【チームの変化と成長】ローマ対ミラン【2023-24シーズン・セリエA第3節】
今回はセリエA第3節、ローマ対ミランのマッチレビューを行います。
スタメン

ベースフォーメーション:
ローマ「3-5-2」
ミラン「4-3-3」
まずはミランの攻撃(ボール保持)とローマの守備について。
立ち上がりのローマは5-3-2の陣形を作り、ミドルゾーンで構える形が基本。よってボールの主導権はミランが握り、如何にしてローマの守備ブロックを崩していくかがポイントになりました。
同様の構図は昨シーズンのモウリーニョ・ローマとの対戦でも見られ、当時はミランが試合を優勢に進めつつも攻めあぐねる展開が長かったですが、この試合は様相が異なりました。
開始早々の6分、ロフタスチークがジルーとのワンツーで相手ボックス内に侵入し、PKを獲得します。

――シーン1:この位置でボールを受けたロフタスチークは、対面のアワールを躱して前進

――その後の場面。チークに対しジョレンテが前に出て対応。それと同時に下がるジルーに対してもスモーリングが前に出てくることで、その背後にはスペースが生じる。そこで、チークはジルーとのワンツー突破を目論む

――その後の場面。ジルーからリターンを受けたチークは当該スペースに侵入し、そのまま相手ボックス内へ。この後PKを獲得し、それをジルーがモノにして先制点を挙げた
後方やライン間のスペースを優先して消しにかかる相手に対しても、「ドリブルによる打開」が有効策の1つとして挙げられるでしょう。
上記のシーンのようにドリブルで相手を躱せば、誰かがそのカバー対応を強いられます。それにより連鎖的に生じるスペースを的確に利用していくことで、相手の守備組織を瓦解させることが可能です。
上記のシーンで見せたロフタスチークの「崩しのスイッチを入れる」プレーは見事ですし、これぞ彼を獲得した大きな理由と考えられます。今回は見事にその期待に応えてくれましたね。
ここからはミランのビルドアップ及び崩しについて、より戦術的な部分にフォーカスを当てていきます。
ミランのボトムの構造は「3+2」が基本。相手の2トップに対して最終ラインが数的優位を形成します。

――シーン2
ここでポイントになったのが最終ラインの両サイド(主にチャウ、テオ)です。後方の数的優位を活かすことで彼らが比較的余裕を持った状態でパスを受け、ボールを前進させていきました。

――シーン3:ボールを受けたテオに寄せるクリスタンテと、手近なパスコースをマークするローマ2トップ。しかし逆サイドのチャウへのパスコースは空いたままであり、テオはそこへボールを送る

――その後の場面。フリーで受けたチャウが前方に持ち運び、チークにパス。ここから先述のPK獲得シーンに繋がった
また、ボトムの構造には流動性があり、ミランはボランチが最終ラインに下がる動きを入れるなどして流動性を確保。これにより相手の守備の基準点をズラしてプレッシングを仕掛けさせにくくし、安定して押し込んでいくことが可能になります。

――シーン4:ここではクルニッチが最終ラインに落ち、相手FWベロッティの対応を困難にさせる
続く崩しのフェーズにて、ミランは「裏のスペース」を1つ突破口にします。
というのも対戦相手のローマは全体をコンパクトに保ち、ミランからの縦パスに対してアグレッシブに迎撃しにかかる形を志向。
そこでミランは相手のそうした動きを逆手に取り、前に出てきた相手DFの背後を狙う、と。

――シーン5:左サイドにてラインデルス、レオン、テオとボールを回していくミラン。ここでローマは、レオンにパスが出た時に対面のチェリクが寄せに行く

――その後の場面。ボールをテオに戻したレオンはすぐにチェリクの背後を突き、テオからロングボールを引き出す

――その後の場面。裏に抜け出したレオンがそのまま決定機を演出した

――シーン6:別の場面。チークに対してはジョレンテが縦スライドしてマーク。ここでジルー(画面外)がクルニッチから縦パスを受けに下がり、対面のスモーリングを手前に引き出す。前方のスペースを察知したチークは、クルニッチからジルーへのパスが出ると同時にジョレンテに先んじて素早く移動。相手最終ラインの穴を突く

