苦境が続くイブラと来季の去就について
再びの負傷離脱
ハムストリングの怪我から復帰したイブラヒモビッチは、先日のレッチェ戦にて約1カ月ぶりとなるメンバー入りを果たしました。
すると彼は試合後半、途中出場のためにアップを行っていたものの、そこでアクシデントが発生。報道によると再発ではなく、ふくらはぎに新たな問題が生じたようです。
肝心の復帰時期については現時点で定かではありませんが、各メディアはネガティブな見解を示しています。
・今回の怪我は深刻なものと見られ、イブラの今シーズンは終了した可能性がある――Corriere della Sera
・イブラの新たな負傷の程度についてはこれから確認されることになるが、復帰はどんなに早くとも今シーズン終了間際だと考えられる――GdS
今シーズンも残り1カ月ちょっとという事を考えると、イブラの復帰が間に合わない可能性は十分に考えられてしまいますね。
囁かれる限界説
膝の手術によるリハビリを乗り越えたイブラは、今年2月末のアタランタ戦にて今シーズン初出場を果たすと、続く2試合の途中出場を経てウディネーゼ戦で先発復帰。
その試合ではキャプテンマークを巻き、PKによりセリエA最年長ゴールを更新するなど、本格復帰への期待が高まっていました。
そんな矢先に立て続けの負傷というのは何ともやるせないですし、イブラ本人のモチベーションが心配されるところです。
また、此度の負傷離脱を受けてイブラの「限界説」が囁かれています。
新たなふくらはぎの問題は、「神様ズラタン」でさえも降参せざるを得ない、明らかな身体的状況を証明している。彼は今なお素晴らしい体格を有し、チームのためにプレーを続けたいと思っているとしても、その心に対し身体が別の反応を示すという事実を受け入れようとしていないようだ。1人のズラタンファンとして言い辛いことだが、人生やサッカーにおける全ての良いことと同じように、彼にも「お疲れ様」と言うべき時が来たように思う――ピエトロ・マッツァーラ(『Milannews』)
ミランへの帰還以降、特に昨季から今季における「負傷離脱の期間・頻度」といった客観的事実に基づけば、こうした意見が出ても致し方ないと思います。
無論、現役続行可否の判断に当たってはイブラ個人の意思が何よりも優先されますし、彼が現役を続けるというのであれば一ズラタンファンとしては喜ばしいことです。しかし現時点の一部報道によると、ミランは今季末までとなっているイブラとの契約を延長する気はあまりないとのことで、いずれにせよミランでのプレーが今シーズン限りというのは十分にあり得ます。
当初、イブラが今シーズン後半戦の切り札になることを期待していた身としては非常にやるせない気持ちでいっぱいですが…。とにかく今はイブラが早期復帰できる低い可能性に縋りつつ、彼にとっても出来る限り良い形で今シーズンを締めくくれることを願います。