ミランの有力な獲得候補、ロイス・オペンダについて

基本情報（来歴）

デ・ケテラーレと同じクラブ・ブルッヘ出身のベルギー人であるオペンダは、20—21シーズンに加入したオランダのフィテッセで本格的に台頭。2シーズンで計88試合に出場し、37ゴール・11アシストの活躍を見せました。

すると今季からフランスのRCランスへと移籍。
加入初年度ながらすぐさまチームにフィットしてレギュラーの座を確保し、今季ここまでリーグ戦で36試合に出場して19ゴール・3アシストの活躍を披露。チームの（暫定）2位躍進に大きく貢献しています。

特徴・プレースタイル

続いてオペンダの特徴やプレースタイルについてです。



オペンダは身長こそ177cmとストライカーとしては決して大柄ではありませんが、頑強な肉体と優れたスピード、そして抜群のボディバランスを持っていることが確認できます。

そうした高い身体能力が球際の強さに、延いてはゴールへと向かう推進力の高さやゴール前でのシュートチャンスの創出に大きく寄与しているようです。

この点に関して、データも少し参照しておきましょう。


――参考１：オペンダのボール前進に関する1試合平均スタッツ、及び今季のリーグアンのフォワードを対象としたパーセンタイル（『fbref』）

先述の特徴によりドリブルで自ら仕掛けることのできるオペンダは、ボール運び（ドリブル、キープ）に関するスタッツにて高水準を記録。中でも「ペナルティエリアへの持ち込み」は非常に優れており、彼の持つゴール近くでの個の打開力という強みが1つ表れていると思います。


――参考２：オペンダの得点期待値（ｘG）に関するスタッツ、及び今季のリーグアンのフォワードを対象としたパーセンタイル


続いてオペンダの得点に関するスタッツですが、19ゴールも挙げているだけあってやはり優れた得点期待値（ｘG）を記録しています。
ｘGはチーム力（ストライカーにどのような環境が与えられるか）にも左右される数値ではあるものの、先のオペンダのボール運びに関するスタッツや実際の得点シーンなどを見るに、彼の場合は良質なシュートチャンスを自らで生み出している側面が小さくないでしょう。また、実際のゴール数がゴール期待値を上回っているという事実もオペンダのシュートテクニックについてポジティブな印象を与えてくれますね（※オペンダの「19ゴール」に対し、今季ここまでのｘGは「16.9」）。

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ベルギー、オランダ、フランスと異なる国で既に計200試合近くプレーし、ベルギーA代表にも定期的に招集されているオペンダは経験という観点でも若手にしては十分なものを持っています。
現時点での信頼性（実績）や能力、推定市場価格、そして将来性といった各要素を総合的に考慮すると、ミランの獲得候補として有力視されるのも頷ける選手ではないでしょうか。