――その後の場面。ジルーの落としを受けたチャウから裏に抜け出したチークへとパスが送られる。パスは合わずにカットされたものの、惜しい形を作り出した
また、「ファーサイドへのクロス」も重要な攻撃手段になりました。
今季のミランはクロス精度が個人としても組織としても改善されているように見受けられ、開幕のボローニャ戦から継続的にチャンスを作ることが出来ています。
具体的には、相手ボックス中央でジルーが相手DFを引き付け、手薄となった後方のエリアに侵入した味方にクロスを送り込むといった形などですね。

――シーン7:ジルーがCB2人を引き付け、手薄となったファーサイドからプリシッチが飛び込む。そこへクロスを上げるテオ

――その後の場面。プリシッチへのドンピシャクロスが入り、決定機を迎えた
これまでドリブルでニアゾーンに侵入したレオンもしくはテオからのロークロス(カットバック)という形にかなり依存していたミランにとって、やはりこれは大きな変化だと思います。
そして47分。ファーサイドへのクロスから最後はレオンがアクロバティックなボレーでネットを揺らし、ミランが追加点をゲットしました。

――シーン8:ジルーが相手CB2人を引き付け、手薄となったファーサイドでチェリクと1対1となるレオン。そこへカラブリアからクロスが送られる

――その後の場面。チェリクの前に入り込んだレオンは、そのままアクロバティックなボレーシュートでネットを揺らした
これまでレオンは、このようなクロスのフィニッシャーとして機能する頻度はかなり低めでした。そのためこうしたゴールもまた、今シーズンのポジティブな変化(成長)を窺わせるものといえますね。
続いてはミランの守備について。
守備時のミランの基本フォーメーションは「4-2-1-3」とし、ラインデルスを相手アンカーのパレデスに付けるなどしてローマの陣形と噛み合わせ、前線から抑えにかかります。

――参考1:この試合前半におけるミランの守備時の平均ポジション
それに対してローマは攻め手を欠き、多くの場合に選択肢が前方への単調なロングボールに限られることに。よってミランは危なげなくボールを回収していきました。
また、先述の通りミランは安定したボール保持によりローマにカウンターの機会をほとんど与えず。逆に自らはボール奪取からポジティブトランジションへと移行し、チャンスを作り出していきます。

――シーン9:パレデスからシャラウィへ強引な縦パスが入るも、対面のチャウがカット

――その後の場面。こぼれ球をテオが拾い、レオンとの連携でカウンターを開始。非常に惜しい形を作り出した
その際に1つポイントとなったのがラインデルスです。他のMFよりも1列前で守備を行うことの多かった彼は、ポジティブトランジションにおいて前方の選択肢(起点)としても機能します。

――シーン10:自陣深くにてボールを奪い返したミラン

――その後の場面。チャウからラインデルスへボールが送られる

――その後の場面。ラインデルスからレオンへとボールが渡り、レオンがチャンスを作り出した
このようにして手堅い試合運びを見せていたミランでしたが、61分にアクシデント発生。トモリが2枚目のイエローカードを受けて退場となりました。
ミランはすぐさまロフタスチークに代えてカルルを投入し、最終ラインを補整。しかし数的不利により前線の圧力が低下したことで、守勢に回る時間が増加します。

――シーン11:トップ(ここではジルー)が中盤のサポートに回らざるを得なくなったことで、スモーリングにプレッシャーがかからなくなる。また前線の圧力が低下したことで、サイドへの展開も余裕を持って行われるようになる

――その後の場面。全体的な圧が低下することにより、楔のパスも通され易くなる
そこでミランはジルーに代えてポベガを投入し、ラインデルスをトップに、ポベガを中盤にそれぞれ配置。これにより中盤の強度向上を図ります。
更には両サイドにオカフォー、チュクウェゼとフレッシュなアタッカーを投入。彼らにはしっかりと守備に参加させつつ、ポジティブトランジション時には持ち前のドリブルで何とかキープ・打開してもらおうとします。

