レビッチ、ユベントス戦ベンチ外の理由【ショートニュース】

レビッチは2021年のクロアチア代表活動に際し、SNS上で代表監督への批判を暗示する内容を投稿して代表チームから除外されるなど、以前にも規律違反はありました。

ただし、ミランにおいてはこれまでそうしたピッチ外の問題行動は確認されず（以前にも一時期「練習に集中していない」という旨の報道はありましたが、監督が否定）、また今シーズンは第31節のボローニャ戦で腕章を託されるなど、チーム内での信用度は一定以上のものがあったように思われます。

それだけに、今回の一件は何とも残念でなりません。
レビッチはミラン加入から凡そ2年間はチームの主力に名を連ね、継続性に欠けるところはありつつも重要な役割を担い続けました。
ピオリ・ミランが軌道に乗り、躍進を遂げるまでの複雑な期間を支えたアタッカーの1人でありますし、個人的にも思い入れのある選手です。

今シーズンは年明け頃から明確に序列が下がり、パフォーマンスの低下やそれに伴う成績不振、更にはシーズン後の不透明な去就といった様々な事情が大きなストレスになっていたことは推察できます。が、それでも現チーム体制の初期メンバーの1人、すなわち古顔として相応しい振る舞いを見せるべき中、シーズン最終盤の大一番に技術的理由で外されるというのは非常に残念です。

なお、此度の一件によりシーズン後の移籍の可能性はより高まったと考えられています。

ミランがレビッチを売りに出すことは少し前から決定している。そこでレビッチの代理人は選手に相応しい移籍先を見つけるべく動いており、最も有力な仮説はブンデスリーガへの復帰だが、現時点で具体的なオファーはない。ミランはレビッチの売却により1000～1500万ユーロを得たいと考えている――calciomercato

問題はミラン・レビッチ双方が納得する移籍先が見つかるかどうかです。
早期の決着を望むならミランは移籍金、レビッチは年俸面をそれぞれ妥協する姿勢が早くに求められるはずで、さもなくば残留という双方にとって望ましくない結果もあり得るかもしれません。