていた印象だったので、過密日程による疲労と相まってオーバーワークになってしまったのかもしれません。

一方、メニャンに関しても『Di Marzio』により情報アップデートが行われおり、どうやら大事には至っていない模様です。

メニャンが大腿部の損傷の程度を確認するためにMRI検査を実施したところ、特に問題となるものは何も検出されなかった。そのため、今後は経過を見ていくことになる。次節のヴェローナ戦を欠場するのは確実で、続くカリアリ戦にも出られないリスクがあるようだ。よって、9月30日のラツィオ戦に復帰する可能性がある



ミランに加入してから3年、メニャンは(原因こそ異なれど)毎シーズン序盤に負傷離脱を経験したことになります。
2021—22シーズンは手首の怪我により44日間(10月12日~11月25日)、11試合に欠場。また2022-23シーズンはふくらはぎの負傷により155日間(9月22日~3月24日)、31試合に欠場。ここまで2年間で計199日間離脱し、42試合に欠場しました。

そして此度の負傷も考慮に入れると、9~10月に負傷離脱する傾向が確認されるメニャンですが、これはチーム全体の問題とも言えます。

ミランの怪我人続出時期


というのも代表ウィークや欧州カップ戦が入り込み、過密日程が始まる9~10月にかけて、近年のミランは多数の負傷離脱に見舞われてきました。

この点、当ブログにおいても当該時期になるとその話題に言及しています。

ミランの離脱者多すぎ問題

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ミランと10月の過密日程について【2022-23シーズン】

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代表ウィーク期間中に選手が酷使されたり、リーグ戦とカップ戦で重要な試合が立て続けに行われたりと、日程的な理由により選手を十分に休ませることが出来ず、結果として当該時期に負傷者が続出している側面は間違いなくあると思います。
この手の問題にクラブだけで十全に対処することは難しく、ニューカッスル戦後にピオリが過密日程への不満を口にしたのも尤もでしょう。

とは言え、欧州カップ戦に出場するレベルのクラブは大なり小なり同様の状況下でシーズンを過ごすわけで、クラブ側としては徹底したコンディション管理により出来る限り怪我のリスクを減らしていくしかないというのが実情だと思います。

そして、その一手段として求められるのが「ターンオーバー」です。
折を見て疲労の溜まった選手をしっかりと休ませつつ、代役の選手にまとまった出場時間を提供。そのようにして選手個々のコンディションを調整し、延いてはチームの総合的な戦力を維持・向上していくわけですね。

昨年のミランもといピオリはこの手の作業を実践できず、最終的にほとんどの新加入選手をベンチで持て余すことになり、結果として一部の主力選手に多大な負担をかけることになりました。

今季も同じ轍を踏むなんてことはないと信じたいですし、来るヴェローナ戦、カリアリ戦はその意味で重要な二戦になると思います。
勝利という結果を期待するのはもちろんですが、それと同時に現状控えに甘んじている選手たちを如何に起用していくか…。注目したいですね。

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