――シーン12:選手交代後のミラン
対するローマもルカクを筆頭に次々と攻撃的なカードを切り、一気に攻勢に。
ミランとしては長い時間押し込まれる苦しい展開となりましたが、それでも粘り強く対応することで大した決定機を作らせず。

――参考2:この試合における両チームのゴール期待値、及び実際のスコア
アディショナルタイムに不運な形で失点こそ喫したものの、それ以上は許すことなく勝利を収めました。
ローマ1-2ミラン
トモリの退場前と退場後で大きく展開が変わった今回のゲーム。
退場前はミランにとって申し分のない内容でしたし、ローマとの(現時点における)明確な実力差を披露することができたのではないかと感じました。
一方で退場後は流石に劣勢を強いられたものの、それでも集中したディフェンスによって失点を最小限に抑えることに成功。素早く手堅い選手交代により、攻守のバランスを修正したピオリ監督の采配も良かったと思います。
昨季のローマ戦では試合終盤の失点により勝ち点3を逃していただけに、今回の勝利は格別です。総じて、昨季と比較してポジティブな変化・成長を感じられる一戦だったのではないでしょうか。
さて。シーズン開幕から3連勝ということで、見事スタートダッシュに成功したミラン。
しかし、来る代表ウィーク後の日程はかなりタフです。インテルとのダービーマッチに始まり、それから間もなくCLが開催されます。
9月からは選手のコンディション管理がより重要になってきますし、その一環としてここまでサブ組に回っていた選手たちを積極的に起用する必要性が高まるでしょう。
幸いにも現在のミランにはレギュラークラスとして期待できる選手が多く控えていますし、彼らを本格的にチームに組み込みながら引き続き好結果を残していってもらいたいと思います。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
スタメン

ベースフォーメーション:
ローマ「3-5-2」
ミラン「4-3-3」
ロフタスチークの役割
まずはミランの攻撃(ボール保持)とローマの守備について。
立ち上がりのローマは5-3-2の陣形を作り、ミドルゾーンで構える形が基本。よってボールの主導権はミランが握り、如何にしてローマの守備ブロックを崩していくかがポイントになりました。
同様の構図は昨シーズンのモウリーニョ・ローマとの対戦でも見られ、当時はミランが試合を優勢に進めつつも攻めあぐねる展開が長かったですが、この試合は様相が異なりました。
開始早々の6分、ロフタスチークがジルーとのワンツーで相手ボックス内に侵入し、PKを獲得します。

――シーン1:この位置でボールを受けたロフタスチークは、対面のアワールを躱して前進

――その後の場面。チークに対しジョレンテが前に出て対応。それと同時に下がるジルーに対してもスモーリングが前に出てくることで、その背後にはスペースが生じる。そこで、チークはジルーとのワンツー突破を目論む

――その後の場面。ジルーからリターンを受けたチークは当該スペースに侵入し、そのまま相手ボックス内へ。この後PKを獲得し、それをジルーがモノにして先制点を挙げた
後方やライン間のスペースを優先して消しにかかる相手に対しても、「ドリブルによる打開」が有効策の1つとして挙げられるでしょう。
上記のシーンのようにドリブルで相手を躱せば、誰かがそのカバー対応を強いられます。それにより連鎖的に生じるスペースを的確に利用していくことで、相手の守備組織を瓦解させることが可能です。
上記のシーンで見せたロフタスチークの「崩しのスイッチを入れる」プレーは見事ですし、これぞ彼を獲得した大きな理由と考えられます。今回は見事にその期待に応えてくれましたね。
ミランの攻撃戦術
ここからはミランのビルドアップ及び崩しについて、より戦術的な部分にフォーカスを当てていきます。
ミランのボトムの構造は「3+2」が基本。相手の2トップに対して最終ラインが数的優位を形成します。

――シーン2
ここでポイントになったのが最終ラインの両サイド(主にチャウ、テオ)です。後方の数的優位を活かすことで彼らが比較的余裕を持った状態でパスを受け、ボールを前進させていきました。

――シーン3:ボールを受けたテオに寄せるクリスタンテと、手近なパスコースをマークするローマ2トップ。しかし逆サイドのチャウへのパスコースは空いたままであり、テオはそこへボールを送る

――その後の場面。フリーで受けたチャウが前方に持ち運び、チークにパス。ここから先述のPK獲得シーンに繋がった
また、ボトムの構造には流動性があり、ミランはボランチが最終ラインに下がる動きを入れるなどして流動性を確保。これにより相手の守備の基準点をズラしてプレッシングを仕掛けさせにくくし、安定して押し込んでいくことが可能になります。

――シーン4:ここではクルニッチが最終ラインに落ち、相手FWベロッティの対応を困難にさせる
続く崩しのフェーズにて、ミランは「裏のスペース」を1つ突破口にします。
というのも対戦相手のローマは全体をコンパクトに保ち、ミランからの縦パスに対してアグレッシブに迎撃しにかかる形を志向。
そこでミランは相手のそうした動きを逆手に取り、前に出てきた相手DFの背後を狙う、と。

――シーン5:左サイドにてラインデルス、レオン、テオとボールを回していくミラン。ここでローマは、レオンにパスが出た時に対面のチェリクが寄せに行く

――その後の場面。ボールをテオに戻したレオンはすぐにチェリクの背後を突き、テオからロングボールを引き出す

――その後の場面。裏に抜け出したレオンがそのまま決定機を演出した

――シーン6:別の場面。チークに対してはジョレンテが縦スライドしてマーク。ここでジルー(画面外)がクルニッチから縦パスを受けに下がり、対面のスモーリングを手前に引き出す。前方のスペースを察知したチークは、クルニッチからジルーへのパスが出ると同時にジョレンテに先んじて素早く移動。相手最終ラインの穴を突く

――その後の場面。ジルーの落としを受けたチャウから裏に抜け出したチークへとパスが送られる。パスは合わずにカットされたものの、惜しい形を作り出した
また、「ファーサイドへのクロス」も重要な攻撃手段になりました。
今季のミランはクロス精度が個人としても組織としても改善されているように見受けられ、開幕のボローニャ戦から継続的にチャンスを作ることが出来ています。
具体的には、相手ボックス中央でジルーが相手DFを引き付け、手薄となった後方のエリアに侵入した味方にクロスを送り込むといった形などですね。

――シーン7:ジルーがCB2人を引き付け、手薄となったファーサイドからプリシッチが飛び込む。そこへクロスを上げるテオ

――その後の場面。プリシッチへのドンピシャクロスが入り、決定機を迎えた
これまでドリブルでニアゾーンに侵入したレオンもしくはテオからのロークロス(カットバック)という形にかなり依存していたミランにとって、やはりこれは大きな変化だと思います。
そして47分。ファーサイドへのクロスから最後はレオンがアクロバティックなボレーでネットを揺らし、ミランが追加点をゲットしました。

――シーン8:ジルーが相手CB2人を引き付け、手薄となったファーサイドでチェリクと1対1となるレオン。そこへカラブリアからクロスが送られる

――その後の場面。チェリクの前に入り込んだレオンは、そのままアクロバティックなボレーシュートでネットを揺らした
これまでレオンは、このようなクロスのフィニッシャーとして機能する頻度はかなり低めでした。そのためこうしたゴールもまた、今シーズンのポジティブな変化(成長)を窺わせるものといえますね。
ピオリ「レオンが多くのゴールを決めることを願っている。それには今夜見せたような動きを続けなければならない。(得点シーンについて)ファーサイドからのクロスに従い、入るべき場所に入っていた。彼はまだそこに行くのを時々忘れてしまうから、これを続けて欲しい。素晴らしいゴールだ」
ミランの守備・カウンター
続いてはミランの守備について。
守備時のミランの基本フォーメーションは「4-2-1-3」とし、ラインデルスを相手アンカーのパレデスに付けるなどしてローマの陣形と噛み合わせ、前線から抑えにかかります。

