ミラン、「理想」のミリンコビッチ・サビッチ獲得の可能性は?【ショートニュース】

ミランがかねてから獲得を狙っていると報じられるラツィオのセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチについて、再び興味深い報道がなされています。

ピオリはラツィオのミリンコビッチ・サビッチを、自身の4-2-3-1システムのトレクァルティスタとして理想の存在だと考えている。すなわち優れたテクニックを持ち、ラストパスとシュートの精度も高い強靭なMFだ。
現行契約が1年後に切れることで、おそらくサビッチは今夏にチームを離れることになるだろう。ラツイオ会長のロティートは厳しい態度で交渉に臨むが、ミランが提示する2500~3000万ユーロのオファーで放出する可能性がある
マルディーニも以前からサビッチ獲得を夢見ている。彼は既に28歳であるためレッドバードやエリオットによる典型的な補強ではないかもしれないが、昨夏にディバラの獲得を検討していたように、オーナーは全盛期の選手にも目を向けている
――GdS



ちなみに、サビッチの移籍の可能性についてはラツィオSDのターレも認めています。

セルゲイとは近々話し合う予定だ。何が起こってもおかしくない。他のクラブに売却する可能性もある

ミリンコビッチ・サビッチはピオリの複雑もといアバウトな戦術的要求にもすんなり応え得る柔軟なタイプであり、それでいて既に確立されたハイレベルなプレースタイルを有しているため、現在のミランにフィットする可能性は極めて高い選手であると考えられます。

おそらく来季も続投するであろうピオリに対し、今シーズンの「お礼(CL準決勝進出)」と「お詫び(不十分な補強)」の意味を兼ねつつ、来シーズンに向けてのチーム強化を図る行動としてサビッチ獲得はベストに近いといえるでしょう。


この件に関して最大の問題となるのは(これまで何度も指摘されてきたように)「資金面」ですが、先のガゼッタ報道によると現在のサビッチ獲得には「2500~3000万ユーロ」が必要とのこと。現行契約の残り期間や加齢により、以前よりも移籍金はかなり安くなると見ているようです。
確かにこの値段であればミランにも獲得のチャンスはあります。例えばブラヒムを買い取るための費用をサビッチ用に回し、そこに補強予算のいくらかを追加で投じれば目処が立ちますね。

しかしながら、実際に安価で獲れるかどうかは疑問の余地があります。この点については、ミランに関する著名なジャーナリストの1人であるペッレガッティ氏が以下に指摘している通りです。

サビッチは少なくとも(手取り)500~600万ユーロの年俸を欲している選手だ。そしてプレミアリーグのクラブが彼に言い寄っている。今のところ、私はファンの幻想を大きく膨らませるつもりはない――Radio Rossonera



サビッチの獲得にはプレミア勢を始めとするリッチなクラブと競合せざるを得ない可能性が高く、そうなった場合に移籍金の上昇はもちろんのこと、年俸も大きな問題となります。
サビッチがイタリア国内への移籍を最優先に考えているなどの特別な事情が無い限り、資金力に制限のあるミランが彼を獲得する可能性は依然として低いと考えざるを得ませんね。

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