レビッチとヴランクスの「トレード案」について

アンテ・レビッチアステル・ヴランクス

ヴォルフスブルクはレビッチを巡ってミランと話し合いを開始した。彼らの監督であるニコ・コヴァチはレビッチの大ファンであり、今夏に彼をチームに迎え入れたいと考えている。
ミランとヴォルフスブルクの関係は、今夏にもヴランクスの取引があったように良好だ。また、そのヴランクスがレビッチの去就に絡む可能性もあり、実質的には1対1のトレードであるが、書類上は両クラブがキャピタルゲインを得るために1200万ユーロずつの別々の取引が行われるかもしれない
――calciomercato

・物足りない個人成績(今季ここまでで29試合3ゴール2アシスト)
・現行契約が2025年6月までであり、契約延長の可能性は低い。しかも高給
・一時的な不調と判断するには長すぎる「パフォーマンスの低下」(怪我と加齢による衰えが濃厚)

以上の3点を踏まえると、今夏のレビッチ放出は経済的にも戦力的にも支持される選択肢でしょう。

しかし、実際問題として「いくらで放出できるのか」という点については疑問視されており、ここ2年で市場価値が右肩下がりとなっている現状ですとビッグオファーは到底期待できません。そのため、上記の報道のようにレビッチを「トレード要員」とみなす案は現実的といえますね。

一方、今回指摘される「ヴランクスとのトレード」はかなり微妙なところがあります。
昨夏にレンタル加入したヴランクスもまた今のチームでほとんど戦力にはなれておらず、現時点でミランが彼を完全移籍させようとしているとは考え辛いです。また仮に獲得の意思があったとしても、昨夏に合意した「約1200万ユーロの買取OP」がそのまま行使されることはあり得ず、値下げ交渉は必至といえます。要するにレビッチとの等価トレードの可能性は低い、と。

ただし、ヴランクスの年齢(20)を考えれば「将来性」という付加価値がありますし、残りのシーズン中にそのポテンシャルを一部でも明確に披露することが出来れば(レビッチとのトレードが実現するかは別として)完全移籍の可能性は多少なり高まります。

この点に関して、現在のミランはポベガが負傷離脱中という事もあり、次節のクレモネーゼ戦ではヴランクスに先発機会が与えられる可能性があるとのことです。

先日のローマ戦と比較して、クレモネーゼ戦ではいくつかメンバーの変更があるはずだ。注目は中盤とアタッカーで、ヴランクスとサーレマーケルスがそれぞれ先発する可能性がある――Tuttosport



ヴランクスにとっては最後のスタメンにもなり得るだけに、もし実現するならこの千載一遇のチャンスを是非ともモノにしてくれると良いですね。

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