――参考1:この試合前半におけるミランの守備時の平均ポジション
それに対してローマは攻め手を欠き、多くの場合に選択肢が前方への単調なロングボールに限られることに。よってミランは危なげなくボールを回収していきました。
また、先述の通りミランは安定したボール保持によりローマにカウンターの機会をほとんど与えず。逆に自らはボール奪取からポジティブトランジションへと移行し、チャンスを作り出していきます。

――シーン9:パレデスからシャラウィへ強引な縦パスが入るも、対面のチャウがカット

――その後の場面。こぼれ球をテオが拾い、レオンとの連携でカウンターを開始。非常に惜しい形を作り出した
その際に1つポイントとなったのがラインデルスです。他のMFよりも1列前で守備を行うことの多かった彼は、ポジティブトランジションにおいて前方の選択肢(起点)としても機能します。

――シーン10:自陣深くにてボールを奪い返したミラン

――その後の場面。チャウからラインデルスへボールが送られる

――その後の場面。ラインデルスからレオンへとボールが渡り、レオンがチャンスを作り出した
このようにして手堅い試合運びを見せていたミランでしたが、61分にアクシデント発生。トモリが2枚目のイエローカードを受けて退場となりました。
ミランはすぐさまロフタスチークに代えてカルルを投入し、最終ラインを補整。しかし数的不利により前線の圧力が低下したことで、守勢に回る時間が増加します。

――シーン11:トップ(ここではジルー)が中盤のサポートに回らざるを得なくなったことで、スモーリングにプレッシャーがかからなくなる。また前線の圧力が低下したことで、サイドへの展開も余裕を持って行われるようになる

――その後の場面。全体的な圧が低下することにより、楔のパスも通され易くなる
そこでミランはジルーに代えてポベガを投入し、ラインデルスをトップに、ポベガを中盤にそれぞれ配置。これにより中盤の強度向上を図ります。
更には両サイドにオカフォー、チュクウェゼとフレッシュなアタッカーを投入。彼らにはしっかりと守備に参加させつつ、ポジティブトランジション時には持ち前のドリブルで何とかキープ・打開してもらおうとします。

――シーン12:選手交代後のミラン
対するローマもルカクを筆頭に次々と攻撃的なカードを切り、一気に攻勢に。
ミランとしては長い時間押し込まれる苦しい展開となりましたが、それでも粘り強く対応することで大した決定機を作らせず。

――参考2:この試合における両チームのゴール期待値、及び実際のスコア
アディショナルタイムに不運な形で失点こそ喫したものの、それ以上は許すことなく勝利を収めました。
ローマ1-2ミラン
雑感
トモリの退場前と退場後で大きく展開が変わった今回のゲーム。
退場前はミランにとって申し分のない内容でしたし、ローマとの(現時点における)明確な実力差を披露することができたのではないかと感じました。
一方で退場後は流石に劣勢を強いられたものの、それでも集中したディフェンスによって失点を最小限に抑えることに成功。素早く手堅い選手交代により、攻守のバランスを修正したピオリ監督の采配も良かったと思います。
昨季のローマ戦では試合終盤の失点により勝ち点3を逃していただけに、今回の勝利は格別です。総じて、昨季と比較してポジティブな変化・成長を感じられる一戦だったのではないでしょうか。
さて。シーズン開幕から3連勝ということで、見事スタートダッシュに成功したミラン。
しかし、来る代表ウィーク後の日程はかなりタフです。インテルとのダービーマッチに始まり、それから間もなくCLが開催されます。
9月からは選手のコンディション管理がより重要になってきますし、その一環としてここまでサブ組に回っていた選手たちを積極的に起用する必要性が高まるでしょう。
幸いにも現在のミランにはレギュラークラスとして期待できる選手が多く控えていますし、彼らを本格的にチームに組み込みながら引き続き好結果を残していってもらいたいと思います。
Forza Milan!
最後まで読んでいただきありがとうございました。