ミラン、メニャンとの早期契約延長は実現するか

マイク・メニャン

ラファエル・レオンとの契約延長を成し遂げた今、次にミランが行いたいのはマイク・メニャンとの契約延長だ。現在のメニャンはミランと2026年まで、年俸280万ユーロで契約を結んでいる。しかし今夏に欧州のトップクラブがメニャン獲得に名乗りを上げてくることを警戒し、マルディーニとマッサーラは契約更新のための話し合いを始める意向だ。その目的は契約期間の延長、すなわち期間を2028年までとすることと、それにより年俸を少なくとも400万ユーロに引き上げることである。――GdS

今シーズンはふくらはぎの負傷により5カ月近くの離脱を余儀なくされるなど、厄介な怪我に悩まされたメニャン。しかし彼のチームにおける重要度は昨季と変わることはなく、むしろそれは長期離脱したことによって浮き彫りとなった格好です(※メニャンのいなかった10月~翌2月、ミランは次第にDFラインを中心に混乱をきたし、守備崩壊した結果あの頑固なピオリがベースシステムを3バックに変えるまでに至った)。

先日のリーグ最終節でもメニャンのパフォーマンスはハイレベルでした。
例えば56分にはヴェローナの決定機に対し、PA内から飛び出してカバーする持ち前の危機察知能力とプレーエリアの広さを披露。



また攻撃面においては後半、ヴェローナが前からの圧力を強めてくる中、前半との状況の違いに何ら戸惑うことなく後方からのビルドアップに参加。ヴェローナのプレッシングを躱す上でいつも通り重要な役割を果たしていました。

2シーズン連続でチームに素晴らしい貢献を果たしてくれたメニャンに対し昇給という形で報いるのは当然といえます。またそれは、先述の報道にあるようにメニャンを狙うビッグクラブに対する牽制にもなるでしょう。
この点に関し、チェルシーがメニャンの獲得を狙っているという不穏な情報があります。

チェルシーは出費を止める気はない。現在は新たなファーストチョイスのGKを求めており、そのためフランスのナンバーワンGKであるメニャンの獲得に6000万ユーロのオファーを提示している――Repubblica



真偽のほどは定かではないものの、カンピオーネであるメニャンに対しこのようなオファーが届いていた(これから届く)としても何ら不思議ではありません。

しかしミランにとってはイブラが退団した今、メニャンには次世代のリーダーの1人としてチームを積極的に牽引してもらいたいところですし、それ故に限りなく放出不可の選手であるべきです。
願わくは早期に契約延長を果たし、移籍の噂をかき消してもらいたいと思います。

追記


上記の内容を昨夜に書き上げ、本日昼頃に投稿する予定だったのですが、ご存知の通り今朝にとんでもないニュースが舞い込んできました。
マルディーニとマッサーラ、ミランの現強化担当者である2人の解任が決定したというものです。

当然ながらこのことがメニャンの契約延長交渉の時期に影響を及ぼすことはほぼ間違いなく、場合によっては契約延長の成否にすら関わってくるかもしれません。

ミランの選手たちは、マルディーニとマッサーラがディレクター職を解かれたというニュースにがっかりしている。特にテオ、メニャン、トナーリ、レオンといったミランを代表する選手たちは不満を持ち、クラブの決定を快く思っていない。彼らはマルディーニとマッサーラに愛着があり、自分たちを信じてこのクラブに連れてきてくれたことに感謝していたのだ――calciomercato



この一件だけで彼ら主力選手の去就が決まるわけではないと思いますが、今後のクラブの方針やチームの環境次第では退団の方向に傾くとしてもおかしくはないでしょう。現状、今回の決定が当該主力選手たちにポジティブな影響を及ぼすとは到底思えませんね。

0Comments