ドンナルンマを待ち受ける「敵対的な雰囲気」

日本時間で明日の明け方、サンシーロにてイタリア対ウクライナの試合が行われます。

現イタリア代表にミラン所属選手がいないという点については以前にも言及しましたが、一方で「元」ミラン所属の選手は結構います。中でも昨季まで所属していたトナーリ、3季前までいたドンナルンマの2人は在籍時のイメージが強いだけに、頻繁にミランと関連付けて報じられている印象ですね。

CLでの対戦に先立ってサンシーロに凱旋する両者ですが、両者が受ける「もてなし」には差異があるというのが専らの見立てです。

この点、Skyのジャーナリストであるペッペ・ディ・ステファノ氏によると、ドンナルンマに対しては「敵対的な雰囲気」があるとしています。

ドンナルンマ?今日もミラネッロには50人のファンがいて、ジージョの話をすると全員が激怒する。問題はそれがミランファンだけではないということだ。今では他のファンたちにも敵対的な雰囲気が出来上がってしまった。逆にトナーリは大歓迎されるだろう――Tutti Convocati

退団の経緯を知っているミラニスタからすると、やはりトナーリとドンナルンマとで心象が異なるのは致し方ないと思いますし、そうした違いが声援・ブーイングとなって表れるのも理解できます(それが正しいかどうかは議論の余地があると思いますが)。

一方、他チームのファンからしてもドンナルンマに対し否定的な見方が強くなっているとのことですが、おそらくこれは「近年のパフォーマンス」を受けてのものでしょうか。
EURO2020を制覇して以降のドンナルンマはその期待に見合うキャリアを十分に送れているとは言えず、技術的なミスや不安定感を指摘される時も少なくありません。
またイタリア代表でもチームを救うようなハイパフォーマンスは影を潜めており、擁護するOBやチーム関係者をよそに、各メディアはドンナルンマへの批判を強めている印象です。そんな中でファンもまた、チームの不振と相まってドンナルンマへの不満を募らせているのではないでしょうか。

こうした状況を覆すには、何より「結果を出す」というのが最も手っ取り早い手段でしょう。
その意味で明日のウクライナ戦は、チームだけでなくドンナルンマ個人にとっても重要になりそうですね。

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