【22-23】CLインテル戦プレビュー~レオンの在否、無敗記録、注意すべき「ミランキラー」~

今回は、日本時間で明日の4時に行われるCLインテル戦ファーストレグのプレビューです。

予想スタメン

システム;4-2-3-1

GK;メニャン

DF;カラブリア、ケアー、トモリ、テオ

MF;クルニッチ、トナーリ

MF;ブラヒム、ベナセル、サレマ

FW:ジルー
今回の予想スタメンについてのポイントは、何といっても「レオンのコンディション」にあります。
先日のラツィオ戦で内転筋の問題を抱えたレオンはこの試合の出場が危ぶまれており、そのことは試合前記者会見にてピオリも認めているところです。

明日(試合当日)にテストする。レオンがいけそうなら招集してプレーするだろうし、そうでなければ招集しない。レオンは唯一の特徴を持った選手だから、もし彼が不在なら他の特徴を持った選手がプレーすることになる



今季のCLではここまで全試合に先発し、準々決勝のナポリ戦では2戦で1ゴール・1アシストと決定的な活躍を披露したレオン。
前回の記事で紹介したネスタのコメントにもあった「重要な試合でゴールを決められる選手」であり、そんな彼がもし不在となれば戦術面・技術面はもちろんのこと、チームメイトに与える心理的な影響も大きいでしょう。

とは言え、これから1週間後に第2戦が行われることや来季CL権を懸けたカンピオナートがクライマックスを迎えることを考えると、ここでリスクを冒す必要性は相対的に下がります。
そのため個人的な意見として、この試合のレオンは良くてベンチスタート(からの後半投入)、悪ければベンチ外というのが最も妥当かなぁと。


インテルの直近公式戦成績

31節:エンポリ  0-3○
コッパ:ユベントス 1-0○
32節:ラツィオ  3-1○
33節:ヴェローナ 0-6○
34節:ローマ   0-2○

5戦 5勝0分0敗 15得点1失点



2月末から4月中旬にかけてのインテルはリーグ戦7試合で1勝1分5敗と絶不調に陥っていたわけですが、現在の復調ぶりは上記の通り目を見張るものがあります。

カンピオナートでは難敵のローマ勢を退けつつ、コッパ・イタリアでもユベントスを制して決勝へと進出するなど上位勢を次々と撃破。しかも直近5戦の合計スコアが非常に良く、攻守に波に乗っていることが窺えますね。


注目データ

まずは両チームの直接対決の結果について。今季は既にインテルと3度の対戦を行い、結果はミランの1勝2敗です。

1戦目となる第5節では「3-2」と競り勝ったものの、続く2戦目のスーペルコッパでは「0-3」の完敗。そして3戦目の第21節にはミランが超受動的なアプローチで臨んだ結果、敗れはしましたがスコア「0-1」と守備面に少なからず改善を見せました。が、内容的にはこれまでの一貫したチームスタイルを半ば放棄したことで、アリゴ・サッキを始めとする有識者から数多くの批判を受けてしまった、と。
このように、総じて今季もとい近年のインテル戦は相性的に良い印象がありません。

しかしながら、欧州カップ戦の舞台においては話が変わります。
ミランは同舞台にて過去4度インテルと対戦し、結果は2勝2分の無敗。2003年(準決勝)、2005年(準々決勝)といずれもミランがインテルを制し、次のステージへ進んでいました。

現在のチームとは直接的にほとんど関係のない過去のデータとはいえ、今季準々決勝のナポリ戦のように両クラブの「歴史」が違いを生じさせたと感じられるような場面は確かに存在します。こうした過去の実績が、今回もまたミランの現選手たちのプライドを刺激して良いパフォーマンス延いては結果に導いてくれることを願うばかりです。


最後に選手個人のデータについて。何といってもミラノダービーの注目選手は(ミラニスタにとってはネガティブな意味で)ラウタロ・マルティネスでしょう。

彼はこれまでミラノダービーを12回経験し、記録したゴールは「7」。ラウタロが初めて同ダービーに出場した2019年3月以降、ミランが公式戦で最も多くのゴールを許した相手選手はラウタロになるそうです。

ミランがインテルを制するシナリオとして最も濃厚なのは、スパーズ戦、ナポリ戦と同様にロースコアで競り勝つという流れだと思います。そのため今までのようにラウタロにバカスカ点を取られるなんていう状況は避けるべきですし、彼と対峙する機会の多い守備陣には特に細心の注意が求められますね